こういう最終回は勘弁して欲しい・・・2017年秋アニメ視聴録(感想編)
視聴アニメリスト
- 食戟のソーマ 餐ノ皿
- このはな綺譚
- ラブライブ!サンシャイン!! 2期
- つうかあ
- 僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件
食戟のソーマ 餐ノ皿
視聴メディア:dアニメストア
最初から最後までストーリーよし、作画よしの優等生。第1シリーズも第2シリーズもそうでした。アニメシリーズが長続きしているのも納得の内容なのですが、でも売上はあんまり良くないんじゃなかったっけ?
えりなを可愛いと感じたのは初めて。声優の差によるものではなく、えりなが弱っている姿ってのは妙に絵になっていました。囚われの姫、とでも言いましょうか。実際は脱走の身でしたけど。月饗祭で肉魅が助けに来たシーンも良かった。肉魅が派手に活躍したのは1期の食戟だけですけど、唐揚げの時しかり、頼もしい助っ人として活躍していますよね。それはつまり、タクミや黒木場とは違い、既にライバルではないということでもあるわけですが・・・それにしても最終回の食戟の勝利のシーンがあっさりし過ぎていて、そこだけはちょっと残念でした。
今回のキモはやはり叡山戦でしょうか。極星寮の取り壊しを賭けて、買収済みの審査員相手にどうするのか、っていう。司戦はまぁまず負けるだろうってのが解ってましたし、最終回を見る前に遠月列車編の存在を知ってしまっていたので、セントラル入りも無いだろう・・・と。
評価:4.08
このはな綺譚
視聴メディア:dアニメストア
序盤の数話は退屈でした。キャラデザ、作画はいいけれど、とことんストーリーが地味。ただ、妙に教訓めいたオチが心にひっかかる作品・・・そんな本作への評価が一変したのは8話。この話はあまりに見事でしたよね。気になって、視聴後にまとめサイトで感想見てみたら案の定みんな大絶賛。原作では前編と後編は関係のない別々の話だったんですね。いやはや・・・
柚のおおらかさというか、母性というか、他人に対してどこまでもポジティブに接するところもいいですよね。百合作品ではあるものの、この作品を語る上で「バブみ」という言葉はもっと使われていいんじゃないでしょうか。
評価:3.08
ラブライブ!サンシャイン!! 2期
視聴メディア:dアニメストア
なんか、途中から露骨にファンタジックな見せ方に路線変更しましたよね。象徴的なのがマリーの運転で空まで行っちゃうシーン。最初からそうなら何も文句はないのですが、唐突であるがゆ故に違和感が頭から離れてくれない。
あと、9話。あの話は惜しかった。Saint Aqours Snowがルビィと理亞のデュエットだったなら、どんなに良かったろう。いや、別に本来客であるはずの姉2人が入っていてもまぁ良かった。花丸と善子が入っていても許せた。・・・単なるいつものAqours+Saint Snowってのはもう完全に台無しでしょう。ガッカリもいいとこで、バッチリ最後はセンターに収まっている千歌を見て、僕の中ではもうキラ・ヤマトに匹敵するイラッと系主人公に君臨してしまいました。おかげで、その後も、閉校祭の最後にせっかく皆で歌ってたのに千歌のソロで締めてるのとか、気になってしょうがなかった。
極めつけは最終回。中盤までが病的で、最後のライブも幻なんじゃないかって、最後まで心に引っかかりを抱えたまま視聴を終えてしまいました。ラブライブで優勝して、卒業式を終えて、3年生が旅立って・・・その後の海辺での千歌のセリフはどういうことだったんだろう。燃え尽きたわけではない、悔いがあったわけでもなかろう、まだ廃校を割り切れていなかったんでしょうか・・・それならばその後の展開も納得できるけれど、しかしあまりにも後ろ向き過ぎる結末。明るいライブがあまりに不気味。この後、千歌はどうなるんだろう・・・って考えると、もう全然ハッピーエンドじゃないんですよね。
