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声優/アニソンレビュー&CDデータ語り

明坂聡美らの声優アイドルユニット「天下取り隊」デビューと、その背景を徹底分析。


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カテゴリ: [アニソン情報][声優>明坂聡美]

時は、アイドル戦国時代?

  1. これまでの声優アイドルユニット。
  2. 何故アイドルなんですか?キャラクター名義ではダメなんですか?
  3. キャラ名義と声優名義の2択に、アイドルユニット名義という新たな選択肢。
  4. メンバーについて。
  5. 「天下取り隊」はスフィアやLISPに続く存在か。
  6. 余談:明坂聡美の未来。

ソース(情報元)

TVアニメ「戦国乙女~桃色パラドックス~」スペシャルサイト|声優ユニット「天下取り隊」デビュー!!
「戦国乙女」アニソン界で天下取りた~い - 芸能ニュース : nikkansports.com

声優業界でもアイドルブーム。

 これまで活動していた、あるいは現在活躍中の主要な声優アイドルユニットを表にまとめました。もちろん他にも沢山いましたし、ARTERY VEIN等もアイドル色は薄いとは言え、声優ユニットという意味では同じですね。

ユニット名 活動時期 レーベル
やまとなでしこ 1999〜2003年 スターチャイルド
Prits 2001〜2002年 スターチャイルド
DROPS 2004年 スターチャイルド
Aice5 2005〜2007年 スターチャイルド
クローバー 2005〜2008年 ランティス
Friends 2008〜2009年 スターチャイルド
スフィア 2009年〜 グローリーヘブン
LISP 2010年〜 DIVEⅡentertainment(CDは品番から察してavex)

 この中で天下取り隊と狭い意味で同類なのは、Friendsだけ。アニメ『今日の5の2』の声優陣で結成された、キャラクター名義ではないユニット。つまりアニメに依存している声優ユニットです。ちなみに、Friendsにも明坂聡美がいますが・・・彼女については後述。

 今回、何故一つのアニメに依存するアイドルユニットにしたのか。逆に、何故それならキャラクター名義でないのか・・・というところがポイント。

何故アイドルなんですか?キャラクター名義ではダメなんですか?

 『けいおん!!』の放課後ティータイムが大ブレイクし、今期のアニメでも『IS』のEDがヒットしているように、キャラクター名義の主題歌が全盛の昨今。ハンパなアニメソング歌手より売れる上、アニメ本編と密接な曲に仕上がり、アニメソングならではの味わいが生まれやすいので個人的には大歓迎ですが、あえてここで「中の人」である声優本人達を前面に押し出して売りにきた。それは何故なのか。

 例えば、もはや人気トップクラスの若手女性声優の一人と言える伊藤かな恵は、昨年ヒットした『侵略!イカ娘』のEDなど既に2011年3月現在で4枚のCDをリリースしていますが、声優としての人気がCD売上に結びついていません。また、当サイトで応援している今井麻美もアイマスのCDでは初動で7200枚も売ってしまうのに、今井麻美名義では1000枚ちょっとにまで落ち込んでしまいます。(初回限定盤の有無でもだいぶ違いはしますが)

 逆に・・・キャラクターソングの場合、豊崎愛生や戸松遥といった個人名義で10000枚売っちゃうような声優ですら、『けいおん!』などごく一握りのアニメ以外ではキャラソンシングルでは1000枚前後ということが多々。声優の公式サイトでの発売アナウンスもされませんし、イベンター指向のファン等は大方スルーするでしょう。

 また、ポニーキャニオンは主要アニソン系レーベルのようにアニソン系/声優アーティストを抱えていません。加藤英美里と下川みくにぐらい。だから専業シンガーに任せるという選択肢もありません(J-POPアーティストを起用しない点は、ポニーキャニオンは凄くよく解ってるなって思います)。
参考:業界分析!アニソン系レーベル一覧

キャラ名義と声優名義の2択に、アイドルユニット名義という新たな選択肢。

 『戦国乙女』。パチンコのアニメ化ということで、全く無名のアニメよりは有利ですが、おそらく普通に放送しても人気は勝ち取れない。ただでさえ戦国・三国系のアニメは既に氾濫しきっているわけですし、『日常』に『花咲くいろは』、『シュタインズ・ゲート』・・・2011年春季は強敵があまりにも多すぎます。そんな中、少しでも注目を浴びるには・・・?そう、そこでアイドルです。

 メディアはAKB48や韓流アイドルの影響で、とにかくアイドルネタがあれば芸能情報として流したい。水樹奈々や平野綾ならいざ知らず、日刊スポーツがこんなB級感の漂う名前の(失礼!)声優ユニットのデビューを取り上げたという事実。もちろん、スフィアとLISPが成功しているという土台があってのことでしょうが、ともかく前哨戦としてのアピールには成功したと言っていいんじゃないでしょうか。キャラクター名義なら、こういう取り上げられ方はされなかったはず。もちろん、アニメに興味のない層へのアピールにはなっていないでしょうが、「日刊スポーツに取り上げられてるぜ!」ということで、声優情報まとめ系のブログはこぞってネタにしますからね。

