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声優/アニソンレビュー&CDデータ語り  

みゃー姉にベジータに・・・声優は大事だよ。2019年冬アニメ視聴録(感想編)

2019年04月13日 14:42 更新                  
カテゴリ: [アニメレビュー]

視聴アニメリスト

  1. BanG Dream! 2nd Season
  2. 上野さんは不器用
  3. 私に天使が舞い降りた!
  4. キャプテン翼 (中学生編) (40~52話)
  5. 五等分の花嫁
  6. ソードアート・オンライン アリシゼーション (14~24話)
  7. サークレット・プリンセス
  8. かぐや様は告らせたい
  9. 盾の勇者の成り上がり (1~12話)

視聴断念

  1. 転生したらスライムだった件 (2クール目)
  2. エガオノダイカ
  3. グリムノーツ
  4. えんどろ~!

クール総括

  1. 各話評価
  2. MVP
  3. ベスト・アニソン
  4. ベスト・アクター

BanG Dream! 2nd Season

視聴メディア:Abema TV

 最初に書いておくと・・・つくづく声優に左右される視聴者だと思いましたよ、自分。ちょっと前までRoseliaが好きだったし、好き嫌い抜きにしても音楽的嗜好はマッチしていると思っていました。それがどうじゃ、最初のライブシーンで、あまりにもつまらない・・・そう感じてしまったのです。遠藤ゆりか・明坂聡美の2人が抜けたことで、「良いから好きだ」じゃなく「好きだから良い」だったのだと解った時は、わりかしショックでした。まぁ、2人に対する思い入れが強いのは他作品で「良いから好き」になったからなのは確かなんですけどもね。

 ネガティブな感情を持って視聴すると、やっぱり面白くないんですよ、アニメって。(過去には『シンフォギア』1期もそうでした。どっちも上松範康が関わってるんだよな・・・)Roseliaに関して唯一いいなと思ったのは、文化祭のロックの演奏終わってからRoseliaの演奏が始まるまでのシーンでしょうか。ロックの演奏の熱量が周りの心を揺さぶった、いいシーンだったと思います。

 それはそれとして、今作がアニメ声優初挑戦だったキャストが何人かいましたが、正直なところ、声優としての最低限のレベルに達していない人が2人ほどいたと思います。彼女たちに十分なレッスンを積ませたのか?という疑問があります。本業が声優だった人たちは、多少の楽器経験はあったにせよ、ステージに立つまでに膨大な努力をしてきたでしょうが、さて、それに相当するだけの努力をミュージシャン上がりの新人声優たちに課したのでしょうか。答えはNoでしょう、アニメで声を聴けばYesなどと答えられませんよね。声優をナメてるんですよ、このプロジェクト自体が。だからバンド活動のために声優を酷使をするし、ミュージシャンには声優の練習をさせない。

 映像的には・・・サンジゲンらしいですよね。『バンドリ』の2期というより、『ブブキ・ブランキ』3期を見てる気分でした。特にハロハピ回なんかは、エピゾを思い出してしまいました。ああいうギャグ・アクションは今後もサンジゲン作品で定着していくんでしょうかね。モデルの良さはピカイチ。ブブキ・ブランキの時よりずっと洗練されていました。1期の作画崩壊が無かったら2期も2Dでやってたのかなぁ・・・と考えると、怪我の功名ですかね。そうそう、脇役はほとんど2Dでした。3Dの補助で2Dを使う、というのはこれまでのアニメとは真逆ですよね、おそらく。

 アニメーターの労働環境問題を解決するための手段の一つが3D化だと思っているのですが、実際どうなんでしょう。サンジゲンのスタッフ達はそれなりの労働負荷でそれなりの収入を得ることができているんでしょうか。他人事ではありますけど、アニメ好きとしてはアニメ業界には健全であって欲しいと、漠然と思ったりするのですよ。

 演技を無難にこなすことは表現ではない。けれどまずは無難にこなせるようになって欲しい。サンジゲンの3Dは、まだまだ無難。ただ、ラストの有咲のふとももには今後への期待も膨らみました(爆)まぁ、何だかんだで3期も見ると思います。

評価:3.15

上野さんは不器用

視聴メディア:dアニメストア

 芹澤優、殻を破った感がありますね。声で暴れられるようになった、と言いますか。遊び心さえ感じられる、必死な様で余裕のある芝居。こうなると俄然今後が楽しみ。元々声質は素晴らしいし、あざとさには定評がありましたが、そこに+αが加わって、ここから先は元来の強みを活かしつつ、より存在感の強い役者になっていって欲しいと思います。

 本編の方ですが・・・中盤あたりから、モロに飽きてしまいました。短時間アニメなので完走できましたけどね。田中の淡々としたキャラは面白かったし、上野さんの不器用ぶりも良かったけれども、それ以上のものは感じなかったというのが正直なところです。

評価:2.83

私に天使が舞い降りた!

