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ゲーム『IDOLY PRIDE』東京編第2章感想

2022年05月21日 17:06 更新                  
カテゴリ: [IDOLY PRIDE]

目次

建前的感想
本音的感想

建前的感想

 TRINITYAiLEの物語として始まり、進み、最終的にはサニーピースのための物語でしたよね。とにかくトリエル・・・瑠依につらい思いをさせる展開に穏やかでいられなかったマネージャーも多いんじゃないでしょうか。1章でもバンプロ解雇からの父親逮捕、星見移籍とドタバタでしたが、2章ではプレタポルテ移籍、I-UNITYでのリズノワ戦、八百長問答、棄権、そして星見プロにコーチとして帰還・・・文字通りの波乱万丈でしたね。

 この第2章のクライマックスが40話のサニピのアカペラシーンであることに異議を唱える人はいないでしょう。星見編を最後まで見ていないので間違っているかもしれませんが、おそらくあれがゲームストーリー内で披露された初めてのライブシーンですよね。だから余計に鳥肌が立ったし、客席に降りるなんてのは更に予想できない素晴らしい演出でした。個人的には・・・スリクスに勝って欲しかった、というよりは、サニピに他のアイドル達をおいて遠く高いところへ行って欲しくなかったというのが正直なところですが、それでもああいうライブを見せられては納得するしかありません。あの暑苦しい観客たちの「サニピー!サニピー!」は、コロナ禍でずっと封印され続けている理想のアイプラライブそのものだと思いました。

 ただ・・・今後のストーリー展開を予想する上で、あれだけ琴乃の葛藤を丁寧に描いたのだから、当然琴乃がさくらを追いかけ、追いついていく物語になっていくと思うし、その過程では新たなBIG4も立ちはだかったりするのでしょうが、その上でサニピという「高みに行ってしまった負け知らずのアイドル」をどう扱うのか。・・・言い換えましょう、どう「初めての挫折を味わわせる」のか。それについての、ありそうかつ最悪なパターンは、さくらの健康問題を絡めてくることです。それだけはやって欲しくない。単にさくらが可哀想というのもありますが、そういうハンデがないと他のアイドルがかないっこない、という構図が嫌なのです。

 スリクスについては・・・kanaが全部持ってった感があります。良くも悪くも正直で、個性的。3人の中での存在感が飛び抜けていましたね。好き嫌いは人それぞれあるでしょうが、こういうキャラがストーリーを盛り上げてくれるのは間違いありません。mihoについては、何より抹殺発言のインパクトが強かったです。霧子とkanaのお陰で武田美穂子という本名が割れちゃってたり、ちょっといじられキャラ要素もあったり。麻奈のコミカライズにチラッと出てきたりもしていましたが、過去の掘り下げに期待したいですね。・・・で、fran。ルックスは魅力的ですが、2人に比べて、悪い意味で闇が見えなかった。悪役としての存在感がまるで無かったんですよね。もちろん、それだけ新しい一面が見えた時に化ける可能性のあるキャラということでもありますが・・・

 これは色んな人がTwitterで書いていましたが、やっぱりスリクスの凄さが十分に伝わってこなかったですよね。誰も彼女たちのライブを見ていないのだから、当然です。サービス開始当初からずっと思っていることですが、ストーリー内で新曲披露ってのをやったら激アツだと思うんですよ。実際、サニピ凄かったですもん。スリクスは6月発売のEPに楽曲が収録されるようですが、それをどうしてゲーム内でやってくれないのか。ライブシーンを見せてくれないのか。ストーリー上は空気だったfranも、パフォーマンスの凄さを目で見て理解していたら、同じストーリーでも一言一言の重みって変わってきますよね。その点は今回の惜しい部分の最たるところだと思うので、新章では期待したいです。やればできることは、サニピで解ってますからね。

 霧子。悪党としてやれるだけのことはやった感じですね。逮捕までされてしまうと、流石に再登場は無いでしょうか・・・そう考えるとちょっと惜しい気も。マネージャーの何割が知ってるか解りませんが、霧子を演じている田中理恵は、かつてスフィアの4人がミュージックレインのオーディションを受けた時に審査員席に座っていた人。だから、LizNoirのマネージャー役で登場した時、妙に嬉しかったんですよね。(何なら長瀬麻奈が発表される前、ソロアイドルの存在だけが明かされていた時に「田中理恵かな・・・」と思ってたくらいですからね)

 新章、どうなるんでしょう。最後の三枝のセリフは・・・2章で陰で協力してくれていた人がライバルとなるのか、それとも三枝自身が新たなアイドルを引き連れ敵として立ちはだかるのか・・・。待ち遠しいね!

 

 

本音的感想

正直なことを書きます。3月3日から瑠依に一切仕事させていません。

 いや、嫌いじゃないんですよ。バースデーイラストも描いたし、もともと指折りの好きなキャラですからね。ただ・・・1回戦の結果に対するモヤモヤをずっと引きずっているし、結局それは東京編のうちに解消されることはありませんでした。

 アニメの準決勝も納得はできませんでした。でも、葵の足の怪我が発覚したりもしたし、ライブ後にステージを立ち去る莉央は格好良かったし、それはそれで割り切れました。が・・・今回何が哀しかったって・・・要因は一言では語れないので、一つづつ紐解いていきます。