メンバーについて。

 「天下取り隊」の中心人物は、言うまでもなく明坂聡美。2010年は、既に人気のあるスフィアメンバー二人に囲まれて『みつどもえ』に出演しつつ、ニコニコ生放送やtwitterで自身の個性を猛烈にアピールし、知名度を上げた声優です(かく言う僕にとっても、今最も注目している声優の一人)。実は上述のFriendsだけでなく、ルーンエンジェル隊にもいましたし、『みつどもえ』でもライブで戸松・高垣と並んで歌って踊ってましたし、ちょっと残念キャラで通っているように見えて、実際の経験値はかなり高いんですよね。最近は演劇の仕事もこなしてますし、超ラジ!Girlsでの生放送の経験も豊富で、(他の声優ユニットのようにライブをするのであれば)実力的に見て彼女の抜擢は納得です。

 スフィアや水樹奈々、平野綾らのように声優誌にグラビアがわんさかということもなく、彼女をアイドルとして見ているファンはほぼいないとは思いますが、twitterを積極的に使っていることもあり、ファンへの訴求力はかなりあるはず。

 さらに、舞台「チョコレートガールズ」で明坂聡美と競演した伊瀬茉莉也。これで、明坂聡美1人では押しが弱いと感じていた層のうち、舞台を見た人がCDを買う確率が上昇。コアな声優ファンは、(良くも悪くも)彼女らの横の繋がりをよく観察していて、好きな声優と仲良くしている声優にも当然注目します。この人もtwitterやってますし、ファンへの訴求力はあると思います。ちなみに、僕にとっては『Yes!プリキュア5』のキュアレモネードの人。

 國立幸は、これまた明坂聡美とアニメ『家庭教師ヒットマンREBORN!』、舞台『ニコニコニーコ』で共演。売れっ子として活躍しているとは言えないものの、ここでも横のつながりが作用してて、リボーンやニコニコニーコを見た人にとってはニヤリとできる共演。また、彼女にとってはファン獲得のいい機会でしょうね。

 持月玲依は今作が声優としてのデビュー作。日ナレから7年がかりで這い上がってきた苦労人さんですね。彼女にとっては知名度を上げるという点では無論のこと、実績豊富なメンバーから色々学べる絶好のチャンス。明坂聡美と伊瀬茉莉也は彼女よりも年下ですが、うまく馴染めるといいですね。

「天下取り隊」はスフィアやLISPに続く存在か。

 気になるのは、このユニットがアニメ終了とともにフェードアウトしていくのかどうか。FriendsはTV放送終了してだいぶたってからOAD発売・・・という経緯があって、活動期間の割に活動密度は薄かったですし。パチンコの方と絡むにしても、パチンコ版は声優違いますし・・・

 まぁ名前を見てもわかるとおり、アニメが終われば解散の可能性が高いでしょう。流石に、他の戦国系アニメの主題歌も歌うなんてことはないでしょうし・・・なので、スフィアやLISPに続く存在ではないでしょうね。それは悪い意味ではありません。アニメに依存しているということは、いいアニメソングを歌ってくれる可能性もグッと高まります。アイドルだろうが専業シンガーだろうが、キャラクターだろうが、まずTV画面の中で心を掴んでほしい。それが僕のアニソンリスナーとしての願い。そして、かつてその願いを『けいおん!』の放課後ティータイムや『バスカッシュ!』のエクリップスで叶えてくれたレーベルこそがポニーキャニオンです。

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余談:明坂聡美の未来

@AkesakaSatomi 明坂聡美
「舞台の上で演技するって楽しいな」ってふと稽古場で思って。 去年から特に、今までやった事のない分野で表現する機会が増えて、楽しい反面、自分はどこで何を突き詰めていきたいんだろう...と不安になる事も多くて。

 上記は、2011年1月29日の明坂聡美のツイート。アニメにレギュラー出演すれば、アフレコだけでなくラジオにキャラソンの収録、イベント出演。さらには番組の宣伝でTVやニコ生への出演もある・・・本当に色んなスキルが求められ、「声優=アニメ業界のローカルマルチタレント」という図式が確実に出来上がっています。明坂聡美の場合は、それに加えて「ふじびじシネマなう」に、舞台・・・。元々アイドルとして芸能界入りしているとは言え、彼女は既に、ローカルの域を飛び越えつつある・・・幅広い仕事があるのは、ただでさえギャラが少ないとされる声優業界では幸せなことだろうとは思いますが、それはあくまで人生設計の一部でしかありません。

 ナイーブな問題ですから、彼女の今後を赤の他人である僕が論じるのは余計なお世話。ただ、色んなところで彼女の活躍を見れるのは嬉しいし、一方で彼女が今後何らかの決断をしたとしても、素直に喜びたい。話したことはもちろん直接見たこともない、画面の中の人。けれど、何故か既に友達であるような親近感を覚えるこの人を、今は応援してます。

古:みつどもえ 増量中! 第8話(最終回)「みつごは続くよどこまでも」感想
新:フレーム越しの恋[今井麻美]のレビューとカラオケ配信状況

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