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着せ替え人形の喜多川さんに見る、オタク観のアップデート。[2022年冬アニメ視聴録]

2022年04月02日 16:08 更新                  
カテゴリ: [アニメレビュー]

視聴アニメリスト

  1. ドールズフロントライン
  2. その着せ替え人形は恋をする
  3. ドラゴンクエスト ダイの大冒険 (64~72話)
  4. プリンセスコネクト!Re:Dive season 2
  5. 賢者の弟子を名乗る賢者
  6. 終末のハーレム
  7. デリシャスパーティ♡プリキュア(1~5話)

クール総括

  1. MVP
  2. ベスト・アニソン
  3. ベスト・アクター

各話評価

クリックで原寸表示します。

ドールズフロントライン

視聴メディア:dアニメストア

 戸松遥主演ということで視聴していましたが・・・序盤の退屈具合から、作業しながら片手間に見てました。ストーリー的な面白さはほぼほぼ無くて、あえていいところを挙げるなら、毎回敵のボスキャラは声優がいい仕事をしていたし、最終回のAR-15なんかも、なんだかよくわからないけど加藤英美里の凄みみたいなものは感じました。モブがやたら豪華なのは、昨今の中華ゲームらしいですね。

評価:2.91

その着せ替え人形は恋をする

視聴メディア:dアニメストア

 元々視聴予定は無かったのですが、題材が面白そうで、ウザメイドや恋する小惑星でキャラクターデザインをしていた山崎淳が総作画監督の一人として参加しているということで見てみました。結果は大当たりでしたね。今期アニメではブッチギリNo.1だったと思います。

 マイナーな特技を持つ陰キャラが元気なオタクヒロインの力になって、二人三脚でコスプレを楽しむ。今までありそうでなかったんじゃないかな?陰キャラなオタクが元気なヒロインに振り回される・・・なんてのは、10年以上前のオタク観。今作みたいなのが現代のリアリティと面白みのあるオタク観かな、と思います。もちろん今も両方あっていいんですよ!要はオタクかどうかと性格の陰陽に、もはや因果関係は無いというだけのこと。

 五条にとって、意外なところで特技が活きて生活が一変していくサクセスストーリー。序盤はとりわけ五条というキャラに親近感を覚えました。つかみは喜多川さんより、むしろ五条でした。一方、喜多川さんは単純にルックスも良かったのですが、五条に惚れだしてから余計に可愛くなりましたね。見ていて微笑ましいラブコメでした。あと、最初の頃に出てきた五条と喜多川さんのヌル女トークもやたら印象的だったなぁ(爆)

評価:4.25

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 (64~72話)

視聴メディア:dアニメストア

 決戦前夜からハドラー戦途中まで。東映アニメーションへのサイバー攻撃の影響で、何とも中途半端な状態で放送休止に・・・。

 アバンのしるしが光らないところも、シグマとの死闘も、マァムへの告白も、この辺は完全にポップを中心に描かれていますよね。ポップが完全に成長しきったところで、いよいよ終わりに近づいているのかなぁ・・・という感覚もあります。

評価:3.66

プリンセスコネクト!Re:Dive season 2

視聴メディア:ABEMA

 OPを見ての通り、暴力的なレベルの動画クオリティ。そこは称賛に値するんだけれども、よくわかんない描写も、退屈な展開もだいぶ目立ちましたね。今回もゲームの前日譚を続けるのかなーと思っていたのですが、オリジナルストーリーで覇瞳皇帝と決着をつけちゃうのは予想外でした。

 ラスト2話は良かったです。特に覇瞳皇帝よりも、トワイライトキャラバンとクリスティーナの戦いが凄く良かったと思います。エリコが崖っぷち状態でも全然目が死んでないどころか勝つ気満々だったりとか、ルカ姐が格好良く遅れてやってきたりとか、チートじゃないレベルの強キャラの格を損なわずに見せ場を作ってくれました。終わりよければ全てよし・・・かな?

