至高のギャグアニメ『うちのメイドがウザすぎる!』に敬礼を。2018年秋アニメ視聴録(感想編)
視聴アニメリスト
- 転生したらスライムだった件
- ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士
- キャプテン翼 (3クール目)
- 色づく世界の明日から
- ソードアート・オンライン アリシゼーション
- うちのメイドがウザすぎる!
視聴断念
- でびどる!
- やがて君になる
- 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
- SSSS.GRIDMAN
転生したらスライムだった件
視聴メディア:dアニメストア
チート・・・というより、リムルの達観ぶりが鼻についてしまっているのかなぁ。圧倒的な力をもって、涼しい顔をして弱者を制する・・・というのは現実ではよくある話だとして、それをファンタジーの世界でハッピーな風に描かれるのは、やっぱり面白くないかなぁ。結局、弱肉強食の世界を見ているだけなんですよね。勧善懲悪の体を成してはいるけれど、どうにもスカッとしない。ドラゴンボールZの影響を悪い方向で受けちゃった作品という印象です。
リムルに限らず・・・OP映像で目立っていたオーガたちは終盤まで出てこなかったし、ED映像で目立っているのは・・・公式サイトを見る限り、ミリムっていうのかな?そもそも1クール目には登場しなかった。ポッと出ですらないキャラにしゃしゃり出られても不満しかない。
まぁそういう不満もあるけれど、1クール最後まで見ることができたのも確か。2クール目も見ようと思っています。新キャラ達には、ちょっとはリムルを焦らせて欲しいな。
評価:3.57
ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士
視聴メディア:dアニメストア
大野柚布子を筆頭に、声優は頑張っていたし、いいキャラクターも揃っていました。ただ、モンモランシとジャンヌの関係をプッシュするために、1話で誓った3人をないがしろにし過ぎてしまった。フィリップだけは見せ場が多く、一番残酷な道を辿りながらも、最後は力強く自分の道を歩みだしたからいい。シャルロットは武人ではなく、クライマックスの場に居られなかったのは仕方ないかな・・・と思うけれど、問題はリッシュモン。煮え切らなかったなぁ・・・彼女は一体何やってたんでしょう。
第1話で3人との関係を重いものにしてしまったのは何故なんでしょう。結果、ジャンヌとの関係が深まるたびにモンモランシがロクでもない奴になっていってしまった。ジャンヌには哀しい運命が待っているけれど、その後のモンモランシに寄り添うのはカトリーヌでしょう。まぁ・・・3人に幸せな未来がくるといいな、と思います。
評価:3.50
キャプテン翼 (3クール目)
視聴メディア:dアニメストア
どこで区切るか迷いましたが、29~40話まで。いやー、大友中に東一中、花輪中。それに何と言っても東邦VS武蔵・・・どれも白熱したいい勝負でしたね。ここまで面白くなるとは正直予想外でした。声優に目を向けると、浦辺役の日野未歩の熱演ぶりがとりわけ光りました。このアニメがどこまで続くかわかりませんが、リアル・ジャパン・7までやってくれるといいなぁ。もちろん声優はそのままで。
それと、OPが素晴らしかった。歌も映像も。原作絵を使ったOP映像は詐欺だと思いますが、でもハイクオリティなOP映像に負けないよう、本編も必死に喰らいついていったと思います。OP曲は1月30日にようやくリリースされるようで。ジャニーズWEST、待たせやがって・・・
評価:4.27
色づく世界の明日から
視聴メディア:Amazon Primeビデオ
魔法少女は戦士であることが当たり前になっている今どきのアニメで、ところどころで琥珀が使ってきた、ささやかな魔法がむしろ新鮮にさえ感じました。琥珀みたいな「魔法つかい」が登場するアニメが増えてくれるといいな、とも。(『魔法つかいプリキュア』を視聴していたら、また違った感想になっていたのかな・・・)
監督は『凪のあすから』の篠原俊哉でしたが、多分やりたかったことは『グラスリップ』のリベンジだったんだろうな・・・とずっと思っていて、最終回で余計にそう感じました。「結局は気持ち次第」という結論までの過程を、『グラスリップ』では病的に病的に描き、最後にポンと一瞬で大人が回答を出してしまった。今作では心の闇の描写は必要最低限にとどめ、なおかつ明快に闇が晴れる様を描いてみせた。見事ですよね。
評価:4.15
ソードアート・オンライン アリシゼーション
視聴メディア:Abema TV
1~13話まで。SAOはゲーム内での剣闘とリアルでのテクニカル・トークをやってナンボだな・・・というのがここまで視聴しての感想です。鎖を使った戦闘とか斬新ではあるけれど、ちょっと物足りなかった。あと、キリトとユージオが作る空気感がイマイチ好きになれない。キリトってこんな奴だったっけ?という違和感もあります。随分落ち着き払っているというか・・・ああでも植物育ててたのはちょっと面白かったかな(爆)
今クールで最もインパクトの強かったシーンが10話のロニエとティーゼのシーンだったことに異論を挟む人は少ないでしょう。この作品は本当に好きですよねぇ・・・というより、味をしめたのかな?鬼畜に見えて意外と勿体ぶってたのも印象深い・・・その後の結末がちょっと見ててキツかったですけどね。その点では6話の精神崩壊もかなりトラウマものでした。
13話を見る限りでは、第2クールからはバトル続きになりそうかな?熱い展開に期待。
評価:3.84
うちのメイドがウザすぎる!
