DAIMONZI-X

声優/アニソンレビュー&CDデータ語り

影山ヒロノブ 2019年ソロアコギの旅 8月石川「金沢」編 (2019/08/04) レポート

2019年08月15日 17:41 更新                  
カテゴリ: [ライブレポート][影山ヒロノブ]

目次

  1. ライブ参加に先駆けての前書き
  2. バンドメンバー
  3. セットリスト
  4. ライブの感想
  5. ぐだぐだ雑感

ライブ参加に先駆けての前書き

 影山ヒロノブのライブ参加歴は結構記憶がおぼろげです。2008年にJAM Projectのライブツアー「No Border」の大阪公演に参加したことは覚えていて、他には水木一郎、堀江美都子との「アニソンBIG3」のライブに京都と福井県春江でそれぞれ参加した記憶がありますが、イベンターノートにも情報が無く、時期は定かではありません。最後のライブ参加は・・・おそらく2010年8月の「アニソンJ-Circuit@金沢」でしょうか。9年ぶりかぁ・・・あの時点で既に「長老」と呼ばれていた彼が、この9年でどう変わったのか、あるいは変わっていないのか。このソロアコギの旅企画の参加は初めてで、どんな雰囲気になるのかは解りませんが、ワクワク感はあります。

 JAM Projectに関しては、それこそ10年ほど前までは本当に大好きだったのですが、音楽性が徐々に大鋼の趣味から遠ざかってしまいました。現在進行系のJAMの音楽活動には、申し訳ないけれどももう興味は持てません。・・・が、かつてアニソン界のプリンスと呼ばれた男のソロライブとなれば話は別です。近場に来てくれた今回は正に絶好の機会。

 会場の金沢GOLD CREEKのキャパは200人。2週間前に参加した「ほし×こえ」のキャパ160人は座席付きでした。200人ってのはオールスタンディングを想定しての人数でしょうから、あれより更に狭い・・・音楽を楽しむには狭ければ狭い程良いと思っていますし、単純に歌唱力という点では業界に比肩できる若手がいないレベルの人。いい時間になりそうな予感はあります。

 余談ですが、この前日は近場・香林坊でマンガ『北陸とらいあんぐる』の作者、ちさこさんのサイン会があり、参加していました。翌週には「風雲!お洒落まくろす」なるイベントも1週間開催されるようです。金沢香林坊・片町周辺でオタク的にホットなイベントが連発されていて、いい感じですね。

バンドメンバー

ヴォーカル、アコースティックギター、ハーモニカ:影山ヒロノブ

・・・ソロアコギの旅なので、書くまでもないことですが、一応。バンドメンバー紹介もありましたし(爆)

セットリスト

 記憶を頼りにリストアップしたため、正確でない可能性があります。2曲ほど曲名がわからない曲があるので、あの場に居た人、知ってたら教えてください・・・(;´Д`)

1. BRAVE HEART (鋼鉄兄弟)
2. 僕達は天使だった
3. Pray (LAZY)
4. Little Wing (JAM Project featuring.奥井雅美)
5. THE REAL FOLK BLUES (山根麻衣のカバー)
6. FACE (TRY FORCEのカバー)
7. ルパン三世 愛のテーマ (水木一郎のカバー)
8. 風にひとりで (井上大輔のカバー)
9. 葛飾ラプソディー (堂島孝平のカバー)
10. Birthday eve
11. ※曲名不明 (マスターとセッションを約束していた曲。英詞)
12. Beginning
13. WE GOTTA POWER
14. CHA-LA HEAD-CHA-LA

アンコール
EN1. スターダスト ボーイズ
EN2. ※曲名不明 (LAZYデビュー当初の曲)
EN3. Tomorrow

ライブの感想

いい音で、穏やかで、笑いもある・・・独特な空気感のライブでした。

 開場時間になると入り口でスタッフの人が一人ずつ整理番号を呼び、チケットを切っていました。列を作る必要は無し。会場は地下1階。ビルの中に入って、すぐのところに地下に降りる階段があります。

 キャパ200人のライブハウスに集まった観客は100人足らずだったでしょうか。パイプ椅子が1列10席程度で11列並べられていました。後ろの方は結構ガラガラだったと思います。声優や今どきのアニソン系アーティストのライブに行き慣れていれば「嘘だろ?」と思ってしまう人もいるかと思います。90年代アニソンシーンの象徴であり、JAM Projectのリーダーとして世界的人気を誇る、あの影山ヒロノブのライブが、それほどまでに小規模に収まるものなのか、と。

 客層は容姿から察するに40~50代くらいが多かったでしょうか。男女比率はちょうど半々程度。やや若めの人たちは如何にもJAM Projectのファンって感じでしたね。

 開演時間が始まると、影山ヒロノブは客席の後ろから、中央の(人ひとりが歩ける程度の)花道?を通り、浴衣姿で登場。大鋼が陣取るは前から4列目。ステージからは3mくらいだったでしょうか。こんな距離感で、子供の頃から知る超ヴォーカリストの歌を味わう・・・なんという贅沢でしょう。

 かなり久しぶりの影山ヒロノブということで、知らない曲ばかりだったらどうしよう・・・という不安もありましたが、1曲目から「BRAVE HEART」!リアルタイムで『爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX』を見ていた人間なので、ホッとすると同時にテンションも上がりました。メジャー過ぎずマイナー過ぎず、いい曲をトップバッターに選びましたよね。

