それでも君は、優香が好きか?夏色キセキ 第7話「雨にオネガイ」感想
ネタバレ抜きの序論
花木屋の厨房、喜翆荘より広いし(忙しい時期とは言え)人員も多いですね。入り口で比較すると花木屋の方が建物が小さく見えるのですが、日本海側と太平洋側の違いでしょうか。
本編感想
夏海「絶交・・・」
優香「絶交・・・」
夏海・優香「絶・好・調〜〜〜〜〜!!!」
花木優香は、ドカベンにおける岩鬼正美である。 by ダイコウ・ダン(1983〜)
優香の駄目っぷりがこれまで以上に全開だった回。流石の僕でも同情の余地は100%ない・・・というより、「優香をいかに駄目人間に魅せるか」という明確な目標がスタッフにあったはずで、見事にしてやられたかたち。毎度のことですが、作中、凛子以外は決して誰も優香に対して甘い態度を取らないんですよね。Cパートで優香をスルーして3人で話してるところが極めつけ。嫌っているわけではないけど、優香にはそういう扱いでいい、と長年の付き合いで解っている。「優香の一言に始まり、その続きは3人で」というコミュニケーション・パターンが出来てるんでしょうね。ところで、「言い出したの○○じゃない!」っていう夏海のセリフは1話を思い出すなぁ・・・
練習と称してビデオを見てただけの優香に対する紗季の「あぁ?」が一番刺々しい。それでも言葉では決して刺激せずに、冷静にのど自慢大会を成功させようと動くところが夏海との決定的な違い。優香は理屈が通じる相手ではないし、正しいことを言えば物事が解決するわけではないと解っているのが紗季。
一方、夏海と衣装を着るシーンではその圧倒的女子力を発揮。ポーズをとるシーンでの、ドヤ顔とはギリギリ呼べない程度の表情が凄くいい。クールだけど母性があるんですよね。そこに、どれだけ入浴して肌を露出しても夏海には出せない色気がある。
このアニメ、ちょっとした小道具に、中の人のイメージカラーが使われているのですが、今回は下田バーガーと一緒に買った飲み物と、夏海と紗季の傘の色、それからのど自慢大会でつけたアクセサリー。ちなみに前回はシャープペンの色がそうでした。
今週の花木優香
「お前は〜やればできる子なんだよ〜!」ってのを思い出しました。「GREEN MAN」っていうポケットビスケッツの歌なんですけど(爆)
大した努力も無しに本番を成功させてしまうのは意外でした。ベタに失敗して視聴者の期待に答えてしまえば、それまで積み上げた駄目人間っぷりが中和されてしまう。最後まで徹底的にヒールであり続けました。もっとも・・・成功しようと失敗しようと、結局のところ優香を嫌いにはなれないな、というのがよく解った回でした。
優香を説教する凛子、といういい画も見れましたが、「優香と夏海と、紗季で頑張るからいいの!」ってセリフが印象的。4人で・・・とは確かに言いましたが、「私と」とは言えないのが凛子。クジラ回でフォーシーになぞらえて言っていたように、後ろから優香を見ているのが好きなんですよね。でも、そこから一歩踏み出して「それはダメ!」と言った凛子は一つ成長したのかもしれません。優香は優香のままですが・・・
それにしても、フォーシーの曲アルバムで出ないかなぁ・・・できればそれとは別に夏海・紗季・優香・凛子verも欲しい。夏海のまっすぐで素直な歌声は凄くいいし、優香もいい。2番にはもちろん紗季と凛子のソロパートもあるんですよね!ね!
ちなみに、「夏風ドラマチック」の作曲者は藤末樹。戸松遥も参加していたエクリップスで多数作曲していて、個人的には近年アニソン界隈で活躍してる作曲家さんではNo.1だと思っています。あの頃「素直な声」担当だった戸松遥が今回はクセ声担当なのも感慨深いなぁ・・・
6/25にサントラが発売されますよー。
夏色キセキ オリジナルサウンドトラック