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声優/アニソンレビュー&CDデータ語り  

怒涛の終盤だった『アクティヴレイド2nd』の猛追。2016年夏アニメ視聴録[クール後半]

2016年10月29日 00:47 更新                  
カテゴリ: [アニメレビュー]

視聴アニメリスト

  1. ラブライブ!サンシャイン!!
  2. 食戟のソーマ 弐の皿
  3. SHOW BY ROCK!! しょ~と!!
  4. 甘々と稲妻
  5. アクティヴレイド2nd
  6. タイムトラベル少女 ~マリ・ワカと8人の科学者たち~
  7. クロムクロ
  8. プリパラ 3rd season

ラブライブ!サンシャイン!!

 後半に入り、ダイヤがAqourに加入。作中における壁役から解放された途端にギャグキャラ方向にかなり寄っちゃって、ちょっと残念でした。

 それにしても、視聴直後はだいぶ面白かったと感じていたと思っていたのですが、期間をあけていざ評価しようと思うと、「あれ?今思えば大して面白くなかった?」と感じてしまう。やっぱ、作画がいい、キャラがかわいいとそうなっちゃいますね。アクティヴレイドとは対照的。

 まぁそれを考慮しても9話はいいデキだったと思います。マリーと果南のお涙頂戴劇も、裏でダイヤがAqoursという名前に誘導してた事実も良かった。一番ハラハラしたのは10話からの11話「友情ヨーソロー」までの1週間。どんな闇堕ちをするんだろうと思っていたら、コミカルに爽やかに解決してくれました。いや、解決と書いていいのかな?という気もしますけど。12話で曜ちゃんがやたら梨子にベッタリだったのが気になる(爆)

 12話でμ's追いを卒業。ようやく・・・と思ってしまうのは1クールアニメに慣れすぎているからでしょうか。ここでもダイヤの小物っぷりが哀しい。まぁ、コンテンツを消費するだけのオタクってのはあんなもんでしょうか。そこから一枚脱皮してくれればまぁ良しとしましょうか。

 最終回は・・・つまんなかったですね(爆)ミュージカルは手法自体は別にいいんですけど、身内ネタをああいう場でやって、それが評価されちゃう世界かぁ・・・と思うと残念でした。

 声優に目を向けると、最後までヨハネの声が掴めなかったです。μ'sで巧いとは言えなかった真姫や凛だって、ヘタなりに声質は安定していて、それが味になっていったと思いますし、今回ではダイヤもそれに近いかなと。一方でヨハネは2種類の声を使い分けていたとは思いますが、どういう時にどの声を使うのかがサッパリ解らなかった。あれは声優としては致命的でしょう。

 楽曲についても、印象に残る曲はありませんでした。ライブシーンが退屈であるが故に、話は面白くても100点をつけられる話が皆無でした。ただただED曲だけが素晴らしかったです。

 いずれ2期が放送されると思いますが、ダイヤがギャグキャラ化して、曜ちゃんの精神的わだかまりも消えて、果たしてここから面白くできるのか心配ですね。学年違いのキャラの絡みをどう描くかが鍵になってくるでしょう。

評価
7話:☆☆☆
8話:☆☆☆☆
9話:☆☆☆☆☆
10話:☆☆☆
11話:☆☆☆☆
12話:☆☆☆☆
13話:☆☆
平均:3.57

食戟のソーマ 弐の皿

 語るところがない・・・と前半の感想で書きましたが、後半も同様。ただただハイレベルな料理バトルを見させられた感じ。つまらないものではない、と確実に言えるけれども、面白さを語ることができない。あの決勝はこれまでの「成果」だから。その点、スタジエール編はエピソードの中で成長があって、満足度はより高かったです。あと、12話の肉魅とか葉山とかのシーンが傑作でした(爆)

 作画レベルが滅茶苦茶高いですよね。そういうところからも低評価をつける隙がない。3期があったら間違いなく見たいです。

 何気に今期大活躍だった新井里美の出演作その1。

評価
7話:☆☆☆
8話:☆☆☆☆
9話:☆☆☆
10話:☆☆☆☆
11話:☆☆☆☆
12話:☆☆☆☆☆
13話:☆☆☆☆
平均:3.85

SHOW BY ROCK!! しょ~と!!

