フレーム越しの恋[今井麻美]のレビューとカラオケ配信状況

2011年03月10日 12:00 更新

カテゴリ: [今井麻美][眼鏡なカノジョ][2010’s作品]
タグ： [ミンゴス][OP][今井麻美]

フレーム越しの恋とは

2010年（平成22年）OVA『眼鏡なカノジョ』OPテーマ。
今井麻美5thシングル。
（OVAの発売は2010年10月、CDの発売は2011年2月です）

データ

歌手: 今井麻美
作詞: 濱田智之
作曲: 藤間仁(Elements Garden)
編曲: 幡手康隆
ギター: 幡手康隆
コーラス: 今井麻美
サウンドプロデューサー: 濱田智之
Ａ＆R: 濱田智之
セールスプロモーター: 藤本徹、高橋克典、外崎剛
アーティスト・マネジメント: さとう龍乙、増渕めぐみ
レーベル: 5pb
発売日: 2011/02/23

レビュー

　「SPARKLE」以来となる、明るくて爽やかな曲。作曲はElements Gardenの藤間仁。この人の作曲で一番有名なのは水樹奈々の「残光のガイア」ですかね。編曲の幡手康隆は、今井麻美のソロデビュー曲「Day By Day」でも編曲を担当。プロデューサーの濱田智之との付き合いが長く、また、濱田Pと今井麻美が組むきっかけとなった2004年のゲーム「センチメンタルプレリュード」では、今井麻美を含むSPガールズが歌った「想い出がいっぱい」の編曲を担当しており、当時から今井麻美に注目していた人にとっては、ちょっとニヤリとしちゃう曲かもしれませんね。アイマス以前ですから、かなり稀少で見る目のある人だけでしょうけど（爆）

　アルバム「COLOR SANCTUARY」や、前回のシングル「シャングリラ」などでは比較的、世界観重視の表現をしていましたが、今回は恋心。元気な「Strawberry ～甘く切ない涙～」という印象もあります。歌声がすごくいい表情をしてるんですよね。笑顔が見える。今井麻美は伸びのあるハイトーンという強力な武器を持っていますが、強靭な喉だけに頼らず、こういう声優らしい表現もできるんですよね。SSGにアイステにぶるらじの3本のラジオに、先日までは「いまいとまじん」のustreamでの生放送・・・すっかりゲームと絡んでのトークの仕事の第一人者になっていますが、この表現者としての意識の高さは生粋の声優である証明。

　今井麻美の声や歌い方から感じるのは、「歌のお姉さん」らしさ。片思いを告げられない。けれど、何故かもどかしさはない。歌詞にもあるように、悩みを「素敵な思い」だと言い切る前向きさ。そんな女の子を演じながら歌うというよりも、紙芝居を抱えながら女の子視点の物語を歌っているような印象。例えば、水樹奈々や田村ゆかりだったらきっとそうはならなくて、女の子の内面を完璧に歌い切るでしょう。どっちがいい悪いではありません。彼女らは紙芝居の中・・・現実的には、高いステージの上で観客を魅了する人。今井麻美には彼女らが披露するような、きらびやかなパフォーマンスはあまり似合わないけれど、低いステージから観客に語りかけてくれるような親しみやすさがあって、それが歌にもにじみでてるんですよね（もちろんシリアスな曲ではそれを消してますけど）。

　美人だけど、喋らせればゲラゲラ笑う。ARTERY VEINで見せる冷たい表情がたまらないけど、スッピンを平気で晒せる軽いノリもいい。今井麻美はそういう人だということを改めて教えてくれる曲。一方、アニメは見ていませんが、きっとこの曲のように爽やかな作品なんだろうな・・・と思います。

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