視聴メディア:dアニメストア
いやはや・・・とんでもないモンスター・アニメでした。何度見直したかわからない。何度笑ったかわからない。まずdアニメストアで見て、ニコニコでコメント付きで見て、YouTubeで海外の反応動画を流しながらまたdアニメストアを見る・・・これがこの作品の楽しみ方でした。
最初は、つばめの暴走とミーシャの激しいツッコミが楽しい作品でした。とりわけ好きだったのは、1話の「もみ洗い」のシーン。あのホラーBGMで笑わせるパターンを決定づけたシーンでもありましたよね。
そんな2人の掛け合いが好きだったから、学校に行くようになった時にまず不安がありました。少なくとも、2人の掛け合いが減ることは間違いなかった。でも、わしわしが想像以上にいいキャラでしたね。最初は、つばめに負けないようなブッ飛んだ設定を隠し持ったキャラなのかなぁと思いながら見ていましたが、とんでもない。「ぐう聖」という表現がしっくりくる、気持ちのいいキャラクターでしたね。ミーシャとの関係性は見ててほっこりしました。
みどりんも、初登場時は「今後このアニメはどうなってしまうんだろう・・・」と不安にならざるを得ませんでした。実際、6話は面白い部分もあったけれど、かなり説明がしつこい回でもありました。ただ、その後はどんどん良いキャラになっていきましたよね。ミーシャがなつくのも解る。基本ボケキャラだけれどツッコミもやる、便利なキャラでもありました。最終話のMVPは彼女でしょう。あの重暗い雰囲気の中で唯一マイペースを貫き、ボケとマジメなツッコミ両方をこなし、物語をハッピーエンドに導いたのは紛れもなくみどりんでした。・・・ところで、最終話でミーシャは天井のみどりんに何を語ったのでしょう。ほのめかすシーンすら無かったですよね。少なくとも・・・ミーシャにとってみどりんは心を許せる友だちだったと思うし、それでいて大人でもある。確かに「かわいそう」な人でもあっただろうけれど、かけがえのない親友であるわしわしとはまた違った関係で、気軽にコミュニケーションを取れる、また、頼ることができる相手だったんだと思います。
康弘についても語らない訳にはいかないでしょう。特筆すべきはやはり10話の温泉回。常識人だけどやや過保護で、ミーシャを叱ることができない。血の繋がりが無いが故に、ミーシャの人生の途中から関係を築いていかなければならなかった康弘にとって「叱る」ということがどれだけ勇気を必要とする行動だろう・・・と考えると、決して彼を否定することなどできないし、むしろ強烈な親近感を覚えてしまう。大鋼は人の親ではありませんが、仮にそうなった時、同じ苦悩に苛まれることは容易に想像できてしまうんです。そうやって自分と重ね合わせると、実は血の繋がりなんて関係無い・・・「怒り」と「叱り」は別物だけれど、怒りの感情に後押しされて他人を叱ることができる人間は、きっと少なくないんだろう、と想像できます。一方で、怒りの感情が薄弱な人間は、いちいち心を鬼にしないといけない。これはしんどい。つばめ達への態度を見ていても、康弘はそういう人間だと思うなぁ。だからこそ応援したくもなります。
鴨居つばめというモンスター。キャラクターが増えるに連れ、愛着が分散はしたものの、その変態性、たまの大人目線の教育的語り、ルックス、沼倉愛美のCV・・・一挙手一投足に目が離せないキャラクターでした。その魅力を象徴するシーンが3話の「半田くん」から「トイレットペーパー」の流れじゃないでしょうか。マジメなシーンから一気に堕とす。この作品を楽しむということは、つばめを楽しむということに他ならなかった。こんなブッ飛んだキャラは当分は現れないんじゃないかな。
