DAIMONZI-X

声優/アニソンレビュー&CDデータ語り  

業界分離? 2011年冬期開始アニメ主題歌を分類してみたぞ。[アーティスト編]

2011年02月12日 23:55 更新                  
カテゴリ: [アニソンデータ]

タグ: []

今冬のアニソン傾向を丸裸!

 前回の記事の続きです。
例のごとく、放送アニメについてはGIGAZINEさんの記事を参考にさせていただきました。
2011年冬季(新春)放送開始の新作アニメ一覧 - GIGAZINE

アニメ別のOP/ED歌手とレーベル表

 見ていない方は、まず前回の記事を参照してくださいね。

2011年冬期アニソンシンガーの分類

区分 アーティスト 曲数
アニソン歌手 ・ULTRA-PRISM
・ClariS
・Kalafina
・栗林みな実
・コミネリサ
・JAM Project
・麻生夏子
・のみこ
・工藤真由
・池田彩
10
一般・他ジャンル歌手 ・タニザワトモフミ
・MAY'S
・yoshiki*lisa
・グループ魂
・ダイスケ
・Rie Fu
・AZUMA HITOMI(OP)
・AZUMA HITOMI(ED)
・栗山千明
9
キャラ ・らぶ♥ルーレッツ
・篠ノ之箒(日笠陽子)
・メリー・ナイトメア(佐倉綾音)
・みつば(高垣彩陽), ふたば(明坂聡美), ひとは(戸松 遥)
・高梨奈緒(喜多村英梨)高梨奈緒(喜多村英梨),
 土浦彩葉(井上麻里奈),近藤繭佳(荒浪和沙)
・すばる(高森奈津美),あおい(大橋歩夕),いつき(立野香菜子),
 ひかる(牧野由依),ななこ(藤田咲)
6
声優(ユニット含む) ・LISP
・野水いおり
・山口理恵 with manzo
・堀江由衣
・藤原鞠菜
5
アイドル ・ノースリーブス
・ももいろクローバー
2
新人 ・MARiA
・小林愛香
・ViViD
3

2011年冬期アニソンシンガーの分類を画像で見る。

J-POPアーティストや、他業界で活躍する歌手と、「アニソン」。

 このサイトで扱っている「アニソン」は、上の表の中で「アニソン歌手」、「キャラ」、「声優」が歌っている曲。ただし、メジャーデビューしたばかりで「アニソン歌手」かどうか不明なアーティストについては「新人」としています。

 一般・他ジャンルでは栗山千明などはアニメタイアップでしかシングルを出していませんが、ざっくり雰囲気で判断しました。アニメ業界以外での活動がメインの人ではありますしね。yoshiki*lisaについてはグラビアアイドルであり演歌歌手でもありますが、レーベルが日本コロムビアということもあり、今後アニソンを歌っていく可能性もあるのかな、と見ています。作曲はアニソンで活躍している人(坂部剛)ですし。

 J-POPアーティストをはじめ、アニメ業界外の人が主題歌を歌うことについては、「100%アニメのための曲を作れるのか」という観点から、そして単純に僕個人の音楽の趣味と異なるという点から、あまり嬉しくは思っていません。「アニメの雰囲気に合ってる」だけでは映像とリンクしてのアニソンの醍醐味は完全には味わえきれませんし(スタイリッシュに作られてるアニメ等では例外もあります)。ただし、それは昨今のアニソン歌手にも同じことが言えてしまうんですよね。アニソンのプロだからこそできることをやらないといけない。

アニソン歌手と、アニメと、「アニソン」。

 この表の「アニソン歌手」と「声優」を見て、「・・・あれ?」と思いましたか?昨今目立っている、アニソン歌手のメジャーどころが、思いの外少ないな、と。水樹奈々や田村ゆかりにMay'n、茅原実里、fripSide、スフィア、GRANRODEO・・・特に茅原実里やGRANRODEOはアニソン歌手として認知されていますが、実際のところは今冬に限らず元々アニメタイアップは多くありません。平野綾なんかもそうでしたね。今冬の面々で、アニソン業界でおなじみのアーティストは堀江由衣とJAM Project、栗林みな実、Kalafinaくらいでしょうか。

 この実態を見ると、大規模なライブが盛んに開催されるようになった昨今のアニソンブームというものに、実は肝心のアニメの要素はかなり薄いことがわかります。アニメスタジオの経営難などアニメ業界の存亡が心配されているご時世に、アニソンという言葉だけを掲げて自分達だけで一体何をやっているんだ?と思うのは僕だけでしょうか?アニソンとアニメの結びつきが弱い。実に弱い。放課後ティータイムがアニソンフェスやMJなどの番組に出てこない理由などはリスアニ Vol.3
で石原・瀬田Pが語っていましたが、誰が悪いとかではなく、とにかく一体感がない。

「アニソン」のあるべき姿とは。

 アニメ主題歌というものに対する理解。オープニング・テーマの役割とは何なのか。録画やネット配信で、OP映像を飛ばさずに見てもらえるのか。逆に、OP映像を飛ばしたくなるほど本編が楽しみなアニメの看板になれるのか。そういったことを考えて曲作りに反映できるなら、自然と素晴らしいアニメソングになっているだろうとは思いませんか。もっとも、それをするのは歌手の仕事ではなく、音楽プロデューサーや作詞作曲者の仕事でしょう。いずれにせよ、アニメ制作側との意思の疎通が非常に重要なのは間違いないこと。実態はわかりませんが・・・

   
カテゴリ: [アニソンデータ]
タグ: []