そこで『グラスリップ』の最終回を思い出すんですよ。あの作品は本作とは比べ物にならないくらい病的なストーリーで、僕はそのトラウマで恐怖・憂鬱感にかなり苦しんだ経験を持っていますが、今考えれば、主人公・透子の母の本当にどうでもいい一言があの作品をバッドエンドではなくしているんですよね(見返す勇気は無いから、記憶違いの可能性はあります)。千歌もまた、大人になっていく過程で透子の母のように変化していくのかなぁ・・・高校2年の冬を、笑い話にできる未来を作れるのだと思いたいです。
まぁそれにしても、「汚いものは見せない」と言わんばかりに・・・1期2期を通して教員の存在はほぼ確認できませんでした(最終回にチラッと姿が映りましたが、無論セリフはゼロ)。言うまでもなく、Aqoursに興味のない生徒の存在も無く・・・友人達は自我があるようで無かったのかな、とも。それから、予想はできましたが、統合先の学校の制服は描かれませんでしたね。それら一つ一つはそれほど問題にすることでもないでしょうけど、徹底した潔癖主義と終盤のファンタジックな演出が不気味さの要因になってしまっている。これは夢・・・ならまだいい、ひょっとしたら幻なのではないか、と。まぁ幻だったら廃校だって阻止してるでしょうけどもね。
劇場版をやるようですけど、卒業前のエピソードでしょうかね。流石に別の学校に移った1・2年とか、高校生じゃない3年生とか、描くとは到底思えませんし。
評価:3.00
つうかあ
視聴メディア:dアニメストア
何やら険悪な主人公による印象最悪な1話で始まった作品。最初にスポットライトを当てたのが戸松遥のキャラ・・・永井みさきのペアで無かったら、序盤で見るのをやめていたかもしれません。戸松遥はすっかり低音が主戦場になりましたね。メインエピソードを消化した直後・・・4話のセリフが印象に残っています。「ここには上下関係も無い。いじめも無い。ライバルだって敵じゃない、むしろ仲間だ。そんなの聞いたこと無い。あるのは速いか遅いか、ただそれだけ」この後もいいことを言ってるわけですが、ともあれこんなキャラの多いアニメで戸松遥の長台詞を聴かせてくれたのには感謝。
でも一番インパクトが強かったのは、上記のみさきのセリフを台無しにするような5話の筑波女子のいずみ・なぎさペア回。これはもうゾクゾクしましたね。レース中にSM逆転。でもそれはいずみだけが気づいていて、周りはもちろんなぎさも気づいていなかったでしょうね。ああいう夢は見ていたものの(爆)
中盤は退屈な回が続きましたが、終盤3話は凄かったですね。ゆり・めぐみの性格の悪さが全開。それが1話同様不快だったかと言うとそうではなく、バーチャル姉妹とのやり取りは会話もバトルもハラハラさせてくれました。極めつけの、殴り合いからのレース復帰、怒涛の展開は血湧き肉躍りました。清々しいまでの性格の悪さは、キャラクタービジネス的には多分大失敗でしょうけど、そのかわりストーリーは今時なかなか生まれにくいものが出来上がりましたよね。オンリーワンの価値は確実に生まれたと思います。
そんなこんなで、これほど良い回と悪い回が両極端なアニメも珍しい・・・ビジュアル的には、キャラクターデザインの時点でイマイチでしたが、同じキャラデザでも『政宗くんのリベンジ』はもっと作画クオリティが高くて、イマイチだと感じたことはありませんでした。肝心のレースシーンは3Dが主であるため作画の問題はありませんでしたが、中盤までは人間関係ドラマがメインでレースはあまり重要では無かったですからね。だからこそ2D作画はいいクオリティで見たかったな、とは思いました。
そうそう、スフィアがOPを歌ったり、三宅女子の制服が白と緑のデザインだったり、『夏色キセキ』を彷彿とさせる作品でもありましたね。あれも1話から絶交絶交絶好調なアニメで、キャッキャウフフなアニメに慣れ親しんだ世間からは顰蹙を買っていましたが、作画クオリティまで合わせる必要なかったんだけどなぁ・・・まぁどっちの作品も好きですよ、僕は(爆)
