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ノーマルな「最高」。2017年夏アニメ視聴録14週目[10/01-10/07]

2018年02月07日 20:04 更新                  
カテゴリ: [アニメレビュー]

視聴アニメリスト

  1. 天使の3P! 12話 [最終回]

はじめに

 順番は配信/放送日順です。評価は☆の数で5段階評価。

天使の3P! 12話 [最終回]

視聴メディア:dアニメストア

 毎週楽しみに見させてもらった割に、感慨は特に無い最終回ではありました。「ファーストテイク」も印象に残りませんでしたし。でもまぁ、小学生の初めての作曲。響も必要以上に手を加えませんでした。そういう曲は、潤にとって特別であればいい。聴く側の人間には今のところ平凡な曲でもいい。ただ、プロのアーティストの場合、こういう曲って結構年月の経過と共にライブで化けますよね。

 一方、「大切がきこえる」の使い勝手の良さ。僕がこのアニメで唯一印象に残っている楽曲でもありますが、双龍島に最終回と2度もアレンジverを出してくるということは、やはり送り手側からしても特別なんでしょう。実質2人のユニットではありますが、響の作ったバックがだいぶ凝っててサマになってましたね。それにしても、小梅の絵、とても1曲中に描けるようなレベルの代物じゃないですよね。双龍島と違って色もついてますし・・・どんだけ手の早いプロでも流石に無理でしょ?よくあるお絵かき動画で1曲中にまとめてるやつって映像は早回しですし・・・いやまぁそこまで問題にするようなことではないんですけどもね(爆)

 まぁライブ後のシーンは良かったとは思います。この作品のらしさが存分に出ていましたね。「小梅ちゃん」の辺りは花澤香菜らしさが存分に堪能できたし、最後の「やっぱり最高だな」は『ロウきゅーぶ』の明言を意識させてのフツーなセリフ。前作でも今作でも、一貫して「傍から見たら犯罪者」「でも実は主人公にその気はない」ってスタイルでした。でも、「最高だな」ってセリフから「音楽はって」の間に一瞬だけテンションが上がったのは僕だけではないでしょう。・・・それと、ちゃっかりそらが響の膝の上に乗ってましたが、やっぱり場所取りでジャンケンとかしたんでしょうかね。誰も突っ込んでませんでしたけど、セリフ関係なしに絵だけでもう充分犯罪者でしたよね(爆)

 ともあれ3ヶ月間楽しませてもらいました。個人的には桜花がお気に入りのキャラクターでしたが、正妻議論の時に名前も挙がらなかったり、最終回はちょっとしたエロもどきシーンがあっただけ・・・と、中盤以降はあくまで響と小学生たちの関係を際立たせるための脇役に徹していましたね。序盤に滅茶苦茶かわいく描写されていたのは、メインヒロインとして優秀であればあるほどその役に適切だからでしょう。まぁ個人的に「やっぱり最高だな、伊藤かな恵はって!」と思えた点について、この作品には感謝しています。

評価:☆☆☆

CHARACTER OF THE WEEK
貫井響(井上雄貴)

 この最終回は個人がどうという話ではなかったと思っています。皆それぞれでこの最終回を作り上げた・・・そういう意味ではリヤン・ド・ファミユとくるみ、相が江さん・・・全員を挙げたいけれど、代表ということで。

クール総括

総合順位
1: サクラクエスト (4.00)
2: Re:CREATORS (3.72)
3: 天使の3P! (3.66)
4: ナイツ&マジック (3.53)
5: 異世界食堂 (3.25)
参考: 戦姫絶唱シンフォギアAXZ (2.50) (4話で試聴終了)
参考: アクションヒロイン チアフルーツ (3.00) (1話で試聴終了)
参考: バトルガールハ イスクール (3.00) (1話で試聴終了)
参考: はじめてのギャル (2.00) (1話で試聴終了)
参考: アホガール (2.00) (1話で試聴終了)
参考: サクラクエスト(2クール合算) (3.96)
参考: Re:CREATORS(2クール合算) (3.87)

