DAIMONZI-X

声優/アニソンレビュー&CDデータ語り  

DAIMONZI-Xアニソン年間大賞2018

2022年01月04日 11:53 更新                  
カテゴリ: [アニソンレビュー][2010’s作品]

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目次

  1. ノミネート作品リスト
  2. 新人賞
  3. 優秀賞 (今ここ)
  4. DAIMONZI-Xアニソン年間大賞
  5. あとがき

優秀賞

 贔屓目抜きに素晴らしかった作品たちと、贔屓せざるを得ないほどのめり込ませる作品たちに贈る賞です。今年は全11曲・・・!ノミネート曲数が少なかった割に多いぞ!

綾野ましろ
starry


 アニメ『グランクレスト戦記』1st OP。アニメ主題歌に限って言えば間違いなくこの年のNo.1。2010年代でも比肩できる楽曲がどれだけあるだろう・・・というレベルの曲だと思います。

 なんと言っても、センス抜群なOP映像との親和性ですよね。これは作曲家だけじゃなくてアニメスタッフも同時に称賛しなければいけませんが、それもやっぱりドラマチックな曲の構成があってのことでしょう。起承転結というよりは序破急。その中でも「破」に相当するBメロ!ここだけで哀しさ、強さ、激しさ、全部味わえてしまう。Bメロとサビの繋ぎも素晴らしくて、実は結構地味なサビの出だしも全然退屈でなく、その先で待つ至高の「きらめいて」に突き進んでいく。あれを至高だと思えるのもアニメ映像のおかげですが、それでいいんです。アニメ主題歌なんだから。

 綾野ましろの歌声も特筆すべきだと思います。SACRA MUSICの専業シンガーは、LiSAやASCAなどの日本人離れした歌唱テクニックで押しまくる人も目立ちますが、藍井エイルや綾野ましろは彼女たちと比べるとアニメのキャラクターの頭身にフィットした、聴き取りやすい、馴染みやすい歌声。もっともっとアニメで起用されるべきアーティストだと思います。

リリース当時の記事はこちら。
綾野ましろの『グランクレスト戦記』OP!寿美菜子3年半ぶりアルバム他 2018/01/17頃発売のアニソンCD新譜

XX:me(戸松遥, 市ノ瀬加那, 山下七海, 早見沙織, 石上静香)
トリカゴ

 青い青い・・・ザ・反抗期。悲劇のヒロインを気取って権利を主張するだけの歌詞に共感できる年齢ではないのだけれど、でも正しさとは別の価値観で見た時、この青さというのは一つの魅力です。そして、その青い言葉を紡ぐのが・・・特にゼロツーを演じた戸松遥と、イチゴを演じた市ノ瀬加那。もう、青いんですよ。とことん。

 市ノ瀬加那は解るんですよ。初のレギュラーの仕事ですし。戸松遥!当時芸歴も10年を超え、すっかり貫禄もついていましたが、この『ダリフラ』では全然そんな空気を出さない。この青さは、まるで新人のよう。この頃、戦友と呼べる花澤香菜も『よりもい』でそんな感じだったんですよ。2010年代のトップランナー声優2人が揃って青臭い芝居してるんですよ!もっとうまい風に演じられるのに!このアニメ、戸松遥はオーディション無しの指名だったと記憶しています。信頼への応え方が格好良すぎですよね。

 声優・戸松遥の芝居は大好きですが、実はゼロツーというキャラクターは最後まで好きになれませんでした。それでも断言できます。戸松遥の役者としての歴史を語る上でゼロツーは絶対に外せない。その時、この曲についても触れないわけにはいかない。そういう曲です。

リリース当時の記事はこちら。
早見沙織の単独作曲!『ダリフラ』ED集、プリコネRキャラソン他 2018/03/28頃発売のアニソンCD新譜

遠藤ゆりか
Emotional Daybreak

 遠藤ゆりかベストアルバム「Emotional Daybreak」より。遠藤ゆりかのポニーキャニオンでの最後の楽曲。(後にレコーディングされた『ワールドフリッパー』関連の楽曲がヴィレヴァンで限定販売されたので、芸能活動最後の楽曲ではありません)

 パッと歌詞を眺めると、きっと声優・アーティストとしての数年間、良いこと以上に辛いことが多かったんだろうな・・・という想像はできます。生粋のぽにきゃん系アーティストとしてキャリアをスタートさせた彼女の仕事を振り返った時、不自然に仕事が少ない期間があったことも事実。その後、やたらとメディアミックスの仕事を頑張っていたことで体調に悪影響を及ぼしたりもしたんでしょう。でもそこは結局のところ想像以上の何物でもないし、一方で、画面越しに見える彼女は、実に円満な雰囲気で引退していきました。オルガルにせよ東京ドールズにせよバンドリにせよ、決して事務的ではなく明るく送り出した。事務所にしたって、ちゃんとファイナルライブをやってくれたし、BD化までしてくれた。周りから好感を持たれていなければ、こうはならないでしょう。

