産巣日の時[戸松遥]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況
産巣日の時とは
2008年(平成20年)TVアニメ『かんなぎ』EDテーマ。
戸松遥の1stアルバム「Rainbow Road」第8曲。
これぞ御神木か。
データ
歌手: 戸松遥
作詞: 辛矢凡
作曲: 神前暁
編曲: 神前暁
コーラス: Wakana(kalafina)
ミックス: 小島聖平
レーベル: ミュージックレイン
発売日: 2008年11月26日
レビュー
ギャグアニメ・かんなぎの真面目な部分。戸松遥はこういうおおらかな曲にすごく適性があると思うのは僕だけでしょうか。歌声こそ変えていますが、アイマスの「ALIVE」もそう。シンプルな歌唱が、曲にすごく映えるんですよね。
制作陣はOPと同じ顔ぶれ。神前暁は田中公平と同じ方向性を持った作曲家さんだな、と改めて思います。ブラスの利いた元気な曲という得意分野を持つ一方で、"◯◯風の曲"といった注文を軽々とこなしていく職人のイメージ。"◯◯節"という呼ばれ方をする作曲家(昔なら渡辺宙明・菊池俊輔、今ならElementsGardenが代表格でしょうか)とは対極に位置する人。
この曲を聴いて、「なんだこれ?ノイズが酷すぎるぞ!」と思った人は多分僕だけではないと思うのですが、よく聴くと意図的にやってるんですよね。ファミコン音源でドラムがわりに使われてる、あの音です。屋久島の縄文杉のある森のような雰囲気を出す楽器構成の中で特異な存在感を示すノイズ音。どちらかと言えば、このノイズの無い終盤の方がどっぷり曲にのめり込めて、好みではあります。
あまりにおおらかで、優しい。「感情を排して、ちょっと冷たさすら感じさせる歌声」(脚注)・・・とは言うものの、人情とは別質の暖かさは確実にありますよね。包み込む感じではなく、ただただ巨きくそこに在る。何もしてくれないけど、見守る視線がどこか暖かい。「安らぎ給え、和ぎ給え」・・・というメッセージ。御神木とかってのは古い日本人の生み出した妄想設定・・・ある種の"擬人化"で、ある意味オタクらしい発想。この曲は、そういうキャラクター・ソング。
収録CD
2月24日発売のアルバムに収録されています。
シングルは、カラオケかCM映像目的の人向け。
どうでもいい余談
「産巣日(むすひ)」とは、おそらく創造、もっと人間寄りの考え方では、出産を示す言葉ではないでしょうか。Wikipediaの「高御産巣日神(タカミムスビ)」のページを読むと、なんとなくわかるかも。
もっとどうでもいい余談
神の"上から目線"が過激になると、『新ゲッターロボ』の「Gods」みたいになる・・・なんてことはないか(爆)
歌詞
カラオケ選曲No.(2009/03/28時点)
DAM: 3286-10
JOY: 177688
UGA: 6148-27