評価:3.41

賢者の弟子を名乗る賢者

視聴メディア:dアニメストア

 放送開始前に、追加キャストで戸松遥が発表されたので視聴したのですが・・・2回しか出番ありませんでしたね(爆)まぁ1人7役の珍しい芝居が見れたので、そこは良かったとします。今回かなり低い評価をつけましたが、まぁほぼ笑いも感動も無い作品だったのは事実。ただ、それほど嫌いでもなかったりします。ストーリーは退屈だったけれども、1話を丁寧に描いたおかげでダンブルフの印象が強く残ったままミラの活躍を見ることができましたし、作画的にも、終始ミラをかわいく描くことには成功していたと思います。「わしかわいい」の通称はダテじゃなかったと思いますよ。

評価:3.08

終末のハーレム

視聴メディア:dアニメストア

 せっかくなので無修正verを見ました。キャラデザは好きですし、ストーリーも思いの外楽しめました。セクシーシーンさえ描けてればストーリーは雑でOK的なノリの作品だろうなーと思っていたので、そこはいい意味で期待を裏切ってくれました。翔太パートのセクシーシーンと怜人パートのSFサスペンスシーンを並行して楽しむアニメでしたね。

 個人的にツボだったのは、ゆず先生の初メイティングシーンのキスしてからの「ドスッ」。柔道の技か何かかな?ってくらいの勢いで押し倒したのが一番印象的でした。ゆず先生を演じた早瀬莉花は、他ではハチナイの柊でしか声を聴いたことはないのですが、優しくて大人っぽい声がいいですね。

 もったいないな・・・と思ったのは、火野の担当官の石動さん。魅力的なキャラだと思うのですが、悲惨なほどに活躍の機会どころか出番がありませんでしたね。せっかくそっち系の芝居にも定評があるCV石上静香なのに、無駄遣いここに極まれり。(最終回見終えた後、原作のあらすじを検索しましたが・・・一応彼女も少しは報われたと言えるのかなぁ)

 それから、周防さん。この作品の象徴的存在で、実際メインヒロインだと思うのですが、全くストーリーに関わらず、出番もあまり無かったですよね。だから最終回のシャワーのシーンがやたら唐突に感じてしまいました。いつも怜人の側にいて、隠し事もなく接していて、初登場があんな感じだった朱音さんが実質ヒロインだったと思うし、好感も持てたんですよね・・・。

 あと、火野は結構沢山妊娠させてたっぽいですけど、翔太のクラスメイト軍団はメイティングすれどもすれども一向に妊娠の気配も無さそうだったんですよね。ふつーにメイティング楽しんでるだけで焦りも見られず、ちょっとそこも謎でした。翔太は結構イカレてるキャラではありますが、彼女たちと接してる時は割と穏やかで気遣いもしてて、そういう二面性に人間味を感じました。悪党だって家族には優しい・・・的な。

評価:4.00

デリシャスパーティ♡プリキュア(1~5話)

視聴メディア:YouTube, TVer

 2年ぶりのプリキュア視聴。キャラデザがいいですね。かわいい。ゆいのパワフルで少し男前なところは凄くいいと思うし、ここねも美少女で、ちょっと面白いところも今後見せてくれそう。らんは毎回不憫ですが、いいキャラしてそう。いつになったらプリキュアになれるのか・・・つくづく不憫(サイバー攻撃本当勘弁して欲しいよなぁ)。

 ジェントルーもいいキャラですよね。茅野愛衣のジェントルーみたいな声好きなんですよ。マリちゃん然り「ブンドル ブンドルー!」然り、今回かなりインパクト重視ですよね。

 概ね好印象ですが、キャラクターの紹介を文字であっさり済ませていくのは斬新だけれど、少し急ぎ足な印象は受けたかなぁ。まぁ不満というほどではありません。

評価:3.60

クール総括

 視聴予定の7作品全作を完走。ここしばらく評価4以上の作品が無かった中、久々に面白い作品が出てきてくれましたね。ただまぁ下位作品はやっぱり微妙でしたけど・・・

MVP
 『その着せ替え人形は恋をする』の喜多川海夢。まぁTwitterでもイラストやコスプレ画像が沢山流れてきましたが、とても人気があったキャラクター。実際、普通にルックスが良かったと思うし、感情がすごく表情に出ていて、性格も込みで魅力のあるヒロインだったと思います。そういうかわいい感情を引き出していたのが五条新菜だったことは間違いなく、カップルで選びたい気持ちもありますが、ここは喜多川さん1人をMVPとします。