 これからの人だった、とは思います。いつ帰ってきても歓迎したい。でも、やっぱり当時の彼女に引退を決断させた何らかの失望は、軽いものではないのだろうな、と、この曲を聴いていると思ってしまいます。ファンにとっては別れの象徴。聴いても良い気持ちにはなれないけれど、ふと思いを馳せてしまう。

リリース当時の記事はこちら。
遠藤ゆりか5年間の集大成。2018/05/09頃発売のアニソンCD新譜

アルバム全曲レビュー記事はこちら。
Emotional Daybreak -SINGLE BEST-[遠藤ゆりか]のレビューと歌詞、試聴動画

花澤香菜
大丈夫

 槇原敬之と花澤香菜の相性がこれほどまでとは。この頑張り過ぎない、肩の力が抜けた感じ。歌詞の密度も、花澤香菜の歌唱力も、MVの振り付けも全てが「こんなもんでいいんだよ」っていう優しさで作られてる感じがしますよね。流石に一時代を作ったミュージシャンだけのことはある。とことんキャッチーで、シンプルなところで楽しませてくれる。

 それにしてもかわいいMV。作った人は花澤香菜の魅力をよくわかっていますよね。この人、おばあちゃんになっても絶対かわいい。そう思わせてくれる曲です。

リリース当時の記事はこちら。
プチミレ!小倉唯!花澤香菜!芹澤優!他 2018/07/25頃発売のアニソンCD新譜

メーヤ(立花 理香)
メヤメヤ ダムダム アムオール

 スマホゲー『オルタナティブガールズ』キャラクターソング。テンポの速さと、耳に残りやすいサビですよね。メーヤはクールなキャラとして登場したものの、クロワッサンやパタパタ、ヨーヨーが好きだったり、どんどん面白いキャラになっていきましたが、この曲もそんな二面性がよく出ていますよね。格好いいんだけどコミカル。コミカルだけど格好いい。それにしても立花理香、よくこの声で歌い切れるなぁ・・・。

リリース当時の記事はこちら。
『オルガル』キャラソンコレクション!YURiKA、伊藤美来、Pile他 2018/08/15頃発売のアニソンCD新譜

水木一郎
マジンガーZ/INFINITY バージョン

 映画『マジンガーZ/INFINITY』OP。歌うはもちろん水木一郎。編曲したのは作曲者・渡辺宙明の子息、渡辺俊幸。90年代のROBONATION(スーパーロボット魂)やアニメタルの頃からレトロ・アニメソングのカバー、リメイクというのは沢山作られていますが、これほど大胆に、かつ原曲の魅力を増幅させるようなアレンジというのは聴いたことがありません。そして、至高のアニメ主題歌というのは、今も昔も、アニメ映像と併せて何倍にもそのパワーを増幅させる。

この映像の0:40頃から見てください。
1:00からのサビをバックに縦横無尽に戦うマジンガーZの勇姿!

 水木一郎の歌声の熱量が、70年代の頃より明らかにパワーアップしているのも大きい。熱量の大きい曲を作ると、下手をしたらヴォーカルが曲に負けてしまうけれども、そこはやっぱりアニキ、全然負けてない!こんな格好いい歳のとり方を、自分もしたいものです。

リリース当時の記事はこちら。(曲については何も書いてないけど・・・)
マクロスF10周年記念ソング!petit milady、高垣彩陽 他2018/09/26頃発売のアニソンCD新譜

鴨居つばめ(沼倉愛美), 高梨ミーシャ(白石晴香)
ときめき☆くらいまっくす

 アニメ『うちのメイドがウザすぎる!』ED。ED映像流しながら筋トレしたなぁ・・・。OPがミーシャメインなのに対し、EDはつばめメイン。声に表情を出せる・・・即ち喋るように歌えるのは声優の大きなストロングポイントと言えますが、この曲なんかは特にそう。Aメロのラップはもちろんのこと、Bメロもサビも沼倉愛美の声優としての魅力も歌手としての魅力も両方堪能できてしまうわけです。

 さらに言えば・・・芝居も歌も両方凄いタイプの声優って他にもいますが、芝居と歌の境界線がハッキリ分かれているタイプと、芝居の延長線上にあるような歌唱をするタイプがいますよね。彼女は後者だと思います。ただ、パワー、テクニック、それに唯一無二の個性ある声質。その全てを兼ね備えているから、ソロ活動では前者のように本格派アーティストとしても振る舞えてしまう。ここまで芝居と歌がバランス良くハイスペックな声優は・・・30代以下では他には早見沙織、石上静香くらいしか思いつきません。

