かぐや様と恋せか。神がかり的ラブコメ2作品と、孔明。[2022年春アニメ視聴録]
視聴アニメリスト
- 処刑少女の生きる道
- ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)
- パリピ孔明
- 恋は世界征服のあとで
- かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 (73~83話)
- デリシャスパーティ♡プリキュア(6~16話)
- 八十亀ちゃんかんさつにっき 4さつめ
クール総括
各話評価
処刑少女の生きる道
視聴メディア:ABEMA, dアニメストア
『ハチナイ』で倉敷先輩を演じている佐伯伊織の初主演作・・・ということで視聴。原作ラノベは凄い賞も取ったということで、今期の本命だったわけですが・・・期待ほどではなかったですね。
思い知らされたのは、自分がいかに魅力的なキャラクターデザインの作品ばかり見てきたのか、ということ。今作のキャラクターデザインは昨今のアニメの中ではかなりアピールの弱い、地味なデザインだと思います。「ああ、自分はもうこのくらいの絵には魅力を感じないのか・・・」というちょっとした衝撃。
それにOP/EDもとことん暗い。これがかなり残念でした。「主題歌は作品の看板」というのが持論ですが、それを最大限に活かしていたのが『パリピ孔明』で、活かせなかったのが本作でしょう。もちろん、そんなに明るいテーマの作品ではありませんが、バトル要素もちゃんとあることだし、勢いのある曲でもアニメを壊すようなことはしなかったのかな、と。
それでもやっぱり賞を取るだけあってストーリーは引き込まれるものがありました。佐伯伊織も、すっかり魅力ある芝居ができる声優になりましたね。
評価:3.66
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)
視聴メディア:dアニメストア
結果的には今期視聴したアニメの中でワースト評価になってしまいました。決して嫌いではなく、つまらなくもなかったのですが・・・1期のように楽曲とライブシーンにしびれるようなことが無かったのも事実。淡々と見続けてしまいました。
やっぱりソロ曲が好きです。その点で、新キャラ3人は頑張っていたかもしれません。個人的には愛さんと果林が好きですが、その2人のユニット曲は・・・まぁ好みからは外れています。楽曲の好き嫌いでアニメの評価がガラリと変わってしまうのは、このテのアニメの宿命かもしれませんね。
評価:3.30
パリピ孔明
視聴メディア:dアニメストア
作中の英子のサクセスストーリーと同時に、2022年春アニメのダークホースから話題の中心へ・・・という流れもあったように感じました。これも孔明の罠か。
P.A.Worksらしいキャラデザで、英子やななみんは可愛かったし、KABEと孔明のラップ対決も凄かったし、見どころは本当に沢山あったけれど、やっぱり序盤のインパクトが強かったですね。
小林ゆうによるMIAのセリフ回し。滅茶苦茶セコい孔明の策略。そんな中で披露される英子の歌。あの2話が強烈だったからこそ作品への興味が持続したし、孔明が今度はどんなセコい策を使うのだろう・・・って気にもなりました。実際のところ中だるみ感はあったと思います。あの2話が平凡だったら終盤の展開を見る前に視聴終了していた可能性も否定できません。
OP/EDにも触れない訳にはいかないでしょう。特にOP「チキチキバンバン」の中毒性たるや。映像では、Aメロで踊ってる孔明と英子のインパクトが強烈。あの薄ら笑いながらこっちに来る感じがツボでした。EDはこれまた懐かしいmihimaru GTのカバー。いかにもパリピって感じの、いい曲を選びましたよね。
評価:4.16
恋は世界征服のあとで
視聴メディア:TVer
今期の真のダークホースでした。春の視聴アニメ選定の時点で気になっていたけれど、配信がFOD独占ということで視聴できないな・・・と思って諦めていましたが、TVerで見れて良かった良かった。
とにかくデス美さんがかわいい。キャラクターデザインは癖が強くて好みが分かれるところでしょうが、性格も込みで最高のヒロインでしたね。不動もいいキャラしていました。この2人だからあそこまで面白いギャグアニメになったと思います。ゲッコーの王女シリーズに比べて他のジェラート5については掘り下げが少なかったかな、とは思いますけど、あくまでこの作品の肝は不動とデス美さんのラブコメなので、これでよかったかな、とも。
評価:4.16
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-
視聴メディア:ABEMA, dアニメストア
2期は個人的にはイマイチだったんですよ。だから正直期待していなかったんです。ですが・・・いやちょっと。こんなに毎回笑わせてくれるなんて想像できませんって。「ウルトラロマンティック」の名は伊達ではない。かぐやと会長がそれぞれ決着をつけるために前に進んでいる感が凄く良かった。最終回はもう、5段階評価ではあるけど6をつけたかったくらいです。あれだけ素晴らしいシーンを演出しておいて、結局「好き」とは言わせてなくて、でも流石に関係に変化はあるのだろうし・・・続編、どうなるんでしょう。
各話評価の平均4.58は歴代4位の記録(ちなみに歴代1位は『ウザメイド』と『旗揚!けものみち』の4.65、歴代2位は『IDOLY PRIDE』の4.66)。最終回のインパクトはもちろん凄かったけれども、そこまでの道のりもとても良かった。傑作です。
評価:4.58
