メ~テレアニソンLIVE (2022/06/04) 愛知県芸術劇場大ホール レポート
目次
演者
アーティスト
・逢田梨香子
・井口裕香
・大橋彩香
・戸松遥
・Lyrical Lily from D4DJ
イベントMC
・戸松遥
・上坂嵩
セットリスト
01. Be My Friend!!! /大橋彩香
02. にゃんだーわんだーデイズ/大橋彩香
03. Étoile/大橋彩香
04. ワガママMIRROR HEART/大橋彩香
05. プティプランス/Lyrical Lily from D4DJ
06. ふ・れ・ん・ど・し・た・い/Lyrical Lily from D4DJ
07. Agape/Lyrical Lily from D4DJ
08. ねむり姫/Lyrical Lily from D4DJ
09. 人間合格/Lyrical Lily from D4DJ
10. 汚れっちまった悲しみの色/Lyrical Lily from D4DJ
11. アンダーカバー/Lyrical Lily from D4DJ
12. 吾輩よ猫であれ/Lyrical Lily from D4DJ―トークコーナー―
14. for.../逢田梨香子
15. Lotus/逢田梨香子
16. ORDINARY LOVE/逢田梨香子
17. Dream hopper/逢田梨香子
18. HELLO to DREAM/井口裕香
19. Niramekko/井口裕香
20. 一番星ソノリティ/井口裕香
21. Grow Slowly/井口裕香
22. motto☆派手にね!/戸松遥
23. Resolution/戸松遥
24. DELUXE DELUXE HAPPY/戸松遥
25. Q&Aリサイタル!/戸松遥―ENCORE―
26. おジャ魔女カーニバル!!/全員
ライブ参加に先駆けての前書き
戸松遥が久しぶりにソロで歌う、となれば参加しない訳にはいかない。まして東京と比べて交通費がはるかに安く済む・・・ということで即チケット抽選申し込み。その時点での参戦アーティストは大橋彩香と戸松遥だけ。大橋彩香については「ワガママMIRROR HEART」が大好きなので、今回聴けたらいいな・・・と。この時点ではひとまず彼女らが見れればOKと思っていました。
嬉しい誤算は、まさかの井口裕香参戦。歌手としてではなく、あくまで声優として見た時、戸松遥と井口裕香のコンビが大好きなんですよ。アニメで言えば桜Trick、魔弾の王。そしてゲームでは、ボイス付きの掛け合いは無かったかもしれませんが、GF(仮)でも彼女らが演じるキャラクターはとても良い関係性を見せてくれている。歌手としても、ダンまちのOPなどは往年のアイドルを彷彿とさせるような・・・誤解を恐れずに書くと、現代ではある意味「ダサい」と思われかねないような曲を、とてもきれいな歌声で披露してくれる。それはとても貴重なものです。ちなみに一番好きな曲はアルバム曲の「ピリオドのない雨」です。流石に歌ってくれるとは思いませんけど(笑)
逢田梨香子とLyrical Lilyについては特に曲を聴いていません。ライブ前の時点では申し訳ないけれども興味があるとは言えないので、期待せずにステージを見て、結果的に好きになれたらいいなと思います。
ライブの感想
17時に始まり、19時45分頃に終了。およそ2時間45分のライブ。当日券販売コーナーがずっとあったので、満席にはならなかったのかな?席の種別ははSS席、S席、A席に分かれていて、大鋼はS席を購入して2階席8列目。決して遠すぎず正面に近いコスパのいい良席だったと思います。すぐ隣が機材席でカメラも入っていましたが、後日BomberEでこのライブの特集が放送されるとのこと。A席はおそらく3~5階だったんだと思いますが、会場の構造を見るに、A席でもそんなに遠さは感じなかったんじゃないかなぁ・・・と推測。愛知県芸術劇場大ホール、良いコンサートホールだなと思いました。ただ、会場内は飲食禁止。最低限の水分補給はロビーで・・・とのことで、悪い意味での堅苦しさはあったかもしれません。あと、ここに限ったこ話ではありませんが、開場後はネットは全く繋がりませんでした。
どうでもいいけどすごく気になったこと。会場内での注意のアナウンスで、「携帯電話の電源はお切りください」の直後に「COCOAをご使用の方は機内モードにしてください」って・・・電源きったらCOCOAも機内モードも無いじゃん!って思ったのは大鋼だけでしょうか(爆)
さて、本題に入りましょう。アーティスト毎に感想を書いていきます。
大橋彩香
トップバッター。思えば、今回の参加アーティストを眺めて、幅広いファン層が混在した会場を温めるという役目を果たせるのはこの人を置いて他にいなかったでしょうね。デレマスの仕事を長年こなしていて、ブシロードのメディアミックス作品にも縁がある稀有な存在。それを抜きにしてもウマ娘というビッグヒットコンテンツでも存在感を示している。気づけば凄い声優になっていたんだなぁ・・・。
1曲目は「ああ、そういえばこんな曲出してたな・・・」ぐらいに思っていましたが、2曲目を歌っているのを見て、不覚にも笑顔のかわいい人だな、と思いました。3曲目のバラードは巧さが際立っていて、あと何気にバックのモニターに映る映像・・・カメラワークが凄くいい仕事をしていましたよね!客席1面のペンライトの青い光と大橋彩香の後ろ姿がとても綺麗でした。
そしてラストの「ワガママ MIRROR HEART」。この曲を生で聴けて本当に良かった。正直に書きます。今回のライブで雑念無しに一番楽しめたのはこの曲でした。