リリース当時の記事はこちら。
うちのメイド! 豊崎愛生の昭和名曲カバー!渕上舞、藍井エイル、鈴木このみ、水樹奈々 他2018/10/24頃発売のアニソンCD新譜

沼倉愛美
Desires

 アニメ『CONCEPTION』ED。2018年秋の至高のアニメがウザメイドなら、至高のアニメソングはこの「Desires」。とは言え、アニメは視聴していないんですよ。純粋に曲の良さに惹かれました。2019年のライブツアー、この曲を目的に足を運んだのに歌ってくれなかったのも今(2021年)となっては良き思い出です。(なお、この曲を生で聴くという念願が叶うのは、2020年のファイナルライブまで待つことになります)

 この人の歌唱の魅力は前述したように「パワー、テクニック、それに唯一無二の個性ある声質」。爆発的だけど、綺麗でもある。聴きやすい。そんなヴォーカルに、滅茶苦茶格好いい楽曲。彼女が多数抱えるアンセムはロックとダンスミュージックの両輪で、この曲は後者。

 彼女の音楽活動は本当に良曲揃い。彼女のことは元々声優として好きでしたし、気持ち程度の応援心は持っていましたが、その良質な楽曲群の存在に気づいたのは、この曲がきっかけで1stアルバムを聴き直したり、ライブに参加したりしたからです。そういう意味でも思い出深い曲です。

リリース当時の記事はこちら。
遠藤ゆりかファイナルライブBD!沼倉愛美、バンドリAfterglow 他2018/10/31頃発売のアニソンCD新譜

松嵜麗, 田所あずさ, 今井麻美, 沼倉愛美
キンキラ☆ハピネス!

 スマホゲーム『プリンセスコネクト!Re:Dive』より、メルクリウス財団のキャラソン。このゲームは毎イベントでED曲を用意していて、この曲もその一つですが、ノリの良さでは随一でしたね。実にコミカルで、4人のキャラが活き活きと個性を発揮していますよね。躍動感、生命感のあるキャラクターソングは素晴らしい。

 あと、このED映像も好きなんですよね。変な商売始めて、調子にのってドカン・・・というギャグマンガはよく見た記憶がありますが、そういうノリ。

リリース当時の記事はこちら。
たかはし智秋の支配的なヴォーカルは格好いいぞ。 2018/11/28頃発売のアニソンCD新譜

川澄綾子, たかはし智秋, 茅原実里, 下田麻美
Aloofness Code

 こちらもスマホゲーム『プリンセスコネクト!Re:Dive』より、王宮騎士団(NIGHTMARE)のキャラソン。メルクリがノリの良さなら、こちらは格好良さ。特筆すべきは、たかはし智秋。文句なしに巧い。格好いい。ただ、この曲の魅力は、そんなたかはし智秋と対になる存在として存在する、素朴な歌唱の川澄綾子抜きには語れません。お互いが良さを引き出し合っているんですよね。

リリース当時の記事はこちら。(メルクリと同じCD収録)
たかはし智秋の支配的なヴォーカルは格好いいぞ。 2018/11/28頃発売のアニソンCD新譜

渋谷凛(CV.福原綾香)、北条加蓮(CV.渕上舞)、神谷奈緒(CV.松井恵理子)
Trinity Field(M@STER VERSION)

 スマホゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』より。クール。とことんクール。こういう雰囲気の曲は大好き。上松範康の作曲に対しては近年あまりポジティブな感想を書くことができていませんが、元々こういう曲を作れる人だったんですよね。それから、奥井雅美の作詞!サビの「迸る光 螺旋を描いて行き」って歌詞のつなぎ、なかなか無いですよね。FF4の「りゅうのくちよりうまれしもの てんたかくまいあがり」を思い出してしまいました。

 非プレイヤー視点で見て、やっぱり渋谷凛はルックス的に魅力的だし、演じる福原綾香の歌声もクールで力強さもあって、素敵なのですが、北条加蓮を演じる渕上舞のふんわりしているけどしっかり輪郭のある声もいいし、神谷奈緒を演じる松井恵理子もパワフルな歌唱をする。3人が誰も見劣りすること無く拮抗した魅力、個性を持っていて、いいユニットだと感じました。

リリース当時の記事はこちら。
LiSAはアニプレの軸。グリッドマン、デレステ、バンドリ・・・キャラソン語り。2018/12/12頃発売のアニソンCD新譜

   

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