大独断!DAIMONZI-Xが選ぶ2011年アニソンTOP10
超個人的に気に入ったアニソンBEST10。
世間的にはまだまだ根強い人気ですが、個人的にはキャラソンブームはちょっと下火に。(´ー`)
ランキングと感想
10位:君の中の英雄[栗林みな実]
『機動戦士ガンダムAGE』の1st ED。栗林みな実はISのOP「STRAIGHT JET」も素晴らしかったですが、大豊作だった今年の中ではTOP10に入れることはできませんでした。AGEという作品は何かと叩かれがちな作品で、僕も見てて、まぁ擁護はできないなと思っていますが、この曲に込められた気合というのは強く感じます。本編に勝っちゃいましたね。ED映像で丸まってるエミリーが印象的です。
9位:oath sign[LiSA]
『Fate/Zero』は見ていませんが、この曲を聴けば「見たくなる」人は多いんじゃないでしょうかね。サビの格好よさが半端じゃない。ちなみに2011年を代表するアニメソング、ClariSの「コネクト」もこの曲と同じ渡辺翔の作詞作曲。LiSAは当分は「ガルデモの人」というレッテルから逃げられないと思っていましたが、たったのシングル1枚で払拭してしまいました。こういうバトルソングがヒットしてるうちは、まだまだアニメソングは面白いジャンルであり続けると思いますよ。
8位:Oh My God[戸松遥]
『猫神やおよろず』のED。ブリグリ作詞作曲ということで、アイドル路線から一転ロックスタイルの曲を出した戸松遥。曲はブリグリらしいまどろっこしさを持ちながらも、戸松遥のスッキリ芯のある自然な歌声は相変わらず。ソロライブツアーで生で聴けた曲でもあります。戸松遥よ、次はどうする・・・と、次回を期待させる曲でもありました。
レビュー記事も書いてます。→ Oh My God♥[戸松遥]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況
7位:ウザイカ[宮下(CV.大原桃子)]
『みつどもえ』の宮本のキャラソン。作詞作曲編曲全て前山田健一(ヒャダイン)ですが、実際のところはロシア民謡の組み合わせ。ウザキャラ宮川の切実な叫びもいいですが、「みんな、キャンプファイヤーしようぜ!」なんて言っちゃう宮出を嫌いにはなれない。みつどもえ指折りの好きなキャラの、文字通りのキャラクターソング。こういう素晴らしい仕事を前山田健一はやってたわけですよ・・・
6位:Spring is here[スフィア]
僕の中では、どうしても3.11の震災と結びつけて考えてしまう曲。表現しているものが大きい。自分を魅せることが第一の「アイドル」にはできない音楽で、これまでの曲でスフィアのスタンスが最もよく表れてるんじゃないかな、と思います。4人のそれぞれ歌声も、合わせた歌声も堪能できる傑作です。
レビューもどうぞ。 → Spring is here[スフィア]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況
5位:男気全開Go!fight!![来栖翔(CV.下野紘)]
僕が『うたプリ』の曲を聴くことになろうとは。軟派なCDのジャケットとは裏腹の熱血ソング。下野紘は、『みつどもえ』の矢部っち、『ベン・トー』の佐藤・・・と2011年はかなりお世話になった声優の一人ですが、2枚目になれない男キャラという役どころでは、まさに無双でしたね。ちなみに作詞は上松範康。女性向けでない男性ヴォーカルのアニメソングってのがめっきり少ない昨今、この曲はまだウケ狙い感があるものの、2012年はガチの熱血曲が聴きたいですね。
4位:わが名は小学生[丸井みつば(高垣彩陽)、丸井ふたば(明坂聡美)、丸井ひとは(戸松遥) ]
『みつどもえ増量中!』のOP。この曲も作詞作曲編曲・前山田健一(ヒャダイン)。リコーダーを使ったり、3姉妹の代名詞とも言える「むしゃコラ」「とてちて」「むふー」を使ったり、前山田健一の遊び心がいい方向で出ていました。それにしても、原作の復活を待ち望んでる人は多いかと思いますが、桜井先生どうしてるのかな・・・
レビューも書いてます。→ わが名は小学生[みつどもえ 増量中!OP]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況
3位:ラスト・ジャッジメント[ARTERY VEIN]