視聴メディア:dアニメストア

 この作品を見て最初の頃に感じていたことは、「天使とはひなたでは?」でした。長江里加の声の良さ、その声から繰り出される「みゃー姉」の語感の良さ、裏表のない性格に、みゃー姉に気を使って友達を連れてこない優しさ・・・文句なしの好キャラでしたね。

 ただ、最終回を見終えてつくづく思ったのは・・・やっぱりこの作品はみゃー姉がかわいいアニメだったな、と。ミュージカルは、あれはあれで良いものでしたが、みゃー姉が出てこない時間はやはり寂しさがありました。他人とのコミュニケーションがかなり億劫な人間なので、親近感も強かったです。

 上田麗奈の好演無しに作品を語ることはできないでしょう。スゴロクの話での変態性、ひなたが拗ねた話での風呂での母性・・・いや、姉性か(爆)、それに普段の気弱な感じ。それらすべてが、オーバーだけど自然なんですよね。上田麗奈は今最も面白い芝居ができる若手声優だと思いますよ。みゃー姉で声優アワード主演女優賞を獲って欲しい。

 ベスト回は第6話「みゃー姉に友達はいないぞ」でしょう。もうタイトルからして面白いんですけど、冒頭の大学生発覚に、信じてもらえない展開、松本初登場に、ドヤ顔メイド服で家に侵入、意外に機転のきくいい奴発覚・・・濃い、濃いなぁ・・・。そうそう、松本と言えば、1話から見直してみると色んな発見ありそうですね。まとめサイト見てて「うわぁ・・・」ってなったのは、1話Cパートの乃愛の家の引越し業者(爆)

 どうしても書いておきたいことがあります。前クールの『うちのメイドがウザすぎる!』との比較です。同じ「女のロリコン」を描いた、動画工房のアニメ作品。

[共通点]
・女のロリコン
・衣装作りが得意
・幼女の胃袋を掴む
・女のロリコンに好意を持つキャラが現れる
・その声優がM・A・OとLynn。共に英字の芸名で、関西弁のキャラを演じたことがある
・メイド服を着る
・動画工房 / KADOKAWA

 ざっとこれくらいの共通点がありながら、全く雰囲気の異なる作品となっています。この2作の決定的な違いは、『ウザメイド』が兎にも角にもつばめのブッ飛んだ言動を楽しむ作品であるのに対し、『わたてん』のみゃー姉はどちらかと言えばツッコミ役・・・いや、反応役ですよね。みゃー姉の反応を楽しむ作品。やってることは、どっちも結構ヤバいのですが、『わたてん』は話の全部で笑わせにきているわけではなくて、まったり見れる作品でしたね。みゃー姉とはなの関係もわりと良好ですし、はな・ひなた・乃愛の3人+みゃー姉というメンツが作り出す空気を楽しむアニメだったのかな、と思っています。で、そこに加わる松本という劇薬が割と好きな人は、ウザメイドも楽しめるんじゃないでしょうか。「どっちが面白いか」と考えると、思い入れのある方が面白いという結論になると思いますけど、作風の違いからあれこれ考察してみるのも面白いと思います。

評価:4.00

キャプテン翼 (中学生編) (40~52話)

視聴メディア:dアニメストア

 比良戸中、ふらの中、そして東邦中との戦い。個人的に最も楽しみにしていたふらの中戦も素晴らしかったけれども、想像以上に比良戸中戦が面白かった。あの翼を絶望に追いやった相手は後にも先にも次藤・佐野のコンビだけでしょう。東邦戦のはボロボロの身体に対してのことで、日向相手に絶望したわけじゃないですからね。

