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沼倉愛美2ndライブツアー「アイ」 なんばHatch (2019/04/06) レポート

2019年04月22日 21:48 更新                  
カテゴリ: [ライブレポート][沼倉愛美]

沼倉愛美ライブ初心者による大阪公演ライブレポートです。果たして、楽しむことができたのか・・・?

結論から書く。
どちゃくそ素晴らしかったぞ!

目次

  1. セットリスト
  2. バンドメンバー
  3. ライブ参加にあたって
  4. ライブの感想
  5. 初心者でも楽しめる?
  6. ぐだぐだ雑感
  7. 他の方のライブレポート
  8. どうでもいい余談

セットリスト

1. Benvenuti
2. Checkmate
3. ハレルヤDrive!
4. 魔法
5. まどろみ
6. Hello,Ms.Myself
7. RELOAD
8. This Kiss
9. Don't back
10. Spiral Flow

11. もっと一緒(instrumental)

12. 彩-color-
13. I Love You
14. SWAY
15. 夜と遠心力
16. Climber's High!
17. アイ
18. 叫べ
19. Come on New World!!

アンコール
EN1. HEY!
EN2. My LIVE

バンドメンバー

キーボード:伊賀拓郎 (バンドマスター)
ギター:香取真人
ベース:中村圭
ドラム:大野陸
ダンサー:REMON SAKUMA
ダンサー:TACCHI

ライブ参加にあたって

 オールスタンディングのライブ、関西圏でのライブともに、実に8年ぶり。最後のライブは京都での今井麻美のライブでした。あれから8年、今度はアイマスの後輩である沼倉愛美のライブ。とは言え・・・デビュー当時から声質、パフォーマンスに魅力を感じていながら、アーティストデビューが決定して喜んでおきながら、その後は多少気にかける程度で、熱心に聴いていたわけではなかったんですよね。CDもアルバムしか買っていませんでしたし。声優としては、出演作をポツポツ見てはいましたけどね。

 そんな大鋼が今回重い腰を上げたのは、2018年秋アニメ『うちのメイドがウザすぎる!』にドハマりしたからに他なりません。長らくくすぶっていた「ぬー熱」がここにきてようやく高まってきたわけです。それと、同時期にリリースされた「Desires」が傑作だったことも大きかったです。この曲を聴きたいが為に大阪に足を運んだと言っても過言ではありません。

ライブの感想

 「アルバムしか買っていない」が故に、全21曲中、聴いたこともない曲が実に6曲!そう、この人、シングルのc/w曲をアルバムに入れてくれないんですよね(爆)更には2ndアルバムを引っさげてのライブとタカを括っていたために、久しく聴いていない1stアルバム曲の中にも全く記憶にない曲も2曲!実に4割近くの曲が初聴同然でした。これは完全に予習不足と言う他ない、我ながら失態でした。

 ただし、それでつまらない時間を過ごしてしまったかと言えば決してそうではなく。2ndアルバム同様、爽やかで元気で、沼倉愛美自ら作詞した力強い歌詞と声優らしい歌声が印象的な「Benvenuti」でライブが始まると、その後に続くのは馴染みのない「Checkmate」、「ハレルヤDrive!」・・・この時点で既に何となく肌で感じていたのは、「あ、意外に楽しめてるな」ということです。「ハレルヤDrive!」なんかは典型的ですが、このライブは全体的に観客がクラップをするシーンが多かったのです。楽曲的に大きく捻ったものが少ないため、すごくやりやすい。「わからなくても楽しめる」ってのは凄く大きいな、と感じました。

 それともう一つ、MCについて。凄いと思ったんですよ。なんでこんなに面白いんだろう・・・と。MC中はだいたい笑ってばっかりでしたよ、自分。白の衣装からの「愛美ママ」の流れ、昔、原由実の実家に泊まった話、先日ピーラーで指をやっちゃった話・・・ふつーの雑談を面白くしてしまうのは、伊達に長年ラジオやってないなぁ、と。そういや、ソロでラジオやってくれないのかなぁ。

 話をセットリストに戻しましょう。ママっぽさのある「まどろみ」からの「Hello,Ms.Myself」「RELOAD」。この辺、緩急のある構成でしたよね。

 ダンサーさん2人が登場してからの、「This Kiss」、そして個人的には楽しみにしていた曲の一つ「Don't back」。ここが1つのピークでした。知ってる曲でも、歌詞まで覚えてるのはほんの数曲でしたからね(嗚呼、予習不足・・・)。ところで、ダンサーさん・・・とりわけ男性のTACCHIさん。ダンスはもちろんキレッキレなんですが、表情がすごく印象的で。ニッコニコでしたよね。ついついそっちを見てしまう。流石・・・動くだけがパフォーマンスじゃないってことです。で、MCを挟んで、この流れで「Desires」を期待していたところでの「Spiral Flow」。この曲はかろうじて覚えてました。ザックリと(爆)「まぁ、まだとっておくよな」と思いながらノリましたとも。その後ダンサーさんが帰っちゃったことに一抹の不安を覚えながらも。

