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VOCALOID野郎が気づく朝倉涼子の本当の恐怖

2008年02月26日 00:28 更新                  
カテゴリ: [雑報]

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涼宮ハルヒの憂鬱 朝倉涼子 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)

前置き

VOCALOIDでの打ち込みに慣れてくると、気づいてしまうことがある。
 (注:ハルヒを見てない方はネタバレにご注意を。)

COOL EDITION

「涼宮ハルヒの憂鬱」に登場する朝倉涼子。
朝倉涼子を演じる桑谷夏子が唄うキャラクターソングが「COOL EDITION」
楽曲の格好よさ、露骨かつ斬新な歌詞、桑谷夏子の絶妙な唄いまわしから、
実はハルヒの1番の名曲は「God knows...」でも「ハレ晴れ」でも「雪、無音」でもなく
この曲なんじゃないか、とさえ思うほどですが("キャラソン"としては間違いなく究極)、
まぁ、曲の評価はいずれ、じっくり1つの記事でやりましょう(´ー`)

朝倉涼子の発声

えっと、んで、一体何に気づいたのかと言うと、発声について。
大鋼は「RANGER'S-LINK」で、発音を人間に近づくように頑張った"つもり"で、
VOCALOIDに感情表現をさせようと努力したつもりでもあります。
 (前口上は"純粋なセリフ"には程遠いですが、どちらかというと歌唱で気合入れました)
そんな大鋼が、何気なくCOOL EDITIONを聴いていた時のこと。

・・・
うっわ、怖いほどにセリフにインパクトを感じる(;´Д`)!
いや、もともとそういう曲だというのはもちろんわかっているのですが、
わかりますかね・・・これ。例えば。
「あなたが死ねば、涼宮ハルヒは・・・」の"死"。
ただの「し」ではない。「し-い」なのです。
鏡音レンの発音で、力強い発声をさせるために多用したのが、
ひとつの音の直後に子音を付け足すテクニックなのですが、
セリフの一つの文字を聴いただけで、わざわざこんなことを考えてしまうのです。

「嗚呼・・・ノートは「し-い」で、ピッチベンドで音の最初を低くして、
 しかも、ちょっと後ろにずらしてるな・・・」


・・・(;´ー`)。o O (病気じゃない、病気じゃ・・・)
誰か、うなずいて!(爆)

話を朝倉涼子に戻すと、なんと言っても怖いのが、
曲中に出てくるセリフで、上述のようなテクニックで語感を強くしているのが、
やはり上述の「あなたが死ねば」と、「あなたに死んでほしいんだもの」の
2つの"死"だけだということです。(「じゃ、死んで?」だけは別ですね)
いや・・・怖いところを怖く喋るのは、誰でも考えられることです。
その他のセリフすべてが、実に肩の力を抜いて、軽ーい感じで喋っているのです。

"ヒットマン"桑谷夏子の演技力は賞賛するとして、
VOCALOIDに魂を持たせる・・・・
持たせるにしても、喜怒哀楽から、この朝倉のように不気味な無邪気さまで、
いろんな選択肢がでてくるわけです。
発声による感情表現、ちょっと研究してみると面白いかもしれませんね。

どうでもいい余談

こないだ、初音ミクの「星のカケラ」のCDを購入しました。
収録された3曲を聴いてて、いいな、と思ったのですが、
それと同時に、一人のVOCALOID野郎として思ったこと。
"より人間に近く"はVOCALOIDの方向性として絶対的ではない。
これについては、"つづく"としましょう。
これはこれで、1つの記事としてじっくり書こうと思います。

   
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