劇伴についても語らないわけにはいかないでしょう。短く印象に残りやすい曲を、効果音のような感覚で何度も使い回していましたよね。例のホラーBGM、浄化っぽいBGM、みどりんのテーマ、自衛隊に関するシーンに流れるBGM(2種類ありますよね)・・・これだけ印象に残る曲が多いのも珍しい。BD1巻の初回生産特典にサントラが付くようなので、聴くのが楽しみ。
こんなにも、何度も何度も見返す程アニメにハマったのは2010年の『みつどもえ』、2013年の『世界でいちばん強くなりたい!』以来3度目。そう、何も知らずに、沼倉愛美が出演するからという理由で視聴した1話を見終えて、すぐに「もしや・・・」と思って調べてみれば案の定。太田雅彦はかつて『みつどもえ』や『琴浦さん』を監督していた人。納得しか無かったです。時折見ることができたミーシャのがに股や、両腕を「く」の字にする仕草など、ニヤニヤしながら見ていましたよ。本当に・・・いい作品をありがとうございました。人生の中でもそう何度も出会える訳ではない、心底大好きだと思える作品になりました。
各話感想(3~12話)は以下のツイートで。
[#アニメ視聴録] 『うちのメイドがウザすぎる!』
評価:4.75
クール総括
視聴予定の11作品中、6作を完走(うち2作は冬も継続)。『でびどる!』『おとなの防具屋さん』はともかくとして、『青春ブタ野郎』『やがて君になる』『SSSS.GRIDMAN』は視聴作品数に余裕があれば見ていたでしょうね。特に『青春ブタ野郎』は主人公こそ好きになれなかったものの、キャラデザも良かったし、ちょうど桜島先輩編が終わってキリが良くなっちゃったのが視聴断念の理由です。
今期は何と言っても『うちのメイドがウザすぎる!』。これに尽きますね。4.75という数字は、今のスタイルで評価するようになった2016年の夏以降見たアニメで、ブッチギリのNo.1です(単話レベルでの評価をしなかった2016年秋の『競女!!!!!!!!』はひょっとしたらいい勝負をしていたかも)。何はともあれ、大鋼のアニメ視聴歴の中でもひときわ印象的な作品となりました。出走編では補欠扱いだったんですけどね・・・候補に入れておいて本当に良かった。やっぱり少しでも気になった作品は1話だけでも見てみるべきですね。ちなみに歴代2位は昨期の『異世界魔王』の4.58。3位は2016年夏の『クロムクロ』の4.46。・・・歴代ランキング作らないとなぁ。
あと、ウザメイドの陰に隠れるかたちにはなってしまいましたが、『キャプテン翼』も中学生編に入って滅茶苦茶面白くなってます。小学生時代と比べると、キャラクターがサッカーに対して、翼に対して本気ですよね。
MVP
『うちのメイドがウザすぎる!』の鴨居つばめ以外の選択肢はありません。あの作品の面白さというのは、少なくとも序盤はつばめのブッ飛んだ性格そのものでした。あと、この作品は何気にキャラデザが大鋼の好みにドンピシャなんですよね。いい目、いい髪、いい輪郭・・・アニメの絵柄自体が好みなんですが、とりわけ好みの目というのはつばめと森川です。嗚呼、あのホラーBGMが聴こえてくる・・・(爆)
ベスト・アニソン
こちらは悩みどころ。思い入れ的にはウザメイドのED、鴨居つばめ(沼倉愛美)と高梨ミーシャ(白石晴香)の「ときめき☆くらいまっくす」。「まぜまぜ」いいですよね。一方、素晴らしいと思ったのは、アニメは視聴していない『CONCEPTION』ED、沼倉愛美の「Desires」。ED映像見てみた時は悪い意味で衝撃でしたが(爆)それに加えてキャプテン翼OP、ジャニーズWESTの「傷だらけの愛」も素晴らしかった。ハイクオリティなOP映像との相乗効果もあって、毎週楽しませてもらいました。さて、どの曲を選ぼうか・・・
