DAIMONZI-X

声優/アニソンレビュー&CDデータ語り  

VOCALOIDの前に"0円で始める"DTM講座(基本編)

2007年12月10日 01:29 更新                  
カテゴリ: [DTM]

タグ: [][][][][][][]

前置き

さて、前回はひっぱるだけひっぱって実践的なことに何一つ触れませんでしたが、
今回はシーケンサの簡単な操作法について書いていきます。
なお、DTMマガジン1月号でも「Domino」を使った打ち込み法が解説されています。
そちらの説明が簡潔でわかりやすいものだったので、正直「してやられたー」な感じですが、
1500円もしますし、何より、講座をやると決めてしまった手前、引くに引けないので(笑)
なるべく、簡単にわかりやすく書いていきます(;´ー`)

MIDIシーケンサ

さて、MIDIをやるために必要なモノは以下の二つ。
1.MIDI音源(楽器の音色データ)
2.MIDIシーケンサ(簡単に言えば作曲ソフト)

音源は、前回説明したGSWなどのフリー音源を使用するとして、問題はシーケンサ。
大鋼が知ってるものを挙げてみます。

1.てきとーシーケンサ(TSQ)
音源の設定機能さえない(128音のGM音源のみ)、ごく基本的な入力機能のみの
超初心者用シーケンサ。大鋼はこれでDTMを始めて、数ヶ月は使ってました(´ー`)
 (Vista以降のWindowsPCで動作するかどうかはわかりません。大鋼は持ってないので・・・)

2.Cherry
その昔、TSQを卒業した大鋼が使っていたシーケンサ。
解説サイトも充実してるので、オススメです。

3.Domino
2007年に正式版がリリースされたばかりの、新しいシーケンサ。
Cherryと似てる感じですね。今回は、これを使って説明します。
 (大鋼も使ったことないので、ちょうどいいや(´ー`))

音源の設定

さて、ではDominoを起動してみてください。
 (Cherryでもほぼ操作法は同じだと思います。TSQはこの設定さえ不要ですが・・・)
で、一番最初に画面の右上にあるアイコンをクリックしてください。
Dominoの環境設定アイコンの場所
環境設定窓が出てきたと思います。これのMIDI-OUTで、出力音源を設定してやります。
Dominoの出力音源設定画面
最初に必要な設定はこれだけです。これで音を鳴らせるようになったはずです。
 (試しに、縦長のピアノの鍵盤っぽいやつの右の部分を右クリックしてみてください)
一度設定してしまえば、シーケンサを起動するたびに設定してやる必要はありません。

下ごしらえ

では、以下の画像を見てください。
Dominoのトラックの説明

Tempoというのは、その名の通り、曲全体をとおしての速さ。
上記のリストボックスで「Conductor」が選択されていれば、その下のところに
Tempo 120.000と書かれていると思います。そこをダブルクリックすると設定できます。
数字を大きくするほど速くなるので、作りたい曲に最適な数字を設定しましょう。(最初は勘で)
 (もちろん、曲の途中で変更することも可能です)
ちなみに、Tempoが120なら1小節が1秒になります。
2008年1月4日修正 (匿名さん、ご指摘ありがとうございます。)
Tempoは別名BPM(beat per minute = 1分間での拍数)といい、
BPM120であれば、1分間に4分音符を120個並べられる速度になります。
ということは、4/4拍子であれば1分間(60秒)=30小節。1小節の時間は2秒になりますね。
 (拍子の設定をしなければ、デフォルトで4/4拍子になります。)
 (メニューから「編集」→「拍子」で変更が可能なのですが、)
 (あまり詳しく説明できるだけの知識がないので、拍子については割愛させてください)

さぁいよいよ入力だ!