 後半に入り、思いっきり平均点を下げていますが、やっぱシンガン・トラクロ・クリクリに単体で出てこられても結構つらいものがあります。ショートギャグであるが故に、数少ない笑いどころで笑えないと本当に何も残りませんからね。

 残念ながら高評価をつけることはできませんが、徒然のエピソードと、ED映像は大好きでした。プラズマジカの出番がもっと多ければ・・・というか、バンドを掘り下げるよりキャラクターに絞って掘り下げたほうが面白かったんじゃないかな、とは思います。でもまぁ、見ての通りの「繋ぎ」のショートアニメ。これを見て「時間返せ!」とは思わないでしょう。つまらなくてもすぐに終わるし、それでたまに面白い回があるなら上出来でしょう。

評価
7話:☆
8話:☆☆☆
9話:☆
10話:☆☆☆☆
11話:☆
12話:☆☆☆
平均:2.16

甘々と稲妻

 穏やかなアニメということで、どうしても無難な評価になってしまいますが、そんな中でも7話のインパクトが強いですね。基本的に暗い話は好きではないのですが、でも悪い話だとも思っていません。

 全体的な話をすると、凄く面白いというわけでなくても、嫌いになれない作品でした。キャラクターに特別な魅力を感じるわけでもなく、話もそんなに盛り上がるわけでもない。実は料理も全然食べたいとは思わない。でも、子育てとか素朴な調理の過程とか、他所じゃ見れないものをしっかり描いているこのアニメを嫌いにはなれない。人の親でもないのに(爆)特に印象に残ったシーンは、最終回でつむぎが叱られた後に八木に謝るシーン。八木の「おう」に凄くホッとさせられたんですよね。

 今期大活躍だった新井里美の出演作その2でした。最後の最後に参加できてよかったなぁ・・・

評価
7話:☆☆☆☆
8話:☆☆☆
9話:☆☆☆
10話:☆☆☆
11話:☆☆☆☆
12話:☆☆☆☆
平均:3.50

アクティヴレイド2nd

 あさみの出番は更に減っていくものの・・・いやはや、やっぱり稲城はクロだったのね。他人の前では完全に平静に振る舞っているボスが自室では泣いてるのがグッときました。ただ、脚本・演出でもっと丁寧に見せることもできたんじゃないかな、という気もしています。このアニメはそういうところが非常に淡々としているから、「あれ?そこは大事なところじゃないの?ドライ過ぎない?」と思ってしまうことが多々あるんですよね。作画クオリティの低さも同様ですが、スタッフの実力云々より、やっぱスケジュールの問題なんだろうなぁってのはOP映像の完成の遅さから推測できます。本当勿体無い・・・

 あと、エミリアは出番の数を考えると消化不良もいいとこですよね。せっかくのCV:田村ゆかりが勿体無い。それから、2話のラストで雷同の顔が出てきたのも、伏線になって後々ヤバいことになるんだろうな・・・と思っていたのに、そのまま何も無かったのが残念。

 ・・・でも、そこまでダメな要素があってもこの評価です。ここまで面白さが尻上がりになるのは予想外でした。最終回のブッ飛び具合は見事の一言。ボスの「別にいいでしょ!」は今期アニメ最大の名言。最高に熱かったし、最高に面白かった。スタッフロールのミュトスがもう、素晴らしい。それから、颯一郎とみほの絡みがいちいち面白いんですよね。映像をよく見てると、みほの細かい仕草が目につくのなんの。

 あさみ・はるか・ボス・・・といったキャラクターが凄く魅力的なんだけれども、実はこの2期ではそれがあまり面白さには結びついていなくて、その分1期では消化不良だった黒騎が主人公らしい活躍をしたり、しまじろうと陽が頑張ったり、2クールの集大成的な見せ方が素晴らしかったです。最後に八条をブチのめしたのが陽だったのも良かった。最高のアニメでした。