今井麻美と喜多村英梨のユニットの2ndシングルは志倉千代丸作曲。メロディの格好よさは圧倒的で、それ故にやや個性が活かしきれなかった感こそあるものの、声優ヴォーカル・ユニットとしての能力は2012年1月現在でも抜きん出ています(売上に結びついていないのが残念ですが)。キタエリがスタチャでソロデビューした今、ユニット存続の危機な気もしますが、もっともっとこの至高のデュオのハーモニーを聴き続けたいのは僕だけでしょうか。
レビューも書いてます。→ ラスト・ジャッジメント[ARTERY VEIN]のレビューとPV、歌詞、カラオケ配信状況
2位:花の咲く場所[今井麻美]
今井麻美名義の曲の中では文句なしにNo.1。同じホラーゲームのOPでも、あの「シャングリラ」の後継曲は前向きで、今井麻美もそれを力強く、美しく歌いきりました。今井麻美の歌唱を称える際に、しばしば裏声に頼らない力強いハイトーンを挙げますが、この曲の2番終了から大サビに入るまでのパートこそ誰も近づくことのできぬ今井麻美の聖域と言えるでしょう。
レビューも書いてます。→ 花の咲く場所[今井麻美]のレビューとPV、歌詞、カラオケ配信状況
1位:LIVE for LIFE ~狼たちの夜~[愛美]
これ程までに血沸き肉踊るという表現がしっくりくる曲もそうあるものではありません。『ベン・トー』のOPとして、あのパワフルな本編に一歩も引けを取らぬ凄まじい曲でした。売上も、初動こそ寂しい結果だったものの地味に売れ続けており、元々興味のなかった層を引き寄せる力を証明しました。壮大でなく、ネタ的でもない熱血というのは今時珍しいですし、本編ともども独自の地位を確立した感がありますね。本当にどっぷりハマらせてもらいました。ごちそうさまでした!
レビューも書いてます。→ LIVE for LIFE ~狼たちの夜~[愛美]のレビューと『ベン・トー』OP映像、歌詞、カラオケ配信状況
総括
昨年ほど、どマイナーソングという感じではありませんが、水樹奈々やClariSといったCD売上上位の面々がいません。LiSAくらいですね。LiSAは本当にいい曲を貰ったものです。ミニアルバムデビューした頃は「あー、そっち行っちゃうかー」なんて思ったものですけど。
今回も声優ソングがほとんどを占めましたが、キャラソンは3曲と昨年より激減。これは僕の趣味の話ですが、全国的に見ても声優アーティストや専業シンガーの勢いは、曲のデキも含めてちょっと戻ってきたかな、という印象です。このTOP10には入れませんでしたが、「コネクト」なんてまどマギ最終話まで見た人間の多くにとっては、ただ消費されるだけの1曲ではないですよね。今回1位に挙げた「LIVE for LIFE」はOP映像も本当によくできてますし、スカッとする1曲。コネクトほどの深みのある曲ではありませんが、気軽に楽しく見れるバトルアニメの主題歌らしく、聴いてて闘いたくなりますね、何かと(爆)
2012年も、SME/アニプレ陣営のダブルエース、LiSAとClariSがそれぞれの個性にあったアニメと良曲に恵まれてヒットを飛ばす可能性は高いでしょうね。そういう計算が露骨に出てきても、面白いアニメに素晴らしい主題歌がついてくるなら何も言うことはありません。一方、若い声優アイドルが目立ち始めており、それは傾向としてしばらく続くんじゃないかな、と予想していますが、今はまだいいとしても、便乗でむやむにデビューさせたり、ユニット組ませたりってのは個人的には望みません。アイドルは成長過程を楽しんでナンボですが、アニメタイアップの限られた枠を発展途上の人達で占められればアニメのクオリティ・ダウンですし、かと言ってノンタイアップなら、アイドル上がりが無理に声優名乗ってアニメファンに売らなくてもいいじゃん・・・とも思います。ともかく、良きアニメソングが聴きたい。いつもいつまでも、それに尽きますからね。
ところで、2011年ほどアニメを見た年もありませんでした。『みつどもえ増量中!』に『魔法少女まどか☆マギカ』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』、『花咲くいろは』、『シュタインズ・ゲート』、『THE IDOLM@STER』そして『ベン・トー』・・・紛れなく「ハマった」と呼べる作品がこれほど出てくるとは思いませんでした。それらは総じて意欲作だったし、大半は主題歌も凄く良かった。2012年はこれほどアニメを楽しめるかというと冬季アニメのラインナップを見るかぎり、あまり期待はしていません。杞憂に終わればいいんですけどね。