 ところで、今回のライブでの自分の立ち位置ですが・・・1階はオールスタンディングで、席はありません。整理番号は222のキリ番。この整理番号は600以上あったようで、番号が若い順に入場のため、だいぶいい位置を取れたんですよ。元々あまり前の方で頑張るつもりは無かったのですが、ステージ上での表情を視認できる程度の距離で、なおかつセンターど真ん中に陣取りました。このポジショニング、「Spiral Flow」で指差されまくるんですね。ちょっとしたお得感を味わえました。次もオルスタのライブ行ったらセンター目指そう(爆)

 着替えタイムに入っての、バンマス・イガーマンの「俺たちのライブに来てくれてありがとう!」から始まる、「もっと一緒」の演奏。その後、真っ赤な衣装に着替えて戻ってきてからのツッコミ「私が雇ってるんだぞ!」も傑作でした(爆)

 「彩-color-」から「I Love You」「SWAY」のバラードタイムへ。自宅でCD音源を聴く場合・・・どうしても、自分の趣味にマッチした、格好いい曲ばかり聴いてしまうし、だからこそライブに行く気にもなったのですが、バラードも「いい」んですよね。「I Love You」などは初聴でしたが、こういう曲はレスポンス不要で、ノる必要もない。ただただ歌声に聴き惚れればいいだけの時間は心地よかったです。「緩急」の「緩」の部分を楽しめたのは意外な収穫でした。

 「夜と遠心力」からロックソング・タイム。そしてラストスパート。客席を煽りに煽ったところでボソッと呟かれる曲名は「Climber's High!」。会場のテンションも瞬時にヒートアップ。説明不要、とはこういうことを言うんだなぁ・・・と。曲名こそが説得力。ここから先の楽曲はいずれも「アンセム」と呼ぶに相応しい楽曲だけれども、その中でも孤高とさえ思える圧倒的風格を持つキラー・ソング。そこから、2ndアルバムのリード曲「アイ」、そしてデビュー曲「叫べ」。実は「叫べ」の存在をすっかり忘れていたんですよ。これは断言できるのですが、今後、沼倉愛美のライブに参加することがあるならば、間違いなくこの曲を楽しみに行くことになるでしょう。叫ぶことが、こんなに楽しいものだとは。会場中の絶叫で、自分の声などは完全にかき消されて聴こえないけれども、それでも楽しい。一体感のあるコール・・・なんてキレイなものではない、観客一人一人のボルテージが高まりきって、暴走した先が同じ方向だったに過ぎない。

 ひとまずの最後の曲は「Come on New World!!」。この曲は「ぬー民の集い」会場限定CDに収録されているため、もちろん初聴。この曲、入手できる日は来るのかなぁ・・・

 アンコールではダンサーさん再登場。そうだよな!まだこの2人は必要だよな!ということでテンションはダダ上がり。そこからの「HEY!」。実はこの曲も初聴だったのですが・・・1stシングルはレンタルで入手していたので、手元には音源あったんですよね。それでも、シンプルなコールが楽しい曲でした。

 そして、本当の最後の曲。ラストを締めくくるに相応しい楽曲など、あの曲を置いて他にないことくらいはライブ初参加の大鋼でも解っていたし、この曲を聴くことは、今回のライブの大きな目的でもありました。「My LIVE」。この曲は本当にいい曲で・・・歌詞がいちいち格好いいのは、沼倉愛美の、とりわけ本人作詞の楽曲の大きな特徴だと思います。ロックなんだけども、ロックにありがちな甘ったれた反社会性アピールでは終わらない。そこにあるのは、タフな人生観。そんな楽曲群の頂点に君臨するのがこの「My LIVE」だと思っています。この曲も叫ぶ曲。

 ・・・そんな名曲に酔いしれ、サビで叫びながら考えていたことがあります。「嗚呼、Desiresこなかったな・・・」と。

 ダンサーさんがアンコールで登場した時点での期待は、期待のまま終わってしまった。いやー、聴きたかったですよ。大鋼がこれまでの人生で参加してきたライブの中でもNo.1と言って差し支えない素晴らしいライブだったと認めた上で、一つ大きな心残りができてしまった。だから、次のライブも行きますよ。この心残り、近い将来晴らさせてもらいます。

 ・・・でも、結局このツアーでは東京でしか歌わなかったんですよね。あの曲あんまり好きじゃないのかなぁ・・・なんてネガティブな勘繰りをしてしまいます。

初心者でも楽しめる?

