優香と夏海紗季の描写の違い。夏色キセキ 第11話「当たって砕けろ! 東京シンデレラツアー」感想
ネタバレ抜きの序論
次回が最終回なんだな・・・早く見たいのと、終わって欲しくないのと。
本編感想
4人「ぜっこ~ぜっこ~絶好調〜!!!」
優香「こら〜紗季ちゃん!元気が足りない!!」
凛子、今回はネタ要員でしたね(爆)でもオーディションでは紗季と並んで堂々とした受け答え。中学生のレベルではない。スフィアも年長組の豊崎・高垣はあんな感じなのかなぁ・・・と想像。まぁ中の人基準で考えると、一番物怖じしなさそうなのは夏海ですけど。
その夏海は・・・以前は熱血な感じで、紗季を引きとめようとしたりしていましたが、今回は「いかないで」モードで、寝込んでる時に紗季と二人で話すシーンでは、険悪とは違った意味で危険なムードになっていましたが、その点、優香のストッパーぶりは半端じゃないですね。フェリーの時もそうでしたけど。それにしても、放送序盤は入浴シーンや着替えシーンなどがあっても色気のなかった夏海が、今回は、冷静な紗季への嫌な勘繰りなども含めて妙に女性らしくなっていて・・・うん。いい。
紗季についてはもう、毎回毎回絶賛しっぱなしなわけですが、1話や2話の時点でこの紗季は想像できませんよね。以前あれほど悪態をついていた紗季が、今回は優香のワガママに付き合ったり、夏海の酷い発言にも決して苛立ちを見せることもなく・・・「楽しい思い出を作って別れたい」「もうケンカはしたくない」っていう思いが根底にあるんでしょう。素直じゃない、という意味では変わっていませんが、惜別心を乗り越えて前向きに残りの時間を過ごす紗季はある意味、4人の中で唯一成長した人物なのかもしれません。
それにしても、今回は眼光がすごく綺麗で印象的でした。上の寝込んでる夏海や、紗季も「本当にそう思う?」のシーンや旅館で夏海と話すシーン・・・暗い部屋であんなふうに瞳が輝いたりするものなのか、という疑問などは無粋というもの。映像美です。
今週の花木優香
今回中盤までの主役。瞬発力勝負の優香が柄になく張り切って、現場に着いた途端ヘタレモードに。しかしながら、3人が頑張って毎日家で練習してるところを優香はビデオをヘビロテ・・・前から優香はそういう人間ですが、序盤の張り切り具合と練習でのノーミスがあっただけに、しっかりオチになっているという。
優香は何も考えてないようで、皆のことをよく見ている・・・それが思慮の上ではなく瞬発力を以って感覚的にやっているから、そういう人間性を決してじっくり丁寧には描いていません。これは夏海と紗季が、時間を贅沢に使って表情で心情の動きを入念に描いているのとは対称的。
さて、無限ループに突入して次回がいよいよ最終回なわけですが・・・次回予告でループを受け入れるようなこと言ってて、すごい欝エンドを匂わせてますが、果たしてどうなるやら。
なお、オーディションで歌ってたのは、おニャン子クラブの「夏休みは終わらない」。
このアニメで秋元康の名を見ることになろうとは・・・
って、「秋本康」になってるぞ、おい!(爆)
BDで1話を改めて見ていて、優香が最初から最後まで夏海と紗季の仲直りのためだけに立ちまわってることに今更気づいたりします。浅いキャラクターというよりも、浅く感じさせるキャラクターなんだなぁ・・・
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