 今期大活躍だった新井里美の出演作その3。アビゲイル専務凄かったなぁ・・・シモセカから来たようなキャラでした。

評価
7話:☆☆☆☆
8話:☆☆☆☆
9話:☆☆☆☆
10話:☆☆☆☆☆
11話:☆☆☆☆☆
12話:☆☆☆☆☆
平均:4.50

タイムトラベル少女 ~マリ・ワカと8人の科学者たち~

 後半はマリママ・・・晶さんの出番が増えて、現代パートが俄然面白くなっていきました。本当にいいキャラだったと思います。戸松遥の好演が見れて幸せでした。

 最終回は、御影が生粋のビジネスマンだったことであまり暗くは終わらなかったのが良かったと思いますが、ただ一人、黒木・・・彩陽のキャラだけは救われなかったですね。ちょっと扱いがテキトーで可哀想なキャラでした。

 疑問に思ったことが一つ。親父と御影のアーミラリーコンパスが同一のモノだとすると、あの時親父は現代にいなければならないんじゃないんでしょうか。過去に持ち出していたら現代には存在しないはず。あるとすれば、過去にいる親父から受け取って現代に戻るしか方法はないでしょう。そこだけ気になりましたが、まぁそれのせいで面白くなかったと言うつもりはありません。

評価
7話:☆☆☆☆
8話:☆☆☆☆
9話:☆☆☆☆
10話:☆☆☆
11話:☆☆☆
12話:☆☆☆☆
平均:3.66

クロムクロ (2クール目)

 キレイに終われた・・・のかな?剣之介・ムエッタさん・ゼルが地球に残れなかったのは現実的ではあるけれど、やはり哀しい。アクティヴレイドみたいに「別にいいでしょ!」で片付けられる世界ではないということ。この作品の本当のラスボスはエフィドルグではなく、極めて現実的な地球人でしたね。

 2クール・・・6ヶ月もの間かなり楽しませてもらった作品なのは間違いない。希望の持てる前向きな終わり方だったのも事実。ただ・・・やはり人間社会の醜い部分を見せられたな、という感覚は拭い去れない。いや、解っているんですよ。そういう評価の仕方ではお花畑的なハッピーエンド以外は高評価はつけられないということは。この作品の最後は「集団の判断」という暗い部分に「個人の感情」が立ち向かい、成功し、完全なるバッドエンドを阻止してみせた。賞賛してもいいことだと思います。でも、やはり視聴後の感覚は後味良し、とはならなかったのが正直なところ。

 そういやこの作品には、僕が10年以上前から脳内で温めていた「敵(宇宙人)の幹部が記憶操作されてて、それが発覚した後も偽りの思い出を捨てきれない」というネタを見事に再現されてしまいました。創作を形にできない、世に出せないモノグサなので、「先に出された」という感覚もありますが「時代がようやく高校時代の僕に追いついたな!」とポジティブに捉えることにします。

 ともあれ、全体で見れば「素晴らしい」と言える作品だったと思います。「続きが気になる展開」と「期待に答える展開」、この2つを同時にやってのけたのはもう見事としか言いようがない。映像美も凄かった。聖地巡礼の趣味のない僕でも富山行きたいなと思っちゃいました。できることなら・・・P.A.WORKSはまた福井でリベンジしてくれないかな?『グラスリップ』のトラウマはあるだろうし、他社も『メガネブ』で失敗しています。でも『ちはやふる』の成功例もある。せめて、地域密着型のアニメを作る際にハナッから候補から除外することだけはして欲しくない・・・まぁ、映像美で魅せるという点で言えば三国がダメなら確かに厳しい。山は『クロムクロ』と被ってしまう。歴史絡みでも同様。となると・・・恐竜絡みならどうだ!(爆)

評価
20話:☆☆☆☆☆
21話:☆☆☆☆☆
22話:☆☆☆☆
23話:☆☆☆☆☆
24話:☆☆☆☆☆
25話:☆☆☆☆
26話:☆☆☆
平均:4.42

プリパラ 3rd season (2クール目)