 今期も満足度の高いクールでした。最下位の『異世界食堂』ですら、つまらないと感じた回はほとんどありませんでした。刺激の少ない作品であるが故に高得点とはいきませんでしたが、良作だったと思います。キャラデザならNo.1でした。『ナイツ&マジック』は、ものつくりの担い手として刺激を受ける作品でした。エルくんが絶対的強さを誇っていたためか、エドガー等の脇役にも充分にスポットライトがあたっていたのも好印象。そういうストーリーの組み立てのおかげで、エルくんの凄さも嫌味にならず、実は凄い作品だったかもなと今更ながら感じています。実は、今期最終回で五つ星を付けているのは1作だけなんですよね。

 『天使の3P!』は序盤と終盤は割と平凡でしたが、中盤にかなり頑張った作品でした。上でも書いたように、桜花を優れた脇役に育てるために滅茶苦茶かわいく描いていたのが大きいです。目的より手段が素晴らしかった。2期に期待したい作品です。来期も主演のある大野柚布子、古賀葵と、Roseliaが順調に売れている遠藤ゆりか・・・声優の今後も楽しみですね。(補足:これを書いたのは10月。特に理由もなく放置し、UPしたのは2月。遠藤ゆりか、惜しいよなぁ・・・)

 『Re:CREATORS』は・・・勿体無い作品でしたね。僕がこれまで見てきた中で、最終回で最も大きく株を落としたのは『グラスリップ』ですが、あれに匹敵まではいかずとも近いガッカリ作品。あまりにも胸糞悪い悪党のハッピーエンドでしたが、せめてもの救いはそれを最終回の1話前に終わらせたことと、最終回は魅力的な味方サイドのキャラクターの日常と別れをしっかり描いてくれたこと。それから、素材自体はここ数年のアニメでも群を抜いていい作品だったと思います。その素材を・・・キャラクターの掘り下げを充分にできなかったのが問題。あの胸糞悪いアルタイルだって、視聴者サイドにもう少し同情を誘える描写があったなら違った感覚で評価できたはず。計3回の声優による実写回が無ければ・・・とはよく言われますが、別に実写回自体は否定はしません。でも、尺の無さを露呈していただけに、その72分でどれだけの描写が補えただろうと考えると・・・嗚呼、勿体無い。

 『サクラクエスト』は、そんなレクリエイターズを2クール目で抜き去り今期・・・というより、2017年上半期のNo.1アニメに。前向きに取り組める仕事っていいなぁ・・・と。前期では、何はともあれ「しーちゃんかわいい」でしたけど、今期は皆それぞれが活躍していて、このキャラが特別!というのはありませんでした。大臣たちがそれぞれ殻を破っていく様は、2クールアニメならではの感慨深さがありました。急ぎ足だとなかなかそうはいきませんからね。

MVP
 悩みますが、鳥海桜花(CV.伊藤かな恵)でしょうか。サクラクエストのしーちゃんは後期は割と地味な活躍ぶりでしたし、異世界食堂ではアレッタとアーデルハイドかわいいなぁ・・・と感じましたし、デザインの良さでは彼女らに軍配が上がりますけど、エピソードを考えると桜花かな、と。行動や振る舞いを基準にMVPを選ぼうとすると、なかなか該当者が思い浮かびません。最終回のキッドは格好良かったけれど、それまでは平凡でしたし・・・

ベストアニソン
 『天使の3P!』劇中歌、リヤン・ド・ファミユの「大切がきこえる 双龍島アレンジ」。ロリボイスの大野柚布子、歌唱力の高い遠藤ゆりかもいいのですが、古賀葵が実は侮れないなと感じた曲。主題歌ではこれ!ってのが無いのですが、『ナイツ&マジック』ED「ユー & アイ」でしょうか。『異世界食堂』OPの「One In A Billion」も良曲だと思います。

あとがき

 終わりです。ここまで付き合ってくれた方々、本当にありがとうございました。来期からは毎週感想は書かず、クールの最初と最後に1回ずつ簡単な記事を書こうかな、と思っています。最近はこのあとがきのコーナーの日記ぶりが凄かったのですが、近況はまたどこかで書きたいな、と思っています。多分twitterになるかな。

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