電撃戦隊チェンジマン[KAGE(影山ヒロノブ)]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況
収録CD
「ANIMEX」に収録されているのはTVサイズなので、サントラ目当てでなければ
お買い得な大全集を買っておくのが間違いないでしょう。
背景
特撮番組「電撃戦隊チェンジマン」OPテーマ。
影山ヒロノブの記念すべきアニソン・特撮主題歌デビュー曲!
(挿入歌は既に「超時空騎団サザンクロス」の「STAR DUST MEMORY」を唄ってます)
データ
歌手: KAGE
作詞: さがらよしあき
作曲: 大野克夫
編曲: 矢野立美
レビュー
KAGE名義での主題歌デビューですが、紛れなくその声は影山ヒロノブ。
(ただ、2007年現在と比べるとドライな唄い方してるなぁとは思いますけどね)
作曲には大野克夫。「太陽にほえろ!」の人です。
スーパー戦隊シリーズでは、チェンジマンとダイレンジャーで作曲をしてます。
矢野立美は、いろんなアニソンの編曲をしていますが、「ダンバインとぶ」をはじめ、
レスキューポリス3部作の主題歌など、ブラスの格好いい曲を担当してます。
(変わったところでは「ラッキーマンの歌」とかも)
スーパー戦隊のオープニングとしても、この曲は一つの分岐点と言えるでしょう。
それまでの戦隊オープニングは、ささきいさお、成田賢、Mojo、宮内タカユキ・・・と、
低音の格好いい、パンチの利いた渋い感じの歌手が唄ってきましたし、
曲も、落ち着いたテンポの曲が多かったです。(ダイナマンは例外(笑))
シリーズ9作目であるこの「チェンジマン」以降、ガラッと異なる方向を向くことになります。
以降、「渋い」方向性を見せた作品は、22作目「星獣戦隊ギンガマン」と
「百獣戦隊ガオレンジャー」の2作のみ(ダイレン、カクレンも個性的でしたが・・・)で、
その他の作品は、ほとんどがブラスの効いた、
フレッシュなロックサウンドと歌手を起用しています。
さて、そんな背景を念頭に置いた上で、レビューです。
まずイントロ。"ダダダダダダ"と始まり、それに続くエレキギターのフレーズがいい。
エレキギターとブラスが入れ替わるように鳴る様は
オープニングテーマのイントロとしては極上モノと言えます。
このイントロの音は、上がって下がっての繰り返しなのですが、
"上がり"が"下がり"よりも強くて、上に引っ張られるような感覚になります。
学生のブラスバンドとか、こういうの演奏したら格好いいのになぁ~、とか思います(´ー`)
さて、KAGEのヴォーカル。
前作「バイオマン」の宮内タカユキの歌唱で特撮ソングのレベルの高さにビビッたと
後年、本人が語っていますが、この曲はKAGE以外の歌手が唄ってるところを想像できない。
声のトーンが、これよりも低ければ軽快さが失われていたでしょうし、
これよりも高ければ、軽くなりすぎて曲が台無しになっていたかもしれない。
もちろん、歌唱力の高さは今更言うまでもないことですが、
そんな声のトーンの絶妙な高さはKAGE・・・影山ヒロノブの魅力の重要な要素でしょう。
軽快だけど軽すぎない、そしてどこまでもパワフルに・・・そんな影山ヒロノブの原点。
処方箋(個人差があります(´ー`))
シャッフルビートの利いた、とにかくノリのいい曲です。
いい勢いを持続したい時にローテーションに組み込みたい一曲。
もちろん、いやーな気分を「チェンジ」したい時にもどうぞ。
どうでもいい余談
総合格闘家のホドリゴ・グレイシーの入場BGMはこの曲なんだとか。
そういや、確か影山ヒロノブの日記とかでは、ブラジル行くと
チェンジマンとジャスピオンが人気とか書いてたような・・・
歌詞
歌詞 - 電撃戦隊チェンジマン - 影山ヒロノブ - 歌ネット
試聴
カラオケ選曲No.(2007/12/09時点)
DAM: 3378-01
JOY: 7669
UGA: 6003-34(唄:7852-20)
参考資料
アニカンH 2006年鑑
串田・影山・サイラバの座談会で、レコーディング当時を振り返っています。
やっぱり、現場のクオリティに対する気合というのは、凄いんだなぁと思います。