 東邦戦は・・・正直、日向が翼との私闘に執着したのはかなり頂けなかったんですよ。シュートチャンスにゴールではなく翼に向かってシュートを撃ったり、翼が負傷退場している間にシュートを一度も撃たなかったり、しまいには戻ってきた翼にパスしたり(その後に翼が返したのは良かった)・・・日向の株ダダ下がりですよ。

 ただ、この試合を見せられてしまうと・・・こんな選手がボロボロになっても尚まだ戦う試合が現実にあったなら、選手の熱に押し切られた監督に世間からの非難轟々なのは間違いないでしょう。筒香に怒られてしまう。止めるのは指導者の役目だから。しかし、競技者の勝負への執着の念を折ることが正解かと言うと・・・違うでしょう。そう思わせる説得力を持った試合だったと思います。命の賭け時がある人生ってのは悪くないんだ、と。「武士道とは、死ぬことと見つけたり」を地で行ったんです、翼は。

 声優はいいキャスティングをしたと思うし、各々の頑張りが伝わるいい芝居が楽しめたと思っています。日向役の佐藤拓也は、鈴置洋孝と檜山修之を足して2で割ったような感じで、正に「This is 日向」でしたね。潘めぐみはタケシとゆかりの2役。一人の声優に複数キャラ任せるアニメ、今どき珍しいですよね。試合中はほとんど「日向さん!」しか言ってませんでしたよね。あの甲高い声で何回「日向さん!」と叫んだんだろう・・・。

 ジュニアユース編に続かなかったことは残念ですが、近い将来、三瓶由布子が無事お子さんを出産し、復帰したあかつきには・・・また翼を演じて欲しいなぁ。

評価:4.38

五等分の花嫁

視聴メディア:dアニメストア

 これだけの声優を揃えたアニメ、2期を想定してはっきりしない結末になるだろう・・・そう思って見始めた最終回。「えぇ!?キレイに決着つける気なの!?」と思いましたが、やはりああいうオチでしたね。でもまぁ、無難な重婚エンドにならなくてよかった。沢山のドレスを見てヒヤッとしましたけど(爆)

 まとめブログを見ていると、原作の方では一花が結構な畜生になってるようなのですが、このアニメの範囲内で言えば大鋼は断然一花派です。性格はぐう聖だし、いいシーンでの作画もハイ・クオリティ。何より花澤香菜が素晴らしかったです。肩の力の抜けた、落ち着きのあるお姉さんぶりは見事という他無い。それとは別に思ったのが、このナチュラルさ、いずれ新海誠や細田守みたいな、俳優が主演をやる一般向けのアニメ映画に起用されることを見据えているのかなぁ、とも。まぁ新海誠は元々花澤香菜大好きですけど(爆)

 「平等じゃなくて公平でいい」・・・三玖のセリフですが、この感覚は今後の時代、大切にしないといけないと思うんですよ。正々堂々自由競争に立ち向かう心の強さってやつ。三玖と言えば、伊藤美来も好演しましたね。元々は、古臭い言葉を使うならコッテコテの「萌えボイス」の使い手でしたが、プリコネのコッコロしかり、低いトーンの声域でも解像度の高い芝居ができるようになりましたよね。ゲーム声優のイメージが強い人ですが、豪華声優陣に混じって見事に演じきりました。大学も卒業したことですし、今後の躍進、大いに期待しています。

評価:4.00

ソードアート・オンライン アリシゼーション (14~24話)

視聴メディア:Abema TV

 なんつぅ・・・なんつぅ引きをやってくれたんでしょう。1クール目はやや淡白でしたが、今クールは激しい剣闘が多く、白熱したものになりました。まぁ・・・前クールの時点で感じていたことですが、随分ご都合主義をやるようになったな、とは思います。戦闘の最中、敵を差し置いての会話がやたら長いんですよね。アインクラッドの頃からそうなら何の文句も無いのですが、アリシゼーション編に入って急に目立つようになって、それに対して、配信開始から半年経った今もまだ慣れずにいます。

 で、引きですよ。流石にキリトとアスナは死なんでしょうが、菊岡の運命や如何に。個人的には、キリトが無事リアルに帰還した暁には菊岡を思いっきりぶん殴る展開を期待しているので、そこまで生きていて貰わないと困るなぁ。