MIDIというのは、ようするに以下のものを入力できればいいのです。
1.音の高さ
2.音の長さ
3.楽器の種類

細かく考えれば、もっともっと色んなことを覚えないといけませんが、
音楽の"とっかかり"はこの3つでしょう。
また画像を見てください。(クリックで拡大画像がポップアップされます)
Dominoのピアノロールなど画面全体説明
ちょっと盛り込み過ぎな感もありますが、この画像の説明で
上記の1、2、3が全て入力できちゃいます。
ピアノロールはVOCALOIDでも採用されている入力方法なので、
ここでバッチリ理解しちゃいましょう。
ちなみに、このデータは「GSW版多段ブレイブ」の最初の時報みたいな音です。
 (今思いついたので詳しい説明は省きますが、先ほどの環境設定→ピアノロール(1)で)
 (「グリッドを16分線まで表示」に設定しておくと、グッと見やすくなります)

おっといけない。ドラムセットについても説明しておきましょう。A10を見てください。
Dominoのドラムセット解説
はい、ピアノロールじゃないですね。
ドラムについては、音の長さを設定する必要がないため、○で入力することになります。
ちなみに、ドラムセットも他の楽器と同じ方法で音色を変更できます。

とりあえず一曲作って、打ち込みに慣れよう!(つまづきそうなポイント)

MIDIを作成することを「打ち込む」と言います。(今更ですが・・・)
まずは「かえるのうた」のメロディーでも打ち込んで、
その後にベースやらドラムを打ち込む・・・すなわち「アレンジ」してみるのがオススメです。
音楽初心者は、操作以上に音の高さをどうするかで苦労すると思います。
デタラメに音を重ねると、不協和音になって汚く聴こえてしまったりとか、あると思います。

大鋼の手法はとりあえず、「ド・ミ(orレ#)・ソ」のように、
ドを基準として4つ(or3つ)上の音、さらに3つ上の音。
音を重ねる場合はこのパターンを意識して打ち込み、
変なら、きれいに聴こえるように1音1音修正・・・といった感じ。
 (基準音はもちろんドとは限りません)
大鋼が知っている唯一の音楽理論です(笑)
こういう人の言ってることは気にせず、マトモに勉強するのがかもしれません(´~`;)

あと、当然ですが、初心者がいきなりいいものを作れることはほぼないでしょう。
"公開して評価を貰いたい"とか目標がないと、すぐに飽きちゃうのは確かなのですが、
まずは好きな曲のコピーからやるのが賢明でしょう。
それならモチベも保てるでしょうし、
まったくのド素人はシーケンサの使い方だけでなく、音楽知識もそこから得られるはず。
 (大鋼はそこをスッ飛ばしちゃったのですが(;´ー`))
ちなみに、ここでならコピー曲も公開できます。
http://players.music-eclub.com/
MIDI形式でも公開可能。やはりYAMAHAはDTMの味方だ(´ー`)

ただ、GSWは音色数が少ないですし、再現というか、本物に近い音でコピーできる曲は
限られてきます。「導入編」でもチラッと書きましたが、ゲーム音楽は向いてます。
携帯ゲーム機とか、一世代前のゲーム機の音楽はいい感じに再現できると思います。
ゲームに興味がない人は・・・ヴォーカルつきの曲とかを打ち込みましょう。
再現するだけがMIDIではないですし、大鋼も再現を断念した人間なので(´ー`)
 (あるいは、ちゃんとした音源を買うという手もありますけどね)
ともかく、焦らずやってみてください。ファイト~(´ー`)♪

次回予告

さて、次回は、先ほどスッとばした「コントロールチェンジ」についてです。
こいつを使えるようになれば、楽器ごとの音量調節から強弱の設定、
楽器の左右の位置調整、あとはエコーをかけたりもできるようになります。
 (NRPNとかを期待してる方。スイマセン。大鋼は全く理解してないので書けません・・・)
あとは、MIDIをMP3にする方法とかにも触れようかと思ってます。

うーむ、わざわざ次回予告なんてしちゃって、自分で自分の首を絞めてる気も(´ー`;)

関連リンク

VOCALOIDの前に"0円で始める"DTM講座(応用編)
 コントロールチェンジについて書いています。上記の内容を理解したら、次はここを!
VOCALOIDの前に"0円で始める"DTM講座(導入編)
 まだ読んでない方は、こちらの方もどうぞ。
多段ブレイブ(原曲)
 上でGSW版を載せましたが、原曲はSC-8850で打ち込んでる大鋼オリジナル曲。
 何気にエセファミコンアレンジ版も。宣伝ね(´ー`)

   
カテゴリ: [DTM]
タグ: [][][][][][][]