 まず、単純に白黒ついてしまった。タイトルの「No Gray」が示す通りに。月ストに負け、トリエルに負け、そのトリエルは過去にサニピに負けている。順位で言えば4ユニット中の4位です。最弱。余談ですが、今回が作中で描かれたマネージャー(アニメでは牧野)にとっての初の敗北でもあります。

 愛が失敗をしました。それは仕方ない。初の大舞台、愛は全力で頑張った結果。それは事実。そんな愛を責めないのも仲間としてあるべき姿だと思います。・・・が、ここでどうしても認めたくないことが浮かび上がってきます。

 大鋼はLizNoirが好きです。とりわけ、莉央と葵のコンビが好き。愛とこころも勿論好きで、4人のLizNoirも好きだけれど、新人2人の加入は即進化に繋がるものではなく、最初期は完成度が落ちるけれど将来はきっと更に凄いアイドルになっていく・・・的な感じだと思っていました。が、実際は失敗してもなお自己記録を更新しちゃうわけです。これがとてもこたえました。つまりそれって2人のLizNoirは失敗しなくてもトリエルに勝てないってことじゃないですか。それも、アメリカでの武者修行を経てもなお、です。ということは、NEXT VENUS GP時点では尚更実力差があったということになる。そりゃI-UNITYに臨むトリエルの気迫は凄かったにせよ、それだけでLizNoirが経てきた成長の過程をひっくり返せるものではない。言い換えれば、LizNoirに対してトリエルの成長描写が圧倒的に不足しているんです。そりゃ好きなユニットの番外編の内容が充実しているのは嬉しいけれど、トリエルの成長をしっかり描いてくれないと、莉央と葵が惨め過ぎる。

 もっと悔しいことがあります。そういう結果があったというのに、莉央の振舞があまりにも淡々とし過ぎていたことです。悔しさを一切表に出してくれない。愛とこころを泣かせてしまった結果に、リーダーとしてどう感じたのかが見えない。ライブバトル前にあんな格好いい演出までした瑠依との間に、結局最後まで何の会話も無い。琴乃のさくらに対する葛藤を見て、スリクスが表彰式に出ないのを見て、少し羨ましいと思ってしまいました。理由のようなものは月ストとのやりとりで多少語られましたし、サニピのライブの後、「遠いなぁ」と感じた琴乃と対照的に、莉央はサニピを「ライバル」と呼びました。少しだけ嬉しかったけれど、薄っぺらさも感じてしまった。負けた後にコーチとしてサニピをサポートする関係は美しいかもしれないけれど、格下が格上を指導しているという構図は歪だと思うし、愛とこころの成長は?何より自分は今のままでいいのか?と思って欲しかった。なんなら、雪辱を果たすために修行と称して失踪ぐらいのことはして欲しかったです。んで新章で三枝とともに再登場してトリエルへのリベンジを果たして欲しかったし、何ならサニピに「初めての挫折を味わわせる」のはLizNoirであって欲しいと心から願っています。プレイアブルだとしても、ライバルキャラのポジションがやっぱり似合うと思います。

 葵は「もう二度と負けるつもりはない」と言ってくれました。でもやっぱりその後の言葉は蛇足で、負け慣れ感というのは見たくなかったし、この気持ちは次の勝利を見届けるまで晴れることはないでしょう。

 それと、莉央とは直接は関係ないLizNoirへの懸念。運営に、本編で愛とこころを成長させる気があるのかどうか。要は・・・愛とこころって「新人」っていうウィークポイントと言える設定を持っているけれど、それを外すことがあり得るのか。今後LizNoirが勝つとすれば愛の成長は当然クローズアップされるはずだし、その点で愛はLizNoirの中で唯一主人公的雰囲気を持ったアイドルです。「端っこが定位置」と言ってしまうくらいの自信の無さが大きな個性になっているけれど、その設定を時の流れとともに変えてしまう大胆さを運営が持てるのか。まぁ、こないだのイベントでの白石姉妹を見る限り、期待はしていいのかな・・・とは思いますが、ああでも心配だなぁ。

 ・・・と、ここまで散々ネガティブなことを書き連ねてきましたが、別に神崎莉央というアイドルの扱いに失望している訳ではありません。「憧憬のアクター」のストーリー見ました?見てない人がいたら、次に機会があった時に何とか入手して見てみて欲しい。日常から激しいところが見れて、けれどちょっとコミカルで、キャラクターとして物凄く活き活きしている。これが、これこそが僕が見たかった舞台裏の神崎莉央だ、と思えるものでした。

こんなセリフもあります。本編でもこれくらい言い切って欲しい。

 余談ですが、莉央が声を張り上げているのが好きです。最初に気づいたのは2022年2月の中野サンプラザで「Darkness sympathizer」のサビを聴いた時でした。歌いまわしはオーソドックスで癖がないけれど、まっすぐにしっかりと伝わる声圧。これまで戸松遥の個人名義の曲やキャラソンを長年聴いてきたし、もちろんLizNoirもCD音源を何度と無く聴いたけれど、生で聴いて初めて実感した神崎莉央というヴォーカルの魅力。もちろんステージ上と舞台裏は違うけれども、それでもやっぱり、凛としていて格好いい、クールだけど激しい神崎莉央を見ていたいという気持ちが強い(それは正にファン心理で、マネージャー失格かもしれないけれど)。スリクスのライブを出さなかったことも、あと結局「化学反応」がどういうものだったのか謎だったことも、根っこは同じだと思うけれど、このゲームは、ストーリーの中でステージ上に立つアイドルの描写が弱い。実に弱い。まずそこを十分に描いて欲しい。

   
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