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大独断!DAIMONZI-Xが選ぶ2009年アニソンTOP10

2009年12月25日 22:55 更新                  
カテゴリ: [雑報]

個人的に気に入ったアニソンBEST10。

世間の流行とかなりギャップのある結果となりました。
わかっちゃいましたが(;´ー`)

ランキングと感想

10位:浪漫ちっくすとらいく。[鈴川小梅、小笠原晶子、川島乃枝、宗谷雪(CV.伊藤かな恵、中原麻衣、植田佳奈、能登麻美子)]
 服部隆之作曲の、ブラスの利いた爽やかな曲。ElementsGardenなどの今勢いのある作曲家ではなかなか聴けない楽器ですが、ブラス好きなんですよ。『大正野球娘。』はアニメも面白かったので、思い入れもあります。

9位:arcadia[如月千早(CV.今井麻美)]
 恥ずかしながら、今井麻美の歌をまともに聴いたのは今年が初めてでした。声が涼しいんですよね。そこにElementsGardenの曲が加われば、完璧にクールな音楽が出来上がる。如月千早ではない今井麻美の歌手活動はまだ始まったばかりですが、この曲は「如月千早は、とうとうここまで来たか」と思わせます。格のある歌手には、相応しい格のある楽曲が巡ってくるものですからね。

8位:ALIVE(M@STER VERSION)[日高愛(CV.戸松遥)]
 壮大なバラード。このランキングを見れば解るように、ゆったりとした音楽は好みじゃないんですけど、この曲は別格。あまりにも格好いいトランペット・ソロ。そして戸松遥のヴォーカル。余計な歌唱力がないからこそ味わえるマクロでミクロな音楽の力。

7位:Don't say "lazy"[桜高軽音部]
 ご存知、2009年の最大ヒットアニソン。『けいおん!』というアニメの性質上、各楽器に着目しちゃうわけですが、それぞれの楽器の見せ場がちゃんと用意されてるのが素晴らしい。単に売れただけでなく、ライトなアニソンリスナー達の耳を育てたんじゃないでしょうか。

6位:守護神 -The guardian[JAM Project]
 普段、事あるごとにJAM Projectを批判している僕でも、素直に素晴らしいと認めざるを得ません。最近のJAM Projectの音楽をつまらなくしている"キレイにまとめ過ぎ感"をブチ壊し、メンバー一人一人が活き活きと表現している。珍しく"アニメソングであること"以外の雑念を感じません。マジンガーのための曲。いや、マジンガーの雄姿を増幅させてくれる、視聴者のための曲。"ライブソング"には到底たどり着くことのできない、極上のロボットソング。

5位:nO limiT[エクリップス(戸松遥、中島愛、早見沙織)]
 2010年代のアニソン業界をリードするであろう3人の声優と、作曲家・藤末樹。SFアニメだからこそできる、壮大さとクールなデジタル感。そしてバスケットボールアニメならではのリズミカルでファッショナブルな楽器構成。アニメソングはこうでなくちゃ。アニメの魅力を増幅させて表現するのは良きアニメソングの絶対条件。

4位:二人の約束[エクリップス(戸松遥、中島愛、早見沙織)]
 nO limiTよりも、戸松遥・早見沙織の個性が引き立ち、3人が同じ位置に立った感があります。ウェットであどけない中島愛、ドライでクールな早見沙織、ひたすらまっすぐな戸松遥・・・ヴォーカルの声質の違いを楽しめるのも、3人の個性が三者三様だからこそ。これほどバランスのとれた3人以上のユニットは見たことがありません。

3位:Running on[エクリップス(戸松遥、中島愛、早見沙織)]
 この曲を聴きながらランニングに励んじゃいました(爆)エクリップス・サウンドの中でもリズミカルであるということに関して、頂点に君臨する曲。ピアノが目立ちますが、ベースも抜群に格好いい!嗚呼、バスケがしたくなってきたぞ・・・

2位:JUSTICE of LIGHT[五條真由美]
 詞も曲もヴォーカルも一体となってセシリー・キャンベルを表現した、究極のオープニング・テーマ。子供向けアニソンのトップ・クリエイターが結集したこの曲は、ただ「諦めない」と言いたいだけなのに、どうしようもなく感情を揺さぶられる。願わくば、この曲をオーラにまとい、日々を生きていきたい・・・と思える。70年代よりの「アニメソング=元気になれる音楽」という図式に見事に当てはまりますね。断言しましょう、THIS IS アニメソング!

1位:COSMOS[Citron starring 中島愛]
 文句なしの、2009年のアニソンofアニソン。聴いた瞬間に、僕の中で「中島愛=ランカ・リー」の図式は完全に消滅してしまいました。藤末樹・草野よしひろコンビの、ドラムを怒涛の如く叩き込むパワフル・サウンドを完全に自身のオーラへと変えて表現する。是非ともヘッドホンで聴いて欲しいですね。この曲の力強さをダイレクトに感じると、アニメソングの力強さが必ずしもハイトーンではないと理解できるはずです。

総括

 褒めても褒めても褒め足りない10曲が揃いました。アーティストでは、MVPは言うまでもなくエクリップス。とりわけ中島愛ですね。エクリップス以外でグッとくる曲が無かったのが残念ですが、来年以降も格好いい曲を歌って欲しいな、と強く思います。
 影のMVPとして強く推したいのが、藤末樹。上位に君臨した『バスカッシュ!』の一連の曲も、この人あってのもの。『けいおん!』で名を上げたTom-H@ckも今後注目の作曲家さんですが、藤末樹も今後目を離せない人ですよ!

 全体的には、凄くハイレベルな年だったかな、と思ってます。実は昨年までは80年代アニソンにどっぷりハマっていたため、まともに新曲を追い始めたのが今年からなのですが、声優がキャラクター名義で歌っている曲に強い魅力を感じました。いい声で歌える人達を、強力なクリエイター陣がバックアップしている。これは2006年のハルヒ以来の流れでしょうね。

 一方、いわゆる"アニソン歌手"と呼ばれる人達にガッカリしたのも事実。ノンタイアップやライブに精を出しているのは、やはり寂しい。茅原実里とか、ランティスというアニソンのレーベルでCDを出し、アニサマやMUSIC JAPANにも出ていますが、リリースしたCDに対し、アニメ主題歌ってかなり少ないですよね。いい声してる上に歌唱力もあるんだから、もっとOPが聴きたいな、と思ってます。幸い、来年早々に劇場版ハルヒの主題歌を歌うようでホッとしてますけど。

 一方、「JUSTICE of LIGHT」と「守護神」は大いに賞賛したい。ハンパな声優シンガーでは不可能な、実力派の歌手にしかできないパフォーマンスですよね。何より、これらはアニメの看板としてこれ以上ない存在感を見せている。JAM Projectについては、上述した「守護神」は無論のこと、「いでよガイアレオン」も素晴らしい。メンバーそれぞれがアニメのOP映像で暴れまわるような音楽をやれば、ライブの客席意識して「motto motto」と連呼するより、よほど熱狂的な音楽が出来上がると思います。まぁ、彼らのファンがそういうのを求めてるかどうかは別としてもですけど・・・

 無駄に長々と書いてしまいましたが、2010年のアニソンは明るいとも暗いとも言えないかな?作曲家を軸に、新しい風は吹きつつあると思います。あとは、魅力的なバトルアニメがどれだけ出てくるか。キャラクターソングの勢いはますます強くなっていくでしょうが、まったりしたアニメばかりでは、格好いい曲も出てこない(けいおんは音楽が題材だったから例外!)。結局、アニメ次第ですよね、アニソンなんてのは(´ー`)

   
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