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VOCALOIDの前に"0円で始める"DTM講座(応用編)

2007年12月16日 00:04 更新                  
カテゴリ: [DTM]

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前置き

今回は応用編ということで、主に、いくつかのコントロールチェンジについて説明します。
 (以下、CCと略します)
音に強弱をつけたり、音量を変えたり、エコーをかけたり・・・と、
ようするに、そのままでは平凡な音に、個性を持たせる機能ですね。

ああ、前回・前々回と書き忘れましたが、説明用のサンプルには
多段ブレイブのGSWアレンジ版を使用してますが、
立派なお手本じゃなくてスイマセン。そこはご容赦を(´へ`;)

CCはここで変更する!

Dominoのコントロールチェンジ変更
画面真ん中あたりのリストボックスで、使いたいCCを選択します。
実際にCCを設定するのはピアノロールの下のグラフみたいなところです。

Velocity(ベロシティ)

ベロシティの説明
Velocityは音の強弱です。
ドラムはこれをちゃんと設定してやると、躍動感あふれたものになります。
後で説明するCCと違って、Velocityは入力した音一つ一つに設定できる値です。
 (他のVolumeなどのCCは音ではなく、トラックの中の時間に対して設定します)
上の図では、「多段ブレイブ」のイントロのギター(MIDI版はSquare Waveですが・・・)の
Velocityを表示してます。わざとVelocity下げてる箇所が一つありますが、説明用です。

001 Modulation(モデュレーション)

要するにビブラートです。音をウネウネさせるやつですね。
設定しなければ値は0ですが、値を大きくすればビブラートがかかります。
ほとんど、部分的に値を設定して使うCCだと思うので、不要な箇所は0にしておきましょう。
 (大鋼はコイツ使ったことないんですけどね・・・)

007 Volume(ボリューム)

その名の通り、音量を調節するためのCCです。
各トラックの音量のバランスをとるために使用してください。
曲中での変更はしない方がいいです(理由は興味があったら調べてみてください)

011 Expression(エクスプレッション)

これも音量です。
Volumeとの違いは、曲中の音量の変化が目的であることです。
楽器の音をフェードアウトさせたい時なんかに使えそうですね。

010 Panpot(パンポット)

定位・・・すなわち、左右のバランスを設定します。
左が0、真ん中が64、右が127で、何も設定しなければ当然64になっています。
なお、「多段」はMIDIを録音してから別のソフトで設定してるので参考になりません。
 (つまり、GSW版もパンポットは何もいじってません・・・)

091 Reverb(リバーブ)

残響・・・いわゆるエコーですが、エコーにはChorusやDelayもあるので注意。
音に空間的な広がりが生まれますが、かけすぎると音がぼやけてしまいます。
 (大鋼は昔はこればっかり使ってたなぁ・・・)

093 Chorus(コーラス)

音の厚みを設定します。
余談ですが、ギターアンプとかもコーラス調節できますね。

094 Del / Var(ディレイ)

音の反響です。やまびこを想像するとわかりやすいです。
なお、音源がGSWでなく、XG音源の場合、ちょっと違うようです。
XG音源は使用したことないので、他のサイトを参考にしてみてください。

Pitch Bend(ピッチベンド)

音程を変化させることができます。
-8192~8191の範囲で、上下の半音まで設定できます。設定しなければ0。
つまり、ド#の音にピッチベンドをかけるなら、ドからレの音まで変化させることができます。
「多段」では、かなり適当に入力してるので恥ずかしいのですが、
イントロのギターで使ってます。弦楽器にはかなり有効です。

ふぅ~(´ー`)

以上、MIDIのキホン中のキホンを書いてきました。
本当はCCも他に色々あるのですが、大鋼が使うものは上記のCCのみなので、
その他のCCをうまく説明できる自信もなく、他のサイトで学ぶのがよいと思います。
現存するどのDTM講座よりも易しく説明したつもりなので、
 (本当に、ここまでヌルい講座は他にないでしょうね(笑))
色々と、本当は覚えなきゃいけないこともスッ飛ばしています。(Resetまで省いてる・・・)
それらについては・・・気が向いたらまた執筆します(笑)
さて、最後に、データ変換について軽く説明します。

MIDIファイルにするには

「Domino」では、作成中のデータは「.dms」という拡張子で保存されます。
「.mid」で保存するには、メニューの「ファイル」から「SMF書き出し」で保存してください。
 (こういうことは最初に書いとくべきでしたね・・・(;´ー`))

MP3ファイルにするには

最初に書いておくと、MIDIからMP3にすれば音質は落ちます。
よく「MIDI音質www」などと言っている人もいますが、とんでもない話です。
MIDIはコンピュータによる生演奏ですから!(コンピュータが生かどうかはさておき)
生演奏を聴くのと、演奏を録音したものを聴くのとでは、やっぱり違います。
MIDIはMP3に「変換」するものではなく、再生中のMIDIを「録音」するものだと考えましょう。

「Winamp」でMIDIをWAVE・MP3に変換
こちらのサイトに詳しい説明が書かれていました。

「Mレコ」でMIDIをWAVEに録音
こちらのサイトでMレコをダウンロードしてください。使用法は至ってシンプル。
うまくいかない時の説明も上のサイトも書いてあります。
 (このソフト、XP以降のWindowsで動くのかな・・・?)

最後に

上で書いたことは「古い技術」になりつつあるのは否めないと思います。
フリーのループシーケンサのACID XPressなんてのもフリーでありますが、
そっち方面を勉強する気力が・・・(;´ー`)
いや、こういうのが"簡単に高品質な曲を作れる"とはよく聞く話ですが・・・どうなんでしょ。

大鋼の場合、ピアノロールでの打ち込みをやってると、格好いいメロディーができた時とか、
うまく楽器がハモってくれた時なんか、すごく楽しいんですよね。
だから、そこで満足しちゃって、新しい知識を身につけようとしなくなってる人間。
本当に無知です。
それでも、自分なりの楽しみがあるからDTMを続けてます。
・・・まぁ、話せばキリがないので、自分語りはほどほどにしておきます(笑)

なお、質問は随時受け付けてますので、twitterなりメールなりでお気軽にどうぞ。
ただ、「確実に」「適切な」回答ができるとは限りません。
ご指摘も頂ければありがたいですが、どうぞお手柔らかに(;´ー`)

次回予告

これまで、フリー(無料)でできることを大雑把に書いてきました。
GSWとDominoでMIDIを触ってみて、「面白いな!」と思ったら、
次はお金をつぎ込んでみよう、という流れに・・・きっとなる!(無根拠)
DTMに関する商品も、本当多岐に渡るので、
それらの説明ができたら、と思います。
ただ、ちょっと期間空くかもしれません。
大鋼もあまり詳しくないので、"ダイコウ"調査みたいな感じに・・・スンマセン(自爆)

関連リンク

Binary-ID Music Studio
 CCについて調べてみて、こちらのサイトが一番親切に書かれていたように思います。
 DTM講座に「作曲編」もあるので、勉強にもってこいでしょう!
VOCALOIDの前に"0円で始める"DTM講座(導入編)
 MIDIはフリーでできるんだ、ということを書いてます。
VOCALOIDの前に"0円で始める"DTM講座(基本編)
 シーケンサ「Domino」の使用法の解説を書いてます。
多段ブレイブ(原曲)
 上でGSW版を載せましたが、原曲はSC-8850で打ち込んでる大鋼オリジナル曲。
 何気にエセファミコンアレンジ版も。宣伝ね(´ー`)

   
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