めざせポケモンマスター[松本梨香]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況
収録CD
ポケモンソングに興味があるならパーフェクトベスト。
松本梨香のソロに興味があるならRICA the BEST。
年月が経つと入手困難になりがちなので、後者は買うなら今のうちかも。
背景
TVアニメ「ポケットモンスター」1st オープニング・テーマ。
データ
歌手: 松本梨香
作詞: 戸田昭吾
作曲: たなかひろかず
編曲: 渡部チェル
レビュー
純粋なアニメソングとしては規格外の売上枚数を誇った、
90年代を代表するアニメソングの一つ。売上は185万枚説と200万枚説あり。
オリコンでは112.8万枚となっているので、オリコン加盟店以外でも相当売れたんですね。
(純粋なアニソンでなければ「恋しさとせつなさと心強さと」とかは202.1万枚だとか)
ポケットモンスターは、当時の大流行ゲームのアニメ化でした。
そうでなければ、CDもここまで売れなかった。
けれどこの曲は、そんな偉大なアニメに相応しい、とてつもないパワーを持っていたのです。
それを、これから書いていくこととしましょう。
アニメソングに一番重要なのは、格好いいイントロです。
反感も買うだろうに、わざわざそう言い切ってしまうくらいのイントロ至上主義者ですが、
(ちなみにイントロの次に重要なのはAメロですよ(´ー`))
この曲のイントロは、まさに極上モノです。
アニメを知らない人でもひょっとしたら知っている、あの口上。
「ポケモン、ゲットだぜ!」
この曲が、紛れなきポケットモンスターのアニメソングであるという強烈な自己主張。
そこから、ちょっとファンクな感じのギターが鳴ったかと思えば、
ちょっと低い音で「ブーーーン」とくる。ここ、たまんないですね!
でも、これはお膳立てです。タッタタタ!とドラムが鳴り、あのフレーズが始まります。
これほどの素晴らしい正統派イントロは、そうそうないでしょう。
同じく90年代を代表するアニメソング「残酷な天使のテーゼ」・・・
J-POPも含めれば、田原俊彦の「抱きしめてTONIGHT」・・・
それらは全て、ソロ演奏による、リスナーの心をワシヅカミにするシンプルなイントロ。
あの、微妙にエジプトっぽい箇所が、「旅」を想起させてくれるんですよねぇ。
Aメロ。戸田昭吾が、これを聴く少年少女のことを思って作詞したという、
「たとえ火の中水の中・・・」というフレーズ。
最後がスカートの中、というオチも忘れてはいけませんね(´ー`)
2番でも懲りずにスカートの中のポケモンを探し「しつこい!」とまで
言われるサトシは随分と度胸の据わった少年だな!どう考えても変態。
もしかして、こいつサトシではなくバクラなのでは。
(まぁ昨今の世の中を見てると、スカート止まりなサトシはかわいいものですか)
Bメロ。この曲は、90年代では他に例を見ない説明的アニメソングですが、
その所以がここに秘められています・・・というか、歌詞のまんまですね(笑)
「きたえたワザで勝ちまくり、仲間をふやして次の町へ・・・」
ほら、「J-POPアーティストでもアニメの内容を反映したアニソンを唄うようになった」とか
最近は言うじゃないですか。もう、そういうレベルの歌詞じゃないですね(´ー`)
アニメ「ポケモン」無しでは成り立たない、アニメと一心同体の存在。
アニメの奥に秘められた主題だけでなく、ちゃんと表のわかりやすい部分まで唄っている。
(良い悪いではないですが、「これこそアニメソング!」と断言できるパワーですよね)
まぁ、前者の「主題」はCメロ(サビ)が一身に背負っていますけどね。
Aメロはサトシの意気込み、つまりアニメの"温度"の紹介、
Bメロは身辺と話の大筋の紹介を担当しました。
Cメロ・・・所謂サビは、ポケモンとの絆ですね。
教訓めいたネガティブな話から始まりますが、(オーキド博士がいい味だしてるよなぁ)
ポケモン達を見ていると、それも乗り越えなくちゃ・・・といったところでしょう。
それにしても、ピカチュウの鳴き声が
断末魔の叫びにしか聴こえないのは大鋼だけ?(笑)
いずれにせよ、大谷育江のプロ根性が垣間見えます(´ー`)
Dメロ。「なりたいな ならなくちゃ ゼッタイなってやるーッ!」。
Cメロでポケモンに勇気付けられたところで、Aメロの気持ちを増幅させています。
何故なりたいのか、まではわかりませんが、このどこまでもストレートな歌詞。
松本梨香の中性的でパワフルな少年の声だからこそ説得力がある。
と、ザッと書いてみました。
どうでしょう、これほどまでにアニメの内容と視聴者を重視したアニソンは
他に例を見ないと思います。70年代とかでも、こういうのはありません(;´ー`)
歌詞についてばかり書いてきましたが、
Aメロ、Bメロのファンクな雰囲気から、Cメロで泣ける展開に変わっていったり、
曲としても聴きどころは結構あります。
先述したように、シンプルなイントロの神がかりっぷりは素晴らしいですし。
でも、なんなんでしょう。曲としての評価より、
こういうアニメソングが存在して、なおかつダブルミリオンヒットまでしてくれてるということが
いちアニソン狂として、素直に嬉しいです。
処方箋(個人差があります(´ー`))
聴いてて、喜怒哀楽のツボを刺激されるような曲でもないし、
ローテーションに紛れて、何気なく聴ける曲でもありません。
ただ、あなたが何か、「夢」を抱いた時、この曲を聴いてみてください。
あるいは、その「夢」が潰えそうな時にも。あなたを初心に戻してくれるはず。
さぁ、夢をゲットしにいきましょうか。火の中でも水の中でも、スカートの中でも!
どうでもいい余談
初代ポケモンがブームだった頃、周りは皆ゲーム持ってたなぁ・・・
流行りモノにとことん手を出さない人間だった大鋼は、
今更ポケモンがやりたくなってたりします(´ー`)
歌詞
試聴
無し。
カラオケ選曲No.(2007/12/19時点)
DAM: 5337-01
JOY: 16427(うたいり: 99076)
UGA: 3793-01
(HIPHOP:7611-57、 フォーク: 7664-34、 ボサノバ: 7644-06)
(R&B: 7625-70、 ロック: 7585-97)
UGAはアレンジ多いなぁ・・・(;´へ`)