 ユージオをここで退場させたのは意外でした。この後はダークテリトリーとの戦いになるのかな?と思いきや、別の目的が発生。最後に出てきたアスナが何を意味するのか、アリスとふたり旅なんてことになったら、アスナどんな顔するんだろう・・・(爆)

 OPの「RESISTER」、良かったですね。CD新譜記事の方でも書きましたけど、エンハンス・アーマメントを想起させる爆発力のあるサビの出だし!SAOの数ある主題歌の中でも屈指の名曲と言えるでしょう。大鋼的には「crossing field」「ignite」が好きなんですけど、それらへの思い入れを考慮しても、この曲の持つパワーというのは強烈。世界的ビッグタイトルに育ったSAOの看板として相応しい格を感じます。その割にはCDの売上はかなり物足りないですが・・・ASCAにまだファンがついてないんでしょう。曲がいいだけではCD買ってもらえませんもんね。まぁ、それでもこれまでのASCAの曲の中ではブッチギリ。この曲でファンが沢山増えてくれているといいな。

評価:4.36

サークレット・プリンセス

視聴メディア:dアニメストア

 1話時点での掴みの良さはブッチギリのNo.1でした。その後は・・・デキのいいアニメとは言えませんでしたね。迫力のない戦闘シーン、あまりにも扱いの酷かった鷹森以外のライバルたち・・・キャラクターや世界観などの素材が良かっただけに、それらを活かせなかったストーリーにはもどかしさばかりがつのりました。

 OPが大好きなんですよ。曲も映像も。Aメロのバックで歩が手を振ったり、総代さんが謎のポーズ取ったりしてるのも好きだし、サビでのユニオンの4人のアクションも素晴らしい。総代さん、あんな格好いい戦い方、最後までしなかったけど(爆)で、何よりBメロの出だし。「まだ見ぬ強敵たち」のドヤ顔がたまらなく好きだっただけに、本編での扱いが残念で。ちなみに大鋼的ドヤ顔大賞は武蔵野急央の原アリサに決定ですが、ニーナ相手に連敗した挙げ句、最終回では登場したもののセリフがありませんでしたとさ・・・

 バンドリの感想で新人声優の演技についてネガティブな意見を書きましたが・・・それは成長の余地があるからこそ書けることです。では、キャリアも長く、かつては国民的ライバルキャラを演じたほどの名優に対して、一体どう書けばいいんでしょう。このアニメの圧倒的「掴み」の最大の功労者がベジータであることは事実であるにせよ・・・演じる対象がどういう存在なのか、最後まで掴めていなかったように思えました。ジークもそうだし、特に親父さんは声と顔が全然合っていなかった。ミスキャストだけど、彼ほどのベテランならフィットさせて欲しかったです。

 ・・・ただ、それでもやっぱり、最初に好きになってしまうと、もうそれだけで楽しめてしまうんだな、とも解りました。声優は今どきのアイドル的人気を誇る声優は起用しませんでしたが、水橋かおり、それと初めて声を聴いたのですが、中島沙樹もいい声してますよね。「○○だよ~」ってセリフが多くて、「よ」の言い方が好きだったなぁ。女性声優の技量の平均は年々上がっていると思うのですが、声質の良さではゼロ年代を全盛期とした女性声優達が、他のどの年代よりも上な印象です。偏見かもしれませんけど。あと、長妻樹里もアニメで声を聴くのは初めてでしたが、優佳を熱演していましたね。結局はチートキャラだった優佳が嫌味にならず、最後までかわいいキャラでいられたのは声優の力だと思います。

評価:4.00

かぐや様は告らせたい

視聴メディア:dアニメストア

 1話の頃は、『五等分の花嫁』と大差ない単なるラブコメだと思っていたんですよ。声優が豪華な分向こうが有利・・・とも。まさかここまで笑わせてくれるとは思いませんでした。最終回も見事でしたよね。かぐやに悲劇性も持たせて、白銀に王子様っぽいことをやらせる。ベタだけど感動でしたよ。後半でそれを徹底的に茶化したのも良かった(爆)印象に残ったのは最終回と、あとは妹回でしょうか。「ちか姉」のところがピークでした。