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 (73~83話)
視聴メディア:dアニメストア
ダイ、ポップ、ハドラーが炎の中に閉じ込められてからラーハルトがダイのもとに駆け付けるまで。途中、東映アニメーションの不正アクセス事件の影響で放送が中断されましたが・・・その間、ハドラーがずっと頑張ってたと考えると、申し訳ないけれどちょっとだけ面白かったです。ロビンマスクならハンモックで寝てたかな(爆)
この辺の話は原作を読んでいなかったところだったので、新鮮な気持ちで楽しめました。キングの存在とか全く知らなかったですし。アバン登場後、ストーリーの雰囲気がだいぶ柔らかくなったというか、良くも悪くもおちゃらけたシーンが増えましたね。直接関係ないはずの、ヒュンケルとの死闘ではあんなに貫禄のあったヒムまで、クロコダイン・チウ・ビーストくんとの合流後はすっかりギャグキャラに・・・
評価:3.63
デリシャスパーティ♡プリキュア(6~16話)
視聴メディア:TVer
ジェントルー退場意外と早かったですね。そしてブラックペッパーも満を持しての登場も、活躍らしい活躍もなく、いまだストーリーは3人+マリちゃんを中心に動いています。
ひとつひとつまぁいい話ばかりだと思うんですけど、強烈にインパクトを残した話も無かったのかな、と。でもらんらん本当いいキャラしてるなと思います。
評価:3.45
八十亀ちゃんかんさつにっき 4さつめ
視聴メディア:dアニメストア
4期ともなると、また名古屋から遠い新キャラが出てきましたが、あまり面白さに繋がった感は無かったですね(キャストは面白いんだけど)。ただ、最終回だけは、今作の元来の魅力だったローカルネタを詰め込んできて面白かったです。バローは全国どこにでもある印象なので、ローカルと言われてもピンとこないですけど、そういう自分の感覚とのギャップも込みで楽しめるのがローカルネタ。もちろん、毎回やればすぐにネタ切れになってしまうことも解っています。5さつめがあるなら、ローカルネタ以外の部分でいかに面白くできるかが重要でしょうね。
評価:3.40
クール総括
視聴予定の10作品中8作を完走。盾の勇者2期も式守さんも、できれば見たかったんですけどね・・・流石に週10本はキツかったです。視聴前の段階では、多分恋せか、あるいはパリピ孔明を切ることになるんだろうと思っていましたが、どちらもとんでもないダークホースでしたね。
MVP
『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』の白銀御行。あんな最終回を見させられたら、選ばない訳にはいかないでしょう。逆に言えば、最終回見るまでは選ぶつもり無かったんですよ!上でも書きましたが、この3期は白銀会長もかぐやも、決着をつけようと前に進んでいる感じが凄くよかった。カップルでMVPに選んでもいいくらいだけど、どちらか選ぶなら会長の男気を称えたい。
会長選ぶ前は、文句なしに『恋は世界征服のあとで』の禍原デス美に決めてました。あんなかわいいヒロインいるか?ってレベルで。相川不動もデス美さんとカップルで選びたいくらいいいキャラしてましたし。あとは『パリピ孔明』の諸葛孔明。セコい策略を実行したかと思えばラップもする。あの作品の面白さは、やはり孔明ありきだったと思います。
ベスト・アニソン
『パリピ孔明』より、QUEENDOMが歌うOP「チキチキバンバン」。この、やられた感。孔明の策略にハマってる感じ。Aメロで孔明が薄ら笑いでこっちに近づいてくところを何回リピートしたかわからない。しかもその後英子まで・・・。ちなみに原曲はハンガリーの歌手が歌ってるんだとか。
次点は『恋は世界征服のあとで』OP、オーイシマサヨシが歌う「恋はエクスプロージョン(feat.田村ゆかり)」。これまで、彼が作った曲、そんなにいいと思ったことがなかったのですが、これはいい曲。以前どこぞで言ってた浮遊感もサビでバリバリに効いてますね。
ベスト・アクター
『処刑少女の生きる道』でメノウを演じた佐伯伊織です。クールさと柔らかさを兼ね備えるメノウを、時にシリアスに、時に少しかわいげも出して好演してくれました。彼女を知ったのは遠藤ゆりかのキャラクターを複数引き継いでいた時で、ハチナイではクールで言葉に棘のある倉敷先輩の芝居が素晴らしいのですが、もともと歌手出身ということで、ウマ娘のキングヘイローなどメディアミックス作品で重用されるが故に、アニメ声優として出演作を増やしていくのが難しいのかな・・・とも思っていましたが、これだけの芝居を見せてくれるなら、そんな心配も杞憂に終わりそう。今後、もっともっとアニメに出演して欲しい。
次点は、『恋は世界征服のあとで』で相川不動を演じた小林裕介。「デス美さん!」ってふつーに脳内再生されちゃいます。これまで彼の主演作は何本か見てきましたが、その中でもひときわ低音でしたね。
あとがき
ラブコメのクールでしたね。とにかく、かぐや様と恋せかが面白かった。この2作品は神がかっていたと言わざるを得ません。もちろんパリピ孔明も素晴らしかったし、今期は大満足です。
ただ、やっぱり週8本でもしんどかったのは事実。クール終盤は色んなことが重なって体調不良にもなっていたので、来期は頑張って本数減らします。継続のダイの大冒険とプリキュア含めて6本視聴予定。序盤見て微妙な作品があれば、更に減らします。『ダンまち4』はもう長い付き合いですし面白さに信頼もあるので全部見ますが、異世界おじさん、異世界薬局、よふかしのうた・・・どれもドハマりしそうなオーラは今のところ感じないかな・・・。