 108話から。徹底したまほちゃん弄り期間。ここまで時間かけるか・・・!と。やり過ぎは逆に白けますよね。個人的にはひびきに同情しますよ。媚びることなんてできるはずもなく、かと言って打ち解けることもできず・・・久々に怪盗になってみたり、ひびきなりの妥協はしたけれども、全く通用しなかった。つらいよなぁ。まぁ3人での友情を信じるという落とし所は良かったと思いますけど・・・でも、誰だってユニットの人間との友情を前提に宣言してると思うんですよねぇ。言葉に執着し過ぎた結果、冷静じゃなくなってたのかな。

 それにしても、らぁら達の活躍が薄いですね。次クールはのんやちり達をクローズアップするでしょうし・・・i☆Risが主題歌から離れていますし、これはひょっとして来年からはのんが主人公に!という展開もあり得るでしょうか。

評価
108話:☆☆
109話:☆☆
110話:☆☆☆
111話:☆☆☆☆
112話:☆☆☆
113話:☆☆☆
114話:☆☆☆
115話:☆☆☆
平均:2.87

あとがき

 7作品を最後まで見終えました。それに来季も継続の『プリパラ』を含めて合計8作品。

後半の平均点で順位付けすると、
1: アクティヴレイド2nd (4.50)
2: クロムクロ (4.42)
3: 食戟のソーマ 弐の皿 (3.85)
4: タイムトラベル少女 (3.66)
5: ラブライブ!サンシャイン!! (3.57)
6: 甘々と稲妻 (3.50)
7: プリパラ 3rd season (2.87)
8: SHOW BY ROCK!! しょ~と!! (2.16)

 『アクティヴレイド2nd』の後半は本当に凄かった。まさか『クロムクロ』を超えることになろうとは。上でも散々書いたように、いくつもの粗を抱えた中でのこの評価です。

総合順位
1: クロムクロ (4.46)
2: アクティヴレイド2nd (4.16)
3: 食戟のソーマ 弐の皿 (3.69)
4: タイムトラベル少女 (3.66)
5: ラブライブ!サンシャイン!! (3.61)
6: 甘々と稲妻 (3.41)
7: プリパラ 3rd season (2.92)
8: SHOW BY ROCK!! しょ~と!! (2.50)

 総合ではクロムクロが優勝。アクティヴレイドは追い上げが凄かったものの、クロムクロは2クール目ということもあってか、最初から盛り上がりっぱなしでしたからね。しかしながら中だるみしませんでした。見事な安定感でした。最終回だけちょっとケチつけちゃいましたけど、No.1であることに文句はありません。素晴らしい作品でした。

 まぁ8作品とも最後まで完走できた時点でそれなりに面白かったと言えます。SHOW BY ROCK!!しょ~と!!だって、面白い回はポツポツありましたし。プリパラだけはやや惰性で見ているところもあるので、面白いと言い切れませんけど、上位6作品は普通に他人に勧められますよ。甘々と稲妻なんて、普段アニメ見ない人にも勧めたいくらいですし。

MVP
 この夏後半のMVPは・・・難しいですが、アクティヴレイドの黒騎猛でしょうか。あの作品はキャラ個人よりも全体で盛り上げた作品だと思うので、あの最終回の黒騎打ち上げのように皆の頑張りを評価したいところですが・・・あえて代表者を選ぶならやはり黒騎でしょう。

ベストアニソン
 EDなら文句なしでラブライブ!サンシャイン!!の「ユメ語るよりユメ歌おう」。OPなら消去法でアクティヴレイドの「セルリアンスカッシュ」でしょうか。挿入歌はアクティヴレイドの「ミヴドリーム」。内田真礼が歌ってる80年代アイドル風の爽やかな曲調からの酷い歌詞。これはサントラに収録されてますが、AmazonでMP3をバラ売りしてるので、是非試聴してみてください。・・・あと、甘々と稲妻の「ダマッ♪ダマッ♪ダマにならないよ」って呪文、ある意味で劇中歌ですよね。CDなんかで音源として残ることはまずないでしょうが、強烈なインパクトを持った歌だったことは確か。BD付属のサントラには「サメの歌」と「あつい夏の歌」は収録されるようですが、呪文は流石に収録されないんだろうな・・・

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