 OP曲に触れないわけにはいかないでしょう。まさかの鈴木雅之。歌ももちろんいいんですけど、キャッチーでいい楽曲ですよね。思えば・・・本人名義で、文字通りの作品の主題の歌というのは、そうそうあるものではないのです。それから、BGMも印象的なものが多かったですね。何かのパロディなんだろうな・・・とは思いつつも、東京ラブストーリーと冬のソナタくらいしか分かりませんでした。

 早坂は花守ゆみりにしては珍しい淡々としたキャラでしたね。見せ場らしい見せ場はあまり無かったものの、最終回の一つ前は大活躍でした。あの「くそジジイ」を聴くと、シリアスな作品でこういう声を聴いてみたいと思ってしまいます。まぁそれはそれとして、早坂のルックスは、どうしても思い出してしまうキャラがいて・・・このキャラを、遠藤ゆりかとニコニコのバラエティでコンビを組んでた花守ゆみりが演じていること、因果ですよ。その上かぐやを演じた古賀葵は、大野柚布子と3人でバンドもやった。因果も因果。そう・・・古賀葵はまさに熱演でしたね。ポンコツになったかぐやがあそこまでかわいかったのは古賀葵なればこそ。1話を見て真っ先に思ったのは「かぐやも書記ちゃんも茅野愛衣がやってそう」だったんですよ。茅野愛衣なら、どっちを演じても素晴らしい好演をしてくれたと思います。でも、回を追うごとに彼女たちならではのかぐや像、書記ちゃん像が確立されていったのは見ていて楽しかった。小原好美も見事でしたね。おそらくは来年にでも声優アワードで新人賞を取るでしょう、この逸材は。

評価:4.41

盾の勇者の成り上がり (1~12話)

視聴メディア:dアニメストア

 1話を見た時点では「マインみたいな女は嫌いじゃないぞ」でしたね。まぁ、話が進むほど小物臭が抑えきれなくなっていきましたし、その後登場したラフタリアのヒロイン力が半端じゃなかったので、今となってはどうでもいいキャラになってしまいましたけども。この作品と言えばラフタリアになっちゃいました。

 SAOのアスナがブッチギリの人気を誇っているというのに、世の中にはなかなかシングルヒロインの作品が出てこない。いや、SAOにもサブヒロインは沢山出てきますが、アスナと埋められない差のあるサブヒロインじゃないですか。今作のラフタリアからはアスナと同等レベルの正妻力を感じたし、その魅力は圧倒的でしたよ。やっぱり。フィーロもかわいいけれど、(本人たちがどう思ってるかはさておき)ライバルとは言えませんし。

 最も印象に残ったのは、やはり4話。ラフタリアの献身に関しては、結果的に「本人の意思の確認無しに被害者認定することは正しいのか」という問題提起になっていますよね。現実では難しい話だと思うのですが、視聴者である自分はすべてを知っているが故に、ラフタリアの一途な愛は途方もなく美しく見えましたし、そう見えるように作られていたと思います。

 一方、尚文の、特に序盤のギラついた感じも凄く良かったです。これがなければラフタリアが成長する前に視聴をやめていた可能性は高いですし、4話でラフタリアの母性が爆発したのも、尚文の心が孤独であったが故。今作はしばしば「なろう系らしからぬ」という評価を受けているのを目にしますが、それもこれも尚文の性格付けによるもの。

 4話が素晴らしかったが故に、視聴し終えた時点でこれがピークだと確信したし、トーンダウンを心配もしましたが、その後も安定して面白かったですね。2クール目でどうなるかは解りませんが、期待はできます。

評価:4.33

クール総括

2019年冬アニメ各話評価

 視聴予定の13作品中、9作を完走(『盾の勇者』は春も継続)。試聴本数が多かった故に『グリムノーツ』『えんどろ~!』はそこそこ面白いかな、と思いながらも1話で視聴を止めました。上の表から名前を外していますが、視聴予定だった『転スラ』の2クール目も前クールまでで視聴終了。あれ以上面白くなることは想像できませんでしたからね。『エガオノダイカ』については・・・4話までは我慢しましたが、やっぱり本数が本数なだけに、少しでも負担軽減するため中断しました。