「Desires」に決定!いやはや、この秋は沼倉愛美の季節でした。この人の最大の強みは、本気を出してもアニメで聴ける特有のねばり気の強い声のまま歌えるという点でしょうね。これはキャラソン好きでも楽しめる歌声。歌唱力・・・パワーもテクニックもあるけれど、アーティスティックになり過ぎない。歌に関する総合力で言えば、数いる声優アーティストでもTOP10には余裕で入るでしょうね。人それぞれ、何に重きを置くかで順位は
当然変わってきますが、大鋼的には現役バリバリの人の中ではNo.1と言っていいと思っています。いい声で強く巧く歌えるという点では、水瀬いのりも凄いなぁと思っていますけど、あまり出演作に縁がないので積極的に聴く気にはまだなれない。沼倉愛美はかれこれ10年以上・・・かつて我那覇響で知名度こそあれどレギュラーがなかなか掴めなかったけれど、『恋愛ラボ』で主演を掴んだあたりから仕事が増え始めて、ついにはアーティストデビューまでしてみせた。そんなサクセス・ストーリーを見届けてきたから、ドライには語れません。
ベスト・アクター
今回から新設します。沼倉愛美を選ぶために!鴨居つばめというモンスターを演じきった他にも、『ユリシーズ』『RELEASE THE SPYCE』・・・大車輪の活躍でしたね。わかりやすい見せ場をピックアップするなら、『ウザメイド』3話、15歳に変装しながらの徐々に素に戻っていくセリフでしょうか。元々聴き心地のいい、唯一無二の声の持ち主ですよね。通常時、マジメな時、変態的なテンションの時・・・どれも素晴らしかったと思います。
高梨ミーシャ役の白石晴香もハイテンションなツッコミが冴えていました。あとは上述した『キャプテン翼』の浦辺役の日野未歩の修羅掛かった熱演も見事でした。この人はもっと評価されていいと思うなぁ。
あとがき
ちょっと1作品だけ別次元の熱量になってしまいました(爆)まぁ5年に1度レベルのハマりっぷりだったので、勘弁してください。来期は今期以上に視聴候補が多いので、沢山ふるいにかけないといけないなぁ・・・
過去のアニメ視聴録(出走編/感想編)
[2018年]
・敢えて『サークレット・プリンセス』に期待してみる。2019年冬アニメ視聴録(出走編)
・アリシゼーションは4クールアニメ!2018年秋アニメ視聴録(出走編)
・白熱のラストマッチが多かった夏。2018年夏アニメ視聴録(感想編)
・落ち着いた夏になるか・・・?2018年夏アニメ視聴録(出走編)
・クライマックスでのオマージュは野心の放棄。2018年春アニメ視聴録(感想編)
・スポーツと料理ばっかだな!2018年春アニメ視聴録(出走編)
・大豊作の冬。百合だ将棋だ戦争だ。2018年冬アニメ視聴録(感想編)
・大激戦の冬、竹達彩奈の勢いが熱い。2018年冬アニメ視聴録(出走編)
[2017年]
・こういう最終回は勘弁して欲しい・・・2017年秋アニメ視聴録(感想編)
・『つうかあ』に期待をするが・・・2017年秋アニメ視聴録(出走編)
・ノーマルな「最高」。2017年夏アニメ視聴録14週目[10/01-10/07]
・声優・上坂すみれの成長を見せてもらおうか。2017年夏アニメ視聴録(出走編)
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[2016年]
・宮田ちゃんの親父さんの気分だ・・・2016年秋アニメ視聴録(感想編)
・割と小粒揃いかな?2016年秋アニメ視聴録(出走編)
・怒涛の終盤だった『アクティヴレイド2nd』の猛追。2016年夏アニメ視聴録[クール後半]
・続きが気になる『クロムクロ』一強。2016年夏アニメ視聴録[クール前半]
・スフィアの3人が久しぶりに活躍!(彩陽も頑張れ)2016年夏アニメ視聴録(出走編)
・本命不在・・・2016年春アニメ視聴録(出走編)
・大本命『アクティヴレイド』など11本。2016年冬アニメ視聴録(出走編)
[2015年]
・2015年秋アニメ視聴録(出走編)
・2015年夏アニメ視聴録(出走編)