 ちなみにこのMVP、過去を遡ると結構ギャル率高いんですよ・・・。近年では2020年秋の宮下愛、2019年夏の紗倉ひびき、2018年の藍原柚子などなど。別にリアルでは全く好みではないんですけどね。アニメで描かれるギャルってのは何でこんなに魅力的なんでしょう・・・。

 他には、『終末のハーレム』は魅力的なキャラ結構いましたね。龍造寺朱音、羽生柚希みたいな大人の女性がいい感じだったと思うし、神谷花蓮のとぼけたところもよかったと思います。あと、まだまだ出番が少ないですが、『デリシャスパーティ♡プリキュア』のジェントルーの「ブンドル ブンドルー!」もツボでした。

ベスト・アニソン
 『終末のハーレム』より、H-el-ical//が歌うOP「JUST DO IT」。ちょっとダラついたところもあるかなーと思ったことは事実ですが、イントロとサビの格好良さは否定のしようがない。この曲一択でしょう。

ベスト・アクター
 『終末のハーレム』で神谷花蓮を演じた竹達彩奈です。あずにゃん以来10年以上彼女の声を聴いてきて、これまで凄みを感じたことは無かったのですが、今回は存在感が際立っていましたね。性的なアピールの極めて強い作品でしたが、キャピキャピした雰囲気のキャラは実は花蓮だけ。そして本人はメイティングはしない・・・。この野心の権化を、ある意味ではいつも通りに演じた結果、雰囲気と言動のギャップで化けましたね。極論ですが、大山のぶ代がモノクマを演じていたのと方法としては同じでしょう。見事でした。

センシティブな単語も出てくるので、動画再生時は周りにご注意ください。

 次点は・・・『その着せ替え人形は恋をする』で喜多川海夢を演じた直田姫奈。感情表現豊かな喜多川さんを活き活きと演じていましたね。後はやっぱり終末のハーレム勢・・・羽生柚希を演じた早瀬莉花のおっとり芝居も良かったし、クロエを演じた大久保瑠美も、ちょっとヘンテコな日本語を喋る外国人を好演。最初誰?と思いましたが、この人もだいぶ器用ですよね。

あとがき

 前回、こんなふうに書きました。

 来期は・・・ヤバいですね。継続の『ダイの大冒険』に加えて、『プリコネ2期』と『ドルフロ』しか視聴予定がありません。『着せかえ人形』とか『終末のハーレム』とか少し迷ってますけど、土日に未視聴アニメが積んである状態ってのに結構疲れてまして。欲望のままにアニメを見ていてはバテてしまう。

 まさかの補欠2作品が大当たり。いやー、とりあえずでも見てみるものですね。思えばかつて『ウザメイド』なんかもそうでした。奇しくもウザメイドでキャラデザを務めた山崎淳が『着せかえ人形』で総作画監督やってたんですよね。今後もこの人を追いかけると、いいアニメにありつけるかもしれない。

 逆に、『ドルフロ』はどうしようもないくらい退屈だったし、『プリコネ』2期も動画クオリティは高かったし最後は良かったけれども、全体的にはやっぱり退屈だったと思います。2作とも、まぁ最近のゲームのアニメ化ってこんなもんかな・・・と、ちょっと思ってしまいました。(ゲームの前にアニメで前日譚をやったアイプラって大正解だったんだなぁ、とも)

 来期は視聴予定盛り沢山。期待の『処刑少女』と『式守さん』『パリピ孔明』に加え、続き物が『ニジガク』『盾の勇者』『かぐや様』と、継続(放送休止中ですが)の『ダイの大冒険』と『デパプリ』。

 2期アニメは、1期が面白かったからこそ2期も視聴する訳ですが、2期が必ずしも面白いとは限らず、しかし「ここまで見といて今更切る訳にもな・・・」となっちゃうので、下手すると惰性でつまらないアニメを見続ける苦行になっちゃうんですよね。なので何とか頑張っていただきたい。でも『ニジガク』はメンバー増員でソロやってる余裕なさそうな気がしますし、『盾の勇者』はあの不遇っぷりが面白かったので、今後どう盛り上げるんだろうってのが不安ですし、かぐや様は元々話によって当たり外れがありますし・・・嗚呼心配だなぁ。

   
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