 序盤は4連続で評価5を記録した『盾の勇者の成り上がり』、それに比良戸・ふらの戦が白熱した『キャプテン翼』の勢いが凄まじかったものの、最終的には、じわじわ面白くなっていった『かぐや様は告らせたい』が頂点に君臨しました。やっぱりギャグが好きなんだなぁ・・・自分。もっとも、作品の好き嫌いと話の面白さは必ずしも一致するわけではなく、実際、どの作品よりも愛着を持って見続けた作品は、正直クオリティはイマイチだった『サークレット・プリンセス』です。まぁ、アベレージ4以上の作品については、大満足です。いい作品を沢山見ることができた。幸せな期間だったと思います。バンドリと上野さんは・・・まぁ一応最後まで見ました(何)

 最後に・・・実は、『SAO』は24話を見た後で次回が秋であることを知ったし、『キャプテン翼』も当然ジュニアユース編に入っていくものだとばかり思っていました。続き、見たいなぁ・・・

MVP
 悩みましたが、『私に天使が舞い降りた!』の星野みやこ。みゃー姉。まさかの、2期連続で女のロリコン(爆)四宮かぐやに、ラフタリアに相沢歩に原アリサ、中野一花・・・いいキャラは沢山いたのですが、一人選ぶとしたらみゃー姉かなぁ、と。落ち込んだひなたに見せる姉らしさも素晴らしかったけれど、他のキャラにはない親近感も大きかったと思います。自分も、喋るのはとことん苦手なもので、そういうシーンでは結構感情移入しちゃいました。

ベスト・アニソン
 『サークレット・プリンセス』OP、橋本みゆきの「HEAT:Moment」。これはもう揺るぎないです。『SAO』OP、ASCAの「REGISTER」も爆発力のある名曲でしたし、『かぐや様~』OP、鈴木雅之の「ラブ・ドラマティック」も何度でも聴きたくなる傑作。『五等分の花嫁』ED、内田彩の「Sign」もムードのある良曲でしたが、そのどれよりも聴き続けたのは「HEAT:Moment」でした。何と言っても、Bメロですよ。OP映像で「まだ見ぬ強敵たち」のドヤ顔が流れるのも最高だったし、それ抜きでも何度聴いたかわからない。OP映像と言えば、サビのユニオンの仲間たちのアクションも良かった。いわゆる「ヌルヌル」ではない、パラパラ漫画のような質感ですが、それがいい。アニメ本編では「処理落ち」が設定として活かされていましたが・・・まぁそれは関係ないか(爆)

ともあれ、見ましょう聴きましょう!
「あなたから強く高~くと~( ´Д`)♪」



ベスト・アクター
 みゃー姉を演じた上田麗奈以外にあり得ないでしょう。MVPにもみゃー姉を選びましたが、声優が上田麗奈でなければ結果はわからなかったと思います。そのコミュ障らしさも、変態性も、時折見せる母性も彼女なればこそ。2019年4月現在、世界で一番面白い芝居をする声優だと思います。

 みゃー姉と言えば忘れてはいけないのが、星野ひなたを演じた長江里加。この人の「みゃー姉」があったからみゃー姉はみゃー姉たり得た。まだ今作でしか声を聴いたことがないのですが、今後楽しみな若手の一人。逆に、実績充分で実力を存分に披露してくれたのが、相沢歩を演じた水橋かおり。個人的には『GF(仮)』の姫島木乃子がバリバリの理系だったら・・・というイメージ。優佳をプリンセスにしたのは紛れもなく歩で、後半は可愛い声して格好良かったなぁ。

 そして中野一花を演じた花澤香菜。かつて無いくらい肩の力が抜けた、ナチュラルかつ色気のある声。『五等分の花嫁』は人気声優を揃えた作品ですが、その中でも存在感は頭一つ抜けていたように思いました。まぁ単純に見せ場があった、というのも大きいですけども。

 四宮かぐやを演じた古賀葵も見事でした。どちらかと言えば荒さの残る声なんですけど、クールな表の面とかわいい裏の面を好演してくれました。『天使の3P!』の頃から泣き演技は素晴らしかったのですが、今回はあえてちょっとコミカルに泣いてみたりと柔軟性が出てきましたね。単に指示通りに演じただけかもしれませんが、仮にそうだとしても大きな経験値になったはず。早く次の出演作が見たいな、と思いました。

あとがき

 沢山・・・随分沢山のアニメを見たものです。来期は減らします。ようやく減らせます。SAOの続きが秋からなのも、前向きにとらえるとします(爆)

過去のアニメ視聴録(出走編/感想編)

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