 この規模のライブハウスゆえの音の良さ、近さ。広いところでは味わえない音でした。ギターの弦が金属製であることを思い出させてくれたし、ハーモニカという楽器の意外な力強さというのも感じられました。演奏に必要な量の息を吐けば眉間にシワが寄る。だからハーモニカを吹く姿というのは音色以上に力強く感じるんですね。そして歌声の「圧」。この10年聴いた生歌のどれよりも力強いヴォーカル・・・それら全てを、中学時代に慣れ親しんだ曲で、1曲目から堪能できた。来て良かった・・・ってこの時点で思っちゃいました。

 2曲目「僕達は天使だった」。この曲の生歌の何がレアかって、アニメやCDの音源と違って、イントロのコーラスを影山ヒロノブ自身が歌っていることです。コーラス部隊の、線の細いクールなコーラスと違って、線の太いホットな「Angel…」・・・これは味わいが全然変わってきます。両方味わえた自分は幸せ者です。

 2018年に40周年記念カバーアルバムをリリースしたこともあってか、セットリストのうち、約1/3がカバー曲。とりわけ「葛飾ラプソディー」は予想外でしたが、過去のライブレポートをググってみると毎回歌っているんですね。あとはMCの話になりますが、水木一郎のTPOの話は面白かった(爆)ああやって大御所を茶化せるのは影山ヒロノブならでは。

 まぁ、正直・・・やっぱりカバー曲より影山ヒロノブ自身の持ち歌の時の方がたかぶりました。カバーはカバーでもちろん良いし、ソロアコギという企画上、熱い曲で熱狂!というような空気ではないのだけれども、終盤の「WE GOTTA POWER」「CHA-LA HEAD-CHA-LA」で「やった・・・!」って改めて思っちゃいましたもん。いやまぁ、渋い曲は余計なたかぶりが無かったからこそ歌声に没頭できたわけで、それが貴重な体験だったことも認めますけどね。

 最後の曲「Tomorrow」を歌い終え、最後は「全員握手しよう!」ということで、観客一人ひとりと握手しながら退場。こんな経験は初めてです。イヤミに受け取られたら不本意ですが、この規模のライブで本当に良かったと心から思っています。全国でこういうライブをやってくれる声優/アニソン系アーティストが少しでも出てきて欲しい・・・とも。

 ・・・さて、このアコギライブで一番印象に残ったのは、歌っている時の表情。なんて笑顔で歌うんだろう・・・と。大鋼の隣に座っていた、比較的若めの女性がずっと感激しっぱなしで、ライブ終了後に声をかけたら「歌ってる時の表情が大好き」なんだと。卓越した歌唱力を差し置いて表情が最高なのだと。でもそれはおそらく、あの場にいた多くの人が同意できることだと思います。

 ライブ中、「皆が楽しめているか」を気にしていました。JAM Projectのライブであれば、そんなことを気にしなくても観客は勝手に盛り上がってくれるでしょう。そういう空気が最初から出来上がっていますから。ソロアコギライブでは、演者自らが空気作りをしないといけない。逆に言えば、どういうライブにしたいか、自由度が高いわけです。その結果、あの笑顔を象徴とした、穏やかで暖かい空気の中で音楽を楽しむことができた。観客はだいぶ大人しかったけれども、みんな満足して帰っていったんじゃないかな。

 このソロアコギの旅。影山ヒロノブの歌を聴いて育った世代は、懐かしさもさることながら、年齢的に渋いサウンドを楽しめるようになる時期かとも思いますし、文句なしにオススメのライブイベントです。もちろんJAM Projectで影山ヒロノブを知った人にとっても、ソロでの普段と異なる一面を見れて楽しめるんじゃないかな。全国を巡っているので、近場で開催されるなら足を運んでみると良いです。

ぐだぐだ雑感

 影山ヒロノブというシンガーの多面性。ランティスではJAM Projectのリーダーであり、日本コロムビアでは90年代アニソンの象徴。後者を求めてライブハウスに足を運んだけれども、そこで目にしたのは、前者と後者それぞれを面影とした、今を生きる影山ヒロノブでした。カバー曲が多かったのもあるでしょうが、懐かしさに走りすぎず、JAM Project要素もほぼ抑え、派手さよりも「今アコギで歌うならコレ」という歌を選んできた。寿司職人におまかせで頼んだら、地味だけれど確かに旨いネタが揃ったような感じ。客の年齢層も計算に入れているんでしょうか。「これが好きなんだろ?」より「こういうのもいいだろ?」っていう提示。そういう冒険ができるのは、やっぱり途方もない歌唱力と、ミュージシャン魂があってこそなんでしょうね。

 どうでもいい余談ですが、大鋼が著名人と握手したのはこれで3度目です。1度目は中学1年生の時、巡業で福井に訪れた貴闘力と。2度目はこのライブの前日・・・マンガ『北陸とらいあんぐる』の作者、ちさこ先生とサイン会で。そして3度目が影山ヒロノブ。基本的には、握手してもらうより握手を求められる人間でありたいところなのですが・・・貴闘力と影山ヒロノブは子供の頃のヒーローですから、素直に嬉しいです。ちさこ先生はちょっと毛色が違いますけど(笑)

デビュー40周年記念 影山ヒロノブBEST カゲちゃんパック~君と僕の大行進~ 影山ヒロノブデビュー40周年記念アニソンカバーアルバム「誰がカバーやねんアニソンショー」(40th Anniversary Edition)

   

最新記事