仕事の都合で最後の挨拶に参加できなかったのは残念ですが、まさかのラストの「おジャ魔女カーニバル」で映像で登場。これは誰が決めたのか知りませんが、グッジョブでしたね。
Lyrical Lily from D4DJ
2番手だろうな、という予想はしていました。この人たちについては申し訳ないけれども、まだアウェー感をひっくり返すレベルのパフォーマンスは難しかったかな、という印象。まぁ音楽の好みの問題ではありますが、メリハリのある曲が好きな人間にとっては、ああいう音楽はどうしても退屈になってしまう。あと、BGM流しながらのMCが、ほとんど何言ってるか聞き取れませんでした。大鋼みたいな人間はともかく、彼女ら目的で会場に来た人たちが満足していればよいのですが・・・。ああでも、セリフはかわいかったですね。いい声してるなぁ、とも思いました。
トークコーナー
えー・・・どれだけオブラートに包むべきなのか、といったところですが。滅茶苦茶残念でした。正直、ここでのガッカリがずっと尾を引いて、この後のライブ中ずっと雑念が頭の中でぐるぐるしていて、ほとんど楽しめなかったくらいです。
案の定、後に放送されたBomberEでのダイジェスト放送でもカットされていましたし、あの出来事は歴史の闇に葬り去られるでしょう・・・ってのは流石に大げさですが、要は、あらかじめ募集していた、声優に読んで欲しいセリフを皆が読むコーナーがあった訳ですよ。各々がかわいいセリフやバカっぽいセリフ、素敵なセリフを披露していた訳ですが、大トリ兼MCの戸松遥がボケて盛大にスベってしまったんですよね。上坂アナの助け船でリテイクすることになりましたが、事もあろうにもう一度同じことをやってしまった。・・・この件については長くなるので、下の方で書きますね。
逢田梨香子
「この人こんなに美人だったっけ!?」というのがまず大きな印象。衣装も凄く似合っていましたね。トラブルにもめげずにとてもいいセリフを聴かせてくれましたし。楽曲については・・・「Dream Hopper」のノリづらさよ。
井口裕香
一人だけマイクのボリュームどうなってんだってくらい声がでかかったですよね(笑)歌声の綺麗さを生で堪能できてよかったです。「Glow Slowly」、正直これまでフツーの曲としか思っていなかったのですが、生で聴くと「あれ?こんないい曲だったっけ?」ってなりました。それと、やっぱりあの会場で誰よりもトークがうまかったですよね。この人はおばあちゃんになっても絶対かわいいな、って思わせる愛嬌と言いますか。
戸松遥
僕が戸松遥を知って13年くらい経つのかな?このブログで事あるごとに、「自分にとっての最高のエンターテインメント」だと書いてきました。無条件で応援している訳ではない。彼女の芝居が好きで、ラジオなどで見れる彼女自身のキャラクターも好き。でも彼女以上に楽しませてくれる存在が出てくれば、彼女に固執するつもりはない。ただし、これまで10年以上、そんなことを考える必要などなかったし、彼女の仕事にガッカリさせられたことなど無かったわけです。更に言えば、今年2月にIDOLY PRIDEのライブで、キャラクターを演じながらの極上モノのパフォーマンスを目の当たりにしたばかりでしたから。
「motto☆派手にね!」のイントロで脚が上がってなかったねーとか、そういうことに文句は言いません。そんなことは「仕方ない」で済ませていいことです。前述の通り、トークパートの後のライブをほとんど楽しめなかったのですが、でも漠然とアーティストとしてのプライドのようなものは感じました。アーティストとしての、です。
でもやっぱり、トークコーナーがショックだったんですよ。ただボケてスベっただけではない。プレッシャーから逃げたようにも見えてしまった。戸松遥のどこに一番惹かれているかを考えた時に、声優としての芝居、表現であると断言できるが故に、あの場ではその後の歌以上に本気を見せて欲しかった。
ライブから日が経ち、難しい立場だったことは、今は理解しています。メインのゲストであると同時にホストでもある。誰よりも目立たなければいけない立場と、他のゲストを立てなければいけない立場を兼ねるとなった時、後者を全うするにはあの場で他のゲストを食っちゃいけなかったのかもしれません。でも、敢えて書きます。大人げなくいいところを持ってっちゃってよかったじゃないか、と。過去のセカショフェスなどでは大人げないキャラで周りを食ってたじゃないか、と。
アンコール
まさかのおジャ魔女。公演途中で会場を後にしていた大橋彩香も映像で登場。この曲、こんなに皆で楽しめる曲だったんだなぁ・・・と。トークコーナーの後の曲の中では一番楽しめました。
ぐだぐだ雑感
ライブ後、会場を後にする中で、ふと「今回は戸松遥の凄さを思い知らされたわー」という声が聴こえてきました。違う。ぜんぜん違う。戸松遥はあんなもんじゃない。
名曲を何曲も持っていることは間違いなく大きな実績で誇るべきこと。今回の彼女に凄さを感じた人たちは、アーティスト戸松遥の歴史の重みを味わったんです。でも、僕はそれだけじゃなくて、声優・戸松遥の現在を堪能したかった。ほんの4ヶ月前にアイプラのライブで味わえた戸松遥の凄みを、この日は味わうことができなかった。
こんな悔しい思いをしたライブはありません。2017年11月11日・・・ステージは豆粒、音響は最悪で、翌日の充電前ファイナルライブに備えて淡々と終わった、何一つ楽しめなかったスフィアのライブよりも哀しかった。こんな文章は世に出さないほうがよかったのかもしれないけれど、でも僕の願いは唯一つ。第2回メ~テレアニソンLIVEでもいい、他のライブでもいい。声優・戸松遥の凄みを、いつかどこかで味わいたい。次、待ってます。