レトロ野郎のアニサマ2008レポート(総括編)
前置き
最近の曲に疎いレトロ野郎が、和洋風のするぷと共に
8/30と31、Animelo Summer Live 2008に行ってきました。
今回は全体を通しての感想です。ちょっとというか、かなり批判めいてますが、
「ああ、こういうこと考える人もいるのね」程度に考えてくれれば、と思います(´ー`)
行ってみた感想
まず当たり前ですが、沢山のアーティストを生で見れました。
これまで、去年行ったJAM Projectのライブしか経験がなかったので。
ソロのライブ行くほどじゃないけど生で聴きたい・・・ってなアーティストが結構いましたし、
こういうでかい"お祭り"は、年に1度あると嬉しいですね。
それから、地方の人間かつ、レトロアニソン狂である大鋼は、
なかなかアニメ界隈のオタクの空気を肌で感じる機会がなかったのです。
(オフ会とかにも全然出ませんし、コミケも行ったことがない・・・)
アイマスの4人がしきりに「アウェーじゃなかった!」って言ってましたが、
観客席も一枚岩じゃないですからね。大鋼はアウェーでした。確実に(笑)
集団で揃いのハッピ着たり、オタ芸打ったりする、そういう人と違って、
どうしても受動的な参加の仕方になっちゃったのは否めませんね。特に初日(笑)
逆に言えば、例えば田村ゆかりなんかだと、
ソロライブではとても場の空気についてけないんだろうなぁ、と思います。
(彼女の空気の読みっぷり、凄かったなぁ・・・(´ー`))
アニサマは多くの観客がアウェー。それ故に、マイペースでいられました。
あと、もうこれだけは絶対に書かなきゃ、と埼玉で思ったことがあります。
何でどいつもこいつも発売直後や未発表の曲ばかり唄うかね!
ソロのライブなら、未発表の新曲の1曲や2曲、あっても全然かまわないですが、
自分の知らない曲ばかりだと、やっぱり興ざめするじゃないですか。
(いや、興ざめしない人もいるんでしょうけどさ・・・)
最近のアニソンアーティストへの不満点
あと、参加前からわかっていたことではありますが、
アニサマはアニソンのライブではなくて、アニソン歌手のライブということ。
「おっくせんまんなんてアニソンじゃねーじゃん」とか、
「ノンタイアップ曲ばかり唄うんじゃねぇ」とか、そういうレベルでの話ではなく、
この人らは、アニメはどうでもいいのかなぁ、ってのを強く感じたのです。
(例外の1人を挙げるなら、茅原実里。まぁ、いいアニメに恵まれた人ではありますが・・・)
それも、JAM Projectから特に強く。
彼らが今回唄ったのは、ノンタイアップの「No Border」と、スパロボの「Rocks」と「SKILL」。
スパロボのスの字も出してませんでした。(Rocksのコール&レスポンスは別ですよ)
おっくせんまんに至っては、「今唄った曲」で片付けられてました。
ただ、それ自体はライブの方針がそうなら、別に文句を言うつもりはありません。
何が不満かと言うと、ライブにばかり熱をあげて、
肝心の"アニソン"をおざなりにしてほしくないなぁ、と。
スパロボZもケロロも聴きました。前者は、酷い歌詞。
あれがスパロボ? スパロボ=熱い曲ぐらいにしか思ってないんじゃないかとか、
そんな心配すらしてしまうような曲。(VictoryとかGONG、好きだったんですけどね・・・)
後者は、妙に熱のこもった巧いヴォーカルが、軽めの曲から完全に浮いてしまっていて、
なーんか"やっつけ仕事"な印象を受けざるを得ませんでした。
アニソンって、自分達"だけ"の作品じゃないんだから、
「曲作りは基本的に全部自分達で~」とかいうのは
もうやめちゃった方がいいと思うのは、大鋼だけでしょうか?
「アニメ文化は素晴らしい」と言ってました。
影山ヒロノブが、やたら格好いい言葉をしばしば口にすること、嫌いではありません。
でも、最近のJAMに、アニメソングが見えません。
(ソロの時の彼らからは、ちゃんとアニソンが見えるだけに、余計にそう思います)
「NoBorder」は、その象徴でしょう。
アニソンアーティストとして海外に出るなら、NoBorderにアニメを絡めましょうよ。
いっそ、彼らがアニメ化されてしまえばいい。メンバー全員キャラ濃いですしね。
いずれにせよ、あれほどアニソン然としていない曲がワールドツアーの旗印。
理解に苦しんだのは大鋼だけでしょうか(;´~`)
まぁ、各地のライブ、ちゃんと成功してるようなので、余計な心配なんでしょうけど。
良きアニメソングの条件
ライブに精を出しているのは、彼らだけではありません。
アニサマに来てまで、わざわざソロライブの宣伝をしているアーティストもいました。
先日の感想で大鋼が絶賛したモモーイも、最近よく海外に行ってライブをやっています。
ただ、彼女はちゃんとした曲作りをやりながらの活動だと思うので、何も気になりません。
彼女は「アニソンはこうでなければならないみたいな考えに捉われてはならない」と
アニソンマガジンVol.4で言っていますが・・・果たして、本当にそうでしょうか。
あくまで大鋼の考える理屈になりますが、よきアニソンの条件というのがあります。
それは、「この曲を聴いたら、アニメを見てみたいなって思える曲」。
主題歌のあり方の指針としては間違っています。でも、きっとこれが正解です。
アニメにマッチした曲なんて、名アニソンの条件じゃないんです。
アニメのムードを自ら形作り、アニメ作品全体をリードしてくれる曲。これなんです。
人気の作曲家だと、菅野よう子とか、梶浦由記とか、まさにそうですよね。
モモーイは、彼女らとはだいぶ音楽の方向性が違いますが、そういう曲を作れる人。
確かに、凝り固まった考えを持ってはいないかもしれませんが、
彼女は、アニメソングというものを"解かっている"人だと思います。
ライブを意識した曲作りをしていても、軸がぶれてないのは、そういうことでしょう。
裏方さん、頑張ってくれ
今回、マイク音量のバランスが滅茶苦茶だったり、
アンコールの時間が異常に長かったり、音楽以外での不満もかなりありました。
あと、ライブ開始前に流れてた、ペンギン娘のCM。あれ絶対耳に悪いって!
あの大音量での甲高い声は、耳を塞いでちょうどいいくらいでした。
来年もさいたまでやるようですし、是非是非反省材料をたっぷり洗い出して、
次回以降に何とかしていただきたい、と思います。
来年どうするかな~
なんだかんだ書きましたが、次回も行きたいには行きたいのです(爆)
ただ、2日間ともなるとチケット代だけで15000円。
地方に住んでるので、交通費と宿泊費も必要。
見てないニコニコのアニメのDVDを買ってまでチケット入手するのもなんだかなぁですし、
先行予約開始が例年通りなら、参加アーティストも全然決まってない状況での応募になります。
それよりか、スーパーロボット魂とかの方が趣味に合致するかなぁ、とも。
判断が難しいですが、来年にせよ、再来年にせよ、また感想が書ければな、とは思います。
JAMについてもウダウダと書きましたが、31日編で書いたとおり、
2日間で一番テンションが上がったアーティストであることは否定しません。
いいパフォーマンスでした。ただ、ちょっと今後の方向性が心配なだけでね(´`)