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声優/アニソンレビュー&CDデータ語り  

オーク顔、どれだけ待たせるのよ![2022年秋アニメ視聴録]

2023年03月14日 15:15 更新                  
カテゴリ: [アニメレビュー]

視聴アニメリスト

  1. デリシャスパーティ♡プリキュア(29~41話)
  2. ドラゴンクエスト ダイの大冒険(97~100話)
  3. アキバ冥途戦争
  4. 異世界おじさん
  5. 映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!
  6. 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ

クール総括

  1. MVP
  2. ベスト・アニソン
  3. ベスト・アクター

各話評価

クリックで原寸表示します。

デリシャスパーティ♡プリキュア(29~41話)

視聴メディア:TVer

 クッキングダム乗り込みからゴーダッツの正体発覚まで。いよいよストーリーもクライマックスへ!ってところで来年を迎えることに。

 やっぱり印象に強く残っているのは、40話のブラぺの正体がバレた回でしょうか。拓海は本当に応援したくなる、いいキャラクターですよね。ゆいは純粋な娘だけど、いつかくっついて欲しいなぁ・・・と。

評価:3.84

ドラゴンクエスト ダイの大冒険(97~100話)

視聴メディア:dアニメストア

 最終回まで。2年間に渡るTVアニメの大団円・・・途中サイバー攻撃で放送中断なんてこともありましたが、何はともあれスタッフ・キャストの皆様お疲れさまでした。

 ところどころで各所に配慮したような改変(終盤で言えば「六角形」とか)があったことがしばしば話題にもなりましたが、随所で凄いシーンがあって、製作の意地を見ることもできるアニメでした。声優では、特にマァム役の小松未可子が叫ぶシーンが多くて頑張っていた印象です。ポップ役の豊永利行もポップらしさを貫いてくれましたね。クロコダイン役の前野智昭は、ここ数か月はプリキュアのマリちゃんも演じていて、クールまたぎアニメ2作品で両極端なキャラを好演。マァム近辺の三角(四角?)関係も今作の見どころでしたが、中の人的にはマァムとクロコダインが夫婦・・・なんてのもちょっと面白かったですよね。

評価:3.50

アキバ冥途戦争

視聴メディア:dアニメストア

 P.A.Works作品なのと、ハチナイで声を聴いてた近藤玲奈の主演作ということで見てみました。なるほどなぁ・・・と思わされましたね。フィクションにおける命の重さってのは、描き方、扱い方で決まるんだなぁ・・・と。

 1話から毎回簡単にメイドが退場していく。回を追うごとに、そのショッキングな事実に自分が慣れていくのも実感していました。ところどころで、ねるらちゃんや嵐子さんなどショッキングな話もありましたが、それでも他の作品で主要キャラが死ぬのと比べれば、すんなり受け入れることができていました。

 個人的に一番印象に残ったのは10話、嵐子さんと末広の話。因果応報と言えばそうなんだろうけれども、やっぱり哀しかったなぁ・・・。二人で幸せになって欲しかったけれど、それを果たすには末広はあまりにも汚れ過ぎたのかもしれない。それにしても、こういう悲劇を描ける世界観の作品ってそうないですよね。

 近藤玲奈は、あんなザ・P.A.Worksの主人公!って感じの声も出せるんですね・・・。とても聴き心地がよかった(まