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ほし×こえ ~声優星空プラネタリウム朗読会~ 福井公演<寿美菜子×早見沙織> (2019/07/20-21) レポート

2019年07月29日 01:46 更新                  
カテゴリ: [ライブレポート][寿美菜子][早見沙織]

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目次

  1. 参加にあたって
  2. 演者・スタッフ
  3. 会場の雰囲気
  4. 朗読会の感想
  5. ぐだぐだ雑感

1. 参加にあたって

 「ほし×こえ」は藤原啓治が社長をやってるAIR AGENCY主催の、プラネタリウムで二人組の声優が朗読をするというイベントで、これまでにも色々なところで開催されています。福井県では2018年8月に寺島拓篤と松岡禎丞が来て以来2度目の開催。

 大鋼としては、このテの朗読会の参加は初めて。プラネタリウムも小さい子供の頃以来になるかなぁ・・・。参加の動機は兎にも角にも我が故郷、福井県に寿美菜子と早見沙織が来る!ということで、今住んでるのはお隣の石川県ですが、参加しない訳にはいかないだろう、と。両日参加ですが、初日は出不精のきょーだいを連れて。2日目は1人で楽しむというスタンスで。

 寿美菜子を生で見るのは3度目。1度目が2017年11月11日のスフィア充電前最後のライブの前日(あの日は席がステージから遠すぎて豆粒。音響も最悪でMCもロクに聴こえない最悪のライブだったな・・・)。2度目はその1ヶ月後、12月7日のガールフレンド(仮) 5th Anniversary LIVE。こちらは良会場の良席。ステージも最高の素晴らしいイベントでした。11人の出演者の中でただ1人だけクールな雰囲気を出していて、歌もダンスも巧さ以上に頼もしさを感じたものです。

 早見沙織を生で見るのは3度目ですが、1度目は2014年の『グラスリップ』製作発表会。つまり、3回中2回は福井県で見てるんですよ。縁がある・・・と言っていいのかなぁ(爆)2度目は今年2019年の4月29日にライブツアーの東京公演。3ヶ月でまた声を聴くことになろうとは・・・。ちなみに、平成最後に生で見た声優であり、令和最初に生で見た声優でもあります。

 席は初日はB列・・・前から2番目のど真ん中。これ以上無い席を家族に用意できたのは我ながらグッジョブと言う他無い(爆)2日目はA席・・・最前列の端っこ。これは良席かどうかは行ってみないと判らないかなぁ。まぁ、キャパ160人のプラネタリウムですし、そこらのライブ会場と単純に比較はできないでしょうね。

2. 演者・スタッフ

[キャスト]
寿美菜子 (青羽一羽 役)
早見沙織 (古澤奏 役)

[声の出演]
藤原啓治 (青羽一羽の父 役)

[サポートスタッフ]
奥紗瑛子 
藤村鼓乃美
大阪アニメーションスクール専門学校 アニメスタッフコースの学生さん達

3. 会場の雰囲気

 セーレンプラネットと福井駅 セーレンプラネットと恐竜

 セーレンプラネットは福井駅の目の前のハピリンという建物の5回。おそらく、2枚目の写真の球体がドームシアターです(中身は上半球だけでしょうけど・・・)。なお、福井県民なのに、ハピリンも駅前の恐竜も初めて見ました(爆)

 ドームシアターの中は、開演時間以外の撮影については特に禁止のアナウンスはありませんでしたが、変な前例になりたくないので自粛しました(今思えば、スタッフに確認してOK出たら撮っとくべきだったな・・・)。以下のサイトで内部が見れます。

福井の玄関口に新名所!セーレンプラネット(福井市自然史博物館分館)に日本初のリアル8Kドームシアター誕生 | 株式会社 五藤光学研究所

 座席表はこんな感じ。シアターの内部の直径は17m!最前列ならステージの2人まで4mくらいでしょうか。滅茶苦茶近かったです。ステージと言いつつも、段差なんてありません。後ろの席はなだらかな坂になっているので、前の人が余程の長身でなければ視界が遮られることもないんじゃないでしょうか。

 声優のイベントとして見れば、SS席の圧倒的近さは正義ですが、プラネタリウムとして見た時、S席やA席の人達はSS席では味わえない圧倒的スケールの映像を見ることができます。座席はリクライニングできますが、SS席に座ったからには、せっかく目の前に声優がいるので、使うのはもったいないよなぁ・・・などと思いつつ上を向いたり正面を向いたり、首がちょっと忙しかったです(爆)

 朗読劇の間は客席から声が漏れることもなく、鑑賞に集中できました。ちょっと笑いたくなるシーンもあって、そこは別にガマンする必要は無かったんでしょうけど、ともあれマナーの遵守された優雅な時間だったと思います。そりゃ10年も一線で活躍する声優のファンともなれば、TPOを間違える真似はしませんよね。良き大人達の時間だったんです。その「10年」というキーワードは作中で何気に重要だったわけですが・・・

4. 朗読会の感想

 朗読劇はおよそ50分程度、その後のトークがおよそ15分程度だったでしょうか。朗読劇の脚本は2018年7月の仙台公演と同じものとのこと。

 朗読劇の冒頭の部分が終わって流れたOPの宇宙の映像と音楽、引き込まれました。あっという間ではありましたが、正直、あれだけでも行った価値がありました。あれをメインにしたプログラムがあれば見てみたいくらいです。

ここから先は朗読劇「夏の夜の夢のまた夢」のネタバレを含みます。

 古本屋の娘、青羽一羽(寿美菜子)と、新しくできたプラネタリウムの学芸員、古澤奏(早見沙織)の物語。ストーリー上の時間は、仙台公演と同じ2018年あるいはそのちょっと前くらいでしょうか。10年前の回想で、王貞治が福岡ソフトバンクホークスの監督(2018年限りで退任)だと言っていましたからね。

 「星空はいつでもそこにある。けれど、見上げる者にしか見えない」だったでしょうか・・・印象に残っている、和田先生の名言。一羽が最初は渋々やっていた古本屋の仕事に対し、エピローグでは免許を取るなどの前向きな姿勢を見せていました。つまらないと思っていた仕事に、やりがいとまでは呼べずとも何らかのポジティブを見出した。それは元々存在していたもので、一羽がそこに目を向けただけのことです。

 「気づきが重要だ」などと漠然としたことを言えば、大抵の人は「そうだよね」と言うのではないかと思います。しかし、気づくことを無意識に拒否しているというケースも、思いの外多いのではないでしょうか。

 これは持論なのですが、「被害者でいること」に慣れると、人間の性格はどんどん悪くなっていきます。攻撃的になっていきます。「正当性」を盾にして、愚痴や文句の心地よさに溺れてしまえば、離れたがっていたはずのその座から、離れることを拒否してしまう。正当性を失いたくないばかりに、永遠の被害者であり続けようとする。最終的には、他人や環境への攻撃に執心し、自分に目を向けることをやめ、その人の「可能性」は消滅してしまう。

 ・・・少し気が滅入るような話をしてしまいましたが、そんなことを普段考えている人間から見ると、この朗読劇は、超がつくハッピーエンドだったと思うんですよ。序盤の、古本屋の仕事に愚痴る一羽に対して、決して良い印象を抱けませんでしたが、奏との再会によって彼女は「可能性」を取り戻したのです。・・・まぁ、多分そういう話ではないんですけども(爆)

 敢えて書きますが、数日前に発生した、あの京アニの悲惨な事件の容疑者と同じ読みである青羽。劇中、たびたびフルネームで呼ばれていたことに対し、途中の時点では「少しでも配慮しようとした結果なのかなぁ・・・」などと邪推していましたが、とんでもなかったですね。2つの羽を持つ青羽一羽こそがハチドリ・・・可能性の象徴。フルネーム呼びは、外的影響など微塵もない、明確な意味のある伏線でした。それが明かされた時は、ただただ心が晴れました。見事という他ない、素晴らしいストーリーでした。

 ハチドリと言えば・・・ハチドリ書店の前のシーン、スクリーンを見ていて平衡感覚が狂ったのは大鋼だけでしょうか(爆)他のシーンは水平な地面にフィットした写真でしたが、ハチドリ書店の前だけはスクリーンを見上げた状態が水平に感じるようにできていました。

 オーストラリアとオーストリアのくだりは、劇中のちょっとした笑いどころでしたね。TVでコアラやカンガルーを見るたびに凹んでた一羽、本人からすればたまったもんじゃないんでしょうけど、面白かったです(爆)

 最後のトークは、フリートークと、藤原啓治のメッセージからの脚本のエッセンスとなった映画の紹介、それと物販の紹介。初日は、藤原啓治の声が「聴こえる人にしか聴こえない」等の寿ホール全開で早見沙織がツッコミに回っていましたが、2日目は早見沙織がオリーブ色をカーキと言っていたりとボケとツッコミが入れ替わっていましたね。ちなみに、2人は映画を一緒に見に行くことはほとんど無いらしいのですが、それぞれ悠木碧とはよく見に行くんだとか(爆)

