JAM Projectライブツアーと朝鮮日報
前置き
2009年6月7日の朝鮮日報(日本語版)に、JAM Projectライブツアーの韓国公演の記事が上がってました。
JAM Projectの誤解と存在意義
実は結構、朝鮮日報とか中央日報とかを見るのが好きです。特にWBCの時期なんかは、特有の日本へのライバル心がむき出しになっていたりします。産業関係のコラムなんかも、何かと日本と比較したりとか・・・まぁ、それはさておき、本題本題(´`)
「JAM Project」はアニメ映画の主題歌を専門に手掛けているロックバンドだ。アニメ映画『マジンガーZ』や『グレートマジンガー』の主題歌を歌った、アニメソング歌手の水木一郎氏(61)が中心となって2000年に結成された。韓国でも高い人気を誇るアニメ映画『ドラゴンボールZ』『勇者王ガオガイガー』や、テレビアニメ『ONE PIECE』の主題歌もこのバンドが手掛けた。
ツッコミどころが多すぎるのですが、まずJAM Projectはロックバンドではありませんね。ライブを見れば確かにロックバンドっぽいですが、あくまでヴォーカルユニット。バンドは脇役。
それから、JAM ProjectはドラゴンボールZもガオガイガーもONE PIECEも手掛けてません!こう勘違いされるのは、JAMにも原因があります。それらの有名なアニメを手掛けたヴォーカルが集って結成されたはいいものの、JAM自体は、(少なくともセールス、ネームバリュー的には)それらと肩を並べるようなアニメソングを作ることができていない。そして、そんな状態でアニメソング云々を語れば、そりゃ一般への宣伝文句は各メンバーのソロでの華々しい経歴しかなくなるよな!ってとこです。
JAM Projectの存在意義って、今は極めて不安定だと思うのですよ。何かとライブを意識したような曲ばかりで「アニメのためのアニソン作り」をしているとは到底思えませんし。ケロロとかレスキューファイアーとか、子供向けを攻めていくのはいい傾向だと思いますけど、どうにも不完全燃焼。奥井雅美を中心に、何かときれいにまとめようとしている感がありあり。今は真マジンガーの2ndOPをつくっているようなので、それがどうなるかですね。ロボットソングならのような2003~2005年頃のようなパワフルな曲をつくれるのか、それとも・・・まぁ、以前メンバーの誰かが「JAMに求められているのは熱さだと思う」と言っていたので、期待はしていいのかも。ただ、僕はJAMに求めるのは「熱さ」じゃなくて「アニメソング」ですけどね。
(今のJAMが好きな人にはゴメンナサイ・・・(;´~`))
(ただ、もしも聴いてなければ2nd~4thアルバムは聴いて欲しい!)
「ライブ」と「コンサート」
コンサートの間ずっと、観客たちは蛍光棒を振りながらライブ演奏に酔いしれた。リズムに合わせて飛び跳ねたかと思えば、休む間もなく一緒に日本語で歌った。「JAM Project」のメンバーの奧井雅美氏(41)は「日本のコンサートでも、ファンたちがリフレーンの場面で一緒に歌うことはあるが、すべての歌を最初から最後まで一緒に歌うのは韓国のファンたちだけだ」と話した。
JAMに限らず、アニソンのライブって疲れるんですよね。この記事を見る限り、韓国は余計にそうだと思うんですけど、ふと思ったのは「ライブ」と「コンサート」は違うよな、ってことです。
「ライブ」にはステージと観客との一体感・・・盛り上がりが必要で、じっくり音楽を聴く場ではない。オタ芸なんてのが存在するのも、つまりそういうこと。オタ芸とまではいかなくとも、基本的にはライブの間はサイリウムを振り続ける人がほとんどでしょう。
一方、「コンサート」は、ただひたすら生の音楽を堪能する場。昨年11月に行ってきたアニソンBIG3は、おおよそそんな雰囲気でした。僕はこっちのが性にあってます(´ー`)
参考リンク
chosun Online 日本のアニメソング歌手に熱狂する韓国のファンたち
JAM Project公式サイト PROFILE STATEMENT