 上で書いたように、ほとんどの曲が「知らなくても何となく幸せになれる」曲です。まったり聴き入るという楽しみ方をする人は少ないでしょうが、そのテもありだとは思います(バラードはみんな聴き入りますし)。楽曲の良さ、歌の巧さ、声の良さ、MCでのトーク力・・・どれも声優アーティストとしては一級品。受け身でも楽しませてくれるパフォーマンス力は持っています。が、やっぱりせっかくなので流れに乗ってみて欲しいかな。

クラップとコールができれば楽しめる。

 アニソン/声優アーティスト業界としては珍しく、沼倉愛美のライブでは観客はペンライトの類を使いません。クラップ・・・手拍子をするシーンが多いのですが、周りに合わせて手を叩いているだけでも楽しい。ひねった構成の曲が無く、予習無しでもその場で覚えやすいです。

 コールというのは・・・ジャージャーとかではありませんよ。歌詞の()の部分と言えばいいのかな?ちゃんと客席にマイクを向けてくれます。曲の格好良さを台無しにするような観客主導の無粋なコールは、少なくとも大阪公演には無かったし、1stライブのBDを見ていても無かったと思います。基本的には、ほどよくバカをやれる大人なファンが多いのかな、という印象ですね。

「隣と仲良く、女の子に優しく、ぬーさんにはもっと優しく」。たったこれだけのルールで平和にブッ飛べる。せっかくのライブを他の観客に台無しにされる可能性が低い。これは大事ですよね。

 滅茶苦茶叫べる曲があります。叫んでドーパミンドバドバになりたい人は、叫びどころはあらかじめ把握しておいた方がいいと思います。「叫べ」も「My LIVE」も、歌詞の曲名の部分。ちょうどいい1stライブBDのプロモーション映像があるので、これを見るといいと思います。


 ちなみに「Come on New World!!」はタオルを振り回す曲ですが、持ってなくても腕だけクルクルして楽しめました。まぁ、これは買った方がいいでしょうね。

 楽曲は少し知っているけれどライブ参加は初めて、という方も、あるいは沼倉愛美のについて全くの初心者の方(声優の仕事からアーティスト活動の方にも興味が湧いた、とか)も、ひとまず入門用として1stアルバムを聴いてみるのがいいでしょうね。もちろん2ndアルバムも素晴らしいのですが、「叫べ」も「My LIVE」も「Climber's High!」も1stアルバムの曲。これで盛り上がる曲を把握してライブ参加し、そこから次の段階に進んでも遅くは無いのかな、と。ライブに満足できれば、必然的に2ndアルバムもライブBDも欲しくなると思います。大鋼もライブ終わった後でBDポチりましたもん。で、今は「Spiral Flow」が大好きになっちゃいました。曲も格好いいけど、ダンスもクセになるんだ・・・

ぐだぐだ雑感

 余力を残して終わるライブなど総じてつまらない。一番嬉しかったのは、沼倉愛美もバンドメンバー達も全力を出し尽くしてくれたことです。翌日、愛知公演があるにも関わらず。

 2017年に、どこぞの2Daysライブの初日にだけ行ったのですが、演者も観客達も「明日が本番」ムードになっていて酷かったんですよ。まぁ演者に手抜きの意識などあるはずもなく、けれど会場全体が生暖かいテンションだったのを覚えています。会場の音響の酷さ、ステージと客席との距離の遠さも相まって、完全に悪夢の出来事になってしまった。誰も責められないけど、大鋼が満足すること無く会場を後にした事実は残ったわけです。少なくとも・・・幕張メッセのライブには2度と行かねぇって思っちゃいましたもん。スフィアのライブには行くかもしれませんが(爆)

 そりゃまぁ、確かに期待していた「Desires」は聴けなかった。心残りです。でも、どちゃくそハイクオリティなライブパフォーマンスを全力でやり遂げてくれた。「もう行かねぇ」なんて思えるはずが無い。「今度こそは聴いてやる」としか思えない。そう思わせたのは演者の熱量、他の観客の熱量、そしてそれらによって引き上げられた自分の熱量です。無論、気合だけで心が動けば苦労はしません。素晴らしい楽曲が揃っていて、それを歌い尽くせる沼倉愛美が魅力的な存在だという前提があることも付け加えておきます。

他の方のライブレポート

 素敵なレポートイラストを描かれてる方がいたので、そちらも紹介します。記憶力と描くスピードが凄いなぁ・・・。

どうでもいい余談

 バースデー記事でも書きましたが、すっかり「ぬーさん」呼びがしっくりくる大人なレディの沼倉愛美ですが、デビュー当初の「ぬーぬー」だった頃に注目してた後、長い間見ていなかったが故に、今更ぬーさんと呼ぶのが照れくさいんですよね。でも「ぬー」も呼び捨てっぽくて若干ためらってしまう・・・考え過ぎですかねぇ(;´~`)

よかったら、こちらの記事もどうぞ。イラスト描いてます。
2019年4月15日は沼倉愛美の31歳の誕生日!

ついついポチった1stライブBD。今回はどこにもカメラ入って無かったっぽいですね・・・。
沼倉愛美/1st LIVE「My LIVE」at Zepp DiverCity 2017.08.20 [Blu-ray]

   
カテゴリ: [ライブレポート][沼倉愛美]