宇宙刑事ギャバン[串田アキラ]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況
宇宙刑事ギャバンとは
1982年(昭和57年)特撮番組『宇宙刑事ギャバン』OPテーマ。
渡辺宙明、串田アキラの代表曲の一つ!
改めて問おう、若さってなんだ!?
データ
歌手: 串田アキラ
作詞: 山川啓介
作曲: 渡辺宙明
編曲: 馬飼野康二
レーベル: 日本コロムビア(現コロムビアミュージックエンタテインメント)
レビュー
言わずと知れた、東映によって17年間続いたメタルヒーローシリーズの元祖(『燃えろロボコン』は含めてません)。
串田アキラは渡辺宙明に見いだされ、前年の81年に『太陽戦隊サンバルカン』で特撮ソングデビュー。82年2月に放送開始した『戦闘メカ ザブングル』に遅れること1ヶ月。3月に『宇宙刑事ギャバン』が放送開始されるわけです。翌年83年の「キン肉マン Go Fight!」も含めて、名番組、名曲に恵まれた歌手ですよね。いずれの曲も、串田アキラ以外の歌手は考えられない、野性的で、けれどどこかコミカルな優しさを感じる、2枚目とはちょっと違った格好よさが際立ってます。
いまや、アニメ内のリスペクトギャグ等々で、よく引用されるようになった「若さ 若さってなんだ」という歌詞。軽く見てしまえば「熱い歌詞だね」で終わってしまいますが、じっくり一字一句かみしめて聴くと、なんと心に響く歌詞でしょう。宇宙刑事3部作+ジャスピオンに(各主題歌で少しずつ言葉は変えていますが)共通するキーワード「お前と同じ」と「男」・・・少年にとって親しみやすいヒーロー目線のメッセージ!
編曲の馬飼野康二(まかいのこうじ)は、歌謡曲・J-POP(特にジャニーズ)の曲を数多く手がけている人で、渡辺宙明の依頼で編曲はこの人に、ということだったそうです。この辺の話は、「メタルヒーロー20周年記念盤」のインタビューで詳しく語られているので、興味のある方は読んでみるといいでしょう(25周年記念盤も同じ内容らしいですが、確認はしてません)。
何といっても格好いいのが、サビの前のブラスで充分に煽った後の「ジャー・ジャーン!」。特に大サビの前は「ヒィー!ヒィー!」の掛け声がなくて、その音色を堪能できます(掛け声は掛け声でいいんですけどね)。それから、ベース!渡辺宙明がこれほどベースの幅の利いた主題歌を作ったのは、この曲が最初なのではないでしょうか。
渡辺宙明はこの曲を皮切りに、5作連続でメタルヒーローのOP/EDを担当。個人的には、80年代前半こそが渡辺宙明が最も強烈な輝きを放っていた時期ではないか!と思っています。80年代後半以降の洗練された「これぞ宙明サウンド!」といった雰囲気の曲が好きな人もかなり多いと思いますが、この時期は本当に多彩な曲を作っていました。その中で代表曲を挙げるなら、やはりこの曲「宇宙刑事ギャバン」。かつてMADでこの曲を知った人も多いと思いますが(僕もその一人)、ネタで完結させるにはもったいない名曲です。
若さとは、振り向かないこと、諦めないこと・・・それを実践出来ている人間は、確実に強い。ブラスとベースの力強いサウンドでそれを感じたなら、誰もが一条寺烈、ギャバンになれるのかもしれません。
収録CD
一筋は、収録楽曲は素晴らしいが、高い!(でもそれだけの価値はある)
アニソンコレクターなら、ベストヒット曲集。手軽にクッシーソングが欲しいならBEST盤でしょう。後述の「メタルヒーロー20周年記念盤」もいいです。
どうでもいい余談
生まれて初めて生で歌を聴いたアニソン歌手が串田アキラでした。あの時感じたオーラは半端じゃなかった。強さとは、優しさとは何なのかを全て目で語っているような、そんな感覚を覚えたのは、ある年の大阪は梅田まんだらけでの出来事でした。
歌詞
歌詞 - 宇宙刑事ギャバン - 串田アキラ - Yahoo!ミュージック
試聴
カラオケ選曲No.(2010/1/17時点)
DAM: 3369-01
JOY: 12166
UGA: 6001-25