 エッセンスとなった映画はフランスとポーランドの合作「ふたりのベロニカ」。寿美菜子と早見沙織が生まれた1991年の作品。まぁ「当初のリクエストとはかなり違ったものになった」とのことなので、多分2人の女性の夢の話・・・ぐらいの影響なんでしょう。

 ふたりは福井では、福井駅の今庄そばと、あとはソースカツ丼を出前で食べたのだとか。ソースカツ丼は店名こそ言っていませんでしたが、やはり元祖のヨーロッパ軒かな?2日目にtwitterのフォロワーさんと総本店に行ってきましたけど、壁に貼られた数々の芸能人のサインの中に、蒼井翔太や福山潤、立花慎之介のサインも混じっていました。今庄そばは・・・旨いらしいのですが、食べたこと無いんですよねぇ。いずれ行かねば。

参考(外部サイト)
ヨーロッパ軒 – Wikipedia
real local福井 » 立ち食い駅そば『今庄そば』【地域情報】

最後に声優2人について。

 早見沙織は・・・気品に足が生えたような人。本人がそんなだから余計に、奏の落ち着いた振る舞いが凄くしっくりくる。とりわけ素晴らしかったのは、プラネタリウムの解説。昔、「プラネタリウムのナレーションはアーツビジョンの独壇場」と聞いたことがあって、堀江由衣の声が聴けるプラネタリウムなんかもあったようなのですが、奏はただの学芸員。そこらの街のプラネタリウムにあんなキレイな声と語りの学芸員がいるってのは、贅沢な話だよなぁ・・・でも雑務が多くて、多分給料も安いんだろうなぁ(爆)

 寿美菜子は、気品の権化である奏に比べて人間味の強い一羽を好演していました。ひたすら素敵だった早見沙織に対して、喜怒哀楽を見せる寿美菜子は印象としては損な役回りだったのかもしれませんが、この朗読劇は紛れもなく一羽を主人公とした物語だったし、彼女が演じたからこそ思いっきり感情移入することができました。最後は古本屋としてたくましく生きていきそうな感じでしたが・・・まぁブックオフには勝てないんだろうなぁ。ちなみに、一緒に見てたきょーだいがルックスをベタ褒めしていました(爆)

お二方、素晴らしい朗読をありがとうございました!また是非福井に!

5. ぐだぐだ雑感

 さて・・・どうやら県外から来た人が大半だったことが、福井県民としては複雑です。チケット争奪戦の結果、地元民が泣いたのであれば仕方無いけれど、当日券が販売される程度には売れ残っていたわけですから・・・同郷の人間に声優の魅力が伝われば、と思っていたんですけどね。オタクに対しても、熱狂だけが声優へのレスポンスでは無いんだ、とも。だからこそ、ではありませんが、声を大にして言いたい。オタクはセーレンプラネット特有のステージとの物理的距離にもっと注目していいし、それを機に朗読の魅力に触れてみて欲しい。福井県民は、声優によるプラネタリウム朗読会という素敵な娯楽として存在していることを、もっともっと知るべきだと思う。せっかく、あんなに素晴らしいドームシアターがあるんだから。

 朗読会というのは、確かに地味なイベントではあります。2010年代に活躍した女性声優としてはトップクラスの売れっ子である早見沙織と、けいおん等の出演作のヒットに恵まれ、スフィアとしても10年間安定して活動してきた寿美菜子。歌手としては東京でソロで5000人集めるような人が、福井のプラネタリウム朗読会では160席を埋められない・・・。この人達ですらこの集客だというなら、次また福井で開催されるのか少し心配ですが、朗読会自体も、会場のドームシアターも素晴らしいものだったが故に、また来て欲しい!と強く願っています。ありがたいことに、2人ともまた福井に来たいと言ってくれているようですし・・・。

 今回の2人で別の脚本の朗読を聴いてみたいとも無論思ったし、あるいは別の声優が来てくれたら、それも嬉しいです。ちなみにアンケートでは戸松遥、佐藤聡美、茅野愛衣をリクエストしておきました。福井県民としては安済知佳と書いておくべきだったな~、とも今更思っていますけど。希望を挙げればキリがないですね・・・。

 なお、初日に連れて行ったきょーだいは大満足してくれました。内容もさることながら、とりわけ声優2人の容姿についてベタ褒めしてました(爆)

早見沙織/HAYAMI SAORI Concert Tour 2019 "JUNCTION" at 東京国際フォーラム (限定生産版)(オリジナル缶バッジ付) [Blu-ray] 寿美菜子 3rd live tour 2015 『TickTickTick』 (Blu-ray Disc)

   

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