評価:3.42
僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件
視聴メディア:dアニメストア
ええと、これまでの人生で沢山のアニメを見てきましたが、「えっ、先週が最終回だったの!?」となったのは初めてです(爆)いや、「この話、最終回っぽかったなぁ・・・」と思ってはいたんですけどもね。
ストーリーはまぁイマイチ・・・同じ下ネタアニメでも『下セカ』は大好きだったんですが、こちらはあまり僕には合わなかったようです。ただまぁ、キャラクターで見てみると香坂さんは凄くいいキャラだったと思います。というか、あの一家まとめて好きです(爆)あと姉ちゃん・・・雫も良かった。正直、阿澄佳奈がやりそうなキャラだな・・・という印象で見ていましたが、武田羅梨沙多胡もいずれ確固たる個性が武器の声優に育って欲しいなぁ。
評価:2.80
クール総括
総合順位
1: 食戟のソーマ 餐ノ皿 (4.08)
2: つうかあ (3.42)
3: このはな綺譚 (3.08)
4: ラブライブ!サンシャイン!! 2期 (3.00)
5: 僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件 (2.80)
参考: ラブライブ!サンシャイン!! 1期 (3.61)
参考: ラブライブ!サンシャイン!! 1期+2期 (3.32)
少数精鋭・・・精鋭では無いか(爆)『食戟のソーマ』は毎度ながら作画クオリティが素晴らしく、ストーリーもいい。毎度同じことを書いてますが、悪いところが全く無くて、書くこともあまりないんですよね。良くも悪くも話題にしづらい超優等生。
『つうかあ』は上でも書いたように、とにかく良い回と悪い回の差が激しかったですね。大きく心揺さぶられるシーンがある一方で、そこにたどり着くまでが冗長だったり、そして基本的には作画クオリティは低レベル。コーチはいいキャラしてましたけどね。『このはな綺譚』も強烈なインパクトをもった回がありました。こちらは作画が安定してハイクオリティでしたね。まぁ全体を眺めると退屈なアニメな部類ではあったかと思います。桐さん好きだなぁ。『しょびっち』も退屈気味。下ネタでゲラゲラ笑えるタイプの人ならハマれたのかな?
『ラブライブ!サンシャイン!!』・・・前クールの『Re:CREATORS』に続いて、またも終盤での大ガッカリアニメが誕生してしまいました。千歌以外のAqoursメンバーはいいと思うんですよ。いや、千歌だって描き方次第では結果同じ行動を取っていても、全然違った印象になっていたはず。散々「しれっと」いいところを持っていった千歌が不快だったけれど、そのまま終わっていれば単なるイラッと系主人公で終わっていたんですよ。何故あんな病んだ最終回にしてしまったのか。抽象的だから余計に怖い。何が本当なのかわからない。ちなみに各話の評価は4話が5で最終回が1。あとは全部3です(5段階評価)。
MVP
これぞ!というキャラがいなかったのが正直なところですが、敢えて挙げるなら『このはな綺譚』の柚でしょう。圧倒的バブみ。『つうかあ』にもいいキャラは何人かいましたが、ストーリー構成上、どうしても一人一人の出番は少なかったですし。
ベストアニソン
『つうかあ』OP、スフィアの「Heart to Heart」一択でしょうね。この曲は2番Aメロの歌詞がいいんですよ。他には『食戟のソーマ』OP/EDもなかなかいい曲でしたね。
あとがき
「不作」の2文字がしっくりくる3ヶ月間でした。まぁ11月から金沢に引っ越してドタバタした日々を過ごしていたので、本数的にはこれくらいでちょうどよかったのかな、とも(その反動か、冬は滅茶苦茶本数増えてますけど)。まぁ何にせよ、病んだ最終回ってのは一番見たくないです。
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