妖怪にご用心[中山千夏]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況
収録CD
妖怪ソングとして集めるか、永井豪作品として集めるかの2択ですね。
挿入歌とかは存在しませんし、この2枚のどちらかでコンプリートできます。
背景
TVアニメ「ドロロンえん魔くん」EDテーマ。
データ
歌手: 中山千夏
作詞: 中山千夏
作曲: 小林亜星
編曲: 小杉仁三
レビュー
70年代前半、ノリにノッていた永井豪原作のアニメ。1973年の作品のエンディング。
歌手から編曲まで、すべてオープニング同様のメンバー構成です。
(そういや、近年はOPとEDが同じ歌手ってパターンがめっきり減りましたね)
思わず「ど根性ガエル」を思い出してしまうイントロ。
文字では表現しづらい、この音。なんといったらいいんでしょう(笑)
曲全体を通して使われているのですが、
この音が、この妖怪ソングの"怪しさ"を担当してる感じですね。
でも、全然怖くない・・・というより、むしろ陽気な感じ。
「えん魔くん」の特徴ですね。(残念ながら作品を見たことはないのですが・・・)
ハーモニカにアコースティックギター・・・とくれば、2008年現在の若い人でも
充分に理解できると思うのですが、この曲の持つ暖かみは"いいもの"です。
それに、演歌や70年代の曲でよく耳にすることができる、ストリングス・・・いや。
"弦楽器"と言いたいなぁ、この場合。弦楽器の「ジャジャジャジャ・・・」という盛り上げが
サビの前に出てくるのですが、この曲における唯一の"勢い"なのに、
それでもやっぱり暖かいんですよねぇ。
シャープでキレのいい最近のサウンドでは、こうはいかない。
この曲は、低い音質でも良さを味わえます。
MP3で聴いてる人は、あえてビットレートを下げてみるのも面白いかもしれませんね。
そこに、さらに中山千夏の唄が加わります。
歌詞は遊び心にあふれたもので、特に2番がお気に入りです。
子供の頃に、色んな曲の替え歌を作って遊んでた人もいると思いますが、
一部だけ無理に言葉を詰め込みまくって早口になってた部分とか、なかったですか?
(大鋼は相当やったなぁ・・・)
1番のサビが「妖怪にゃ、テレビににたのもいるんだよ」
2番のサビが「妖怪にゃ、かわいいおんなのこもいるんだよ」
あえて平仮名で書きましたが、2番はかなり強引に、しかも出だしをわざと遅らせて
早口で唄っているのがツボにきます。懐かしさも含めて(´ー`)
そんなこの曲のシメは「とにかく何でも妖怪っぽい」。
投げやりな結論に、この曲の"てきとー"さ加減が表れていますが、
そのてきとーさは、とにかく制度で縛りをつくる世の中ではむしろ貴重かもしれません。
あなどれない。名曲ですよ、これは。
処方箋(個人差があります(´ー`))
何かで思いつめてる人は、このイントロで思いっきり脱力してください。
で、この暖かさに触れてみてください。
この世の嫌なこと全てを、妖怪に置き換えてみましょう。
つらい状況の中に、ひとすじの"笑いどころ"が見えるかもしれません。
このなごみようは、"いかにも癒し"な曲では得られませんよ(´ー`)
どうでもいい余談
とにかく陽気な感じのアニメ「えん魔くん」ですが、
後に「バイオレンスジャック」で登場する時はかなりハードな雰囲気で、
「貴公子炎魔」はそっちの方のえん魔のようですね。
バイオレンスな描写の多いアニメは苦手なので、なかなか見る気にはなれませんが・・・
歌詞
試聴
カラオケ選曲No.(2008/03/09時点)
DAM: 6800-24
JOY: 131470
UGA: 3984-05