紗季から感じる昭和ヒロインのオーラ。夏色キセキ 第8話「ゆううつフォートリップス」感想
ネタバレ抜きの序論
BDでは真っ先に修正されるネタですよね・・・ここだけは作画云々以前の問題。
本編感想
優香「ぜっこ~ぜっこ~絶好調~!!」
優香「夏海も紗季も絶好調〜!!」
夏海・紗季「えっ」
とにかく作画の粗さが気になった回だったので、とりあえず作画でいいなと思った、電車内でイヤホンをつけるシーン。紗季は相変わらず髪をかきあげる仕草が色っぽいのですが、優香も優香で、相変わらず何をやってもサマになる。そして何故かドヤ顔の夏海。
ストーリーに深く影響を与えなかった凛子。それでもプレイヤーに曲を入れてくるところは豊崎愛生らしさ。前回までもそうですが、こういう声優の性格やエピソードを随所に入れ込んできて、それを見つける楽しみがあるのはこのアニメならではですね。ニャル子さんで多用されてるオマージュネタとはまた違った味わい。知らない人は知らないままで全く問題ないけど、スフィアファンは楽しめてしまう。
「大人」であることが、いいことなのかそうでないのか・・・人によって考え方は違うと思いますが、僕的には夏海同様、紗季には妥協で大事な物を失って欲しくはないな、と思います。紗季が見た2度の夢が、今更ながらショッキングだったの、僕だけでしょうか。「もし方法があるのなら」下田に残る選択肢を捨てるにはまだ早いのかな、と確かに思ったわけです(無論、紗季にとって家族と暮らすことが一番の望みであれば別ですよ)。夏海の言ってることは自分の家族には何の相談もない独断ですから、褒められたものではありませんが、心意気は嫌いじゃない。
それにしても、紗季からは80年代以前の美女のオーラを感じるんですよね。ボリュームのある金髪・・・例えば『ベルばら』のオスカルだとか『ゴーショーグン』のレミーだとか・・・今回のBパートラストシーンの様に風になびいたりすれば、『聖闘士星矢』的な美しさもある。この『夏色キセキ』という作品自体にレトロ要素がある(一番わかり易いのが挿入歌)のですが、その中で、熱血一本気な夏海と、クールだけど自分の意思を表に出せない弱さを持ったヒロイン・紗季の関係性もまた、そんな昭和らしさの一つと言えます。
今週の異次元
まとめブログとかニコニコとかでは、とかくレインボーブリッジを眺めてる4人の顔がぷっくりしてる画がピックアップされてますが、これは正直マシな部類ですよね。個人的にはやっぱり紗季の親父さん(爆)なんか人生終わっちゃった感が半端じゃないというか、島で医者をするっていう夢を叶える人の顔じゃない(爆)
@ORYU1225 残念ながら不本意な出来になってしまっているので、本来、OA時に到達しなければならないと思うクオリティレベルに向けて、リテーク作業は全話に対して行っております。その数は話数によって違いますが、スタッフ一同より良くするため頑張っております。
— 水島 精二さん (@oichanmusi) 5月 25, 2012
・・・とのことなので、BD購入予定の人は期待しときましょう(爆)
今週の花木優香
残念な美少女を地で行ってるのは前回これでもかと言うくらい見せつけられましたが、「身勝手」であると同時に戸松遥の持つ「天真爛漫」さを継承しているのが優香で、今回はそれが存分に発揮されてました。東京タワーをバックにポーズをとったり、暗闇の中で顔にライト当てたり・・・まぁ天真爛漫というより一発ネタをやらなきゃ気が済まない性分とでも言いますか。僕が役者云々抜きにしても戸松遥を好きなのは、そんな個性が人事とは思えないからです。
今回の挿入歌「夏休み」の作詞作曲は吉田拓郎。歌は紗季のソロ。うん、昭和だ。オスカルやレミーとはまた違った昭和。
6/25にサントラが発売されますよー。
夏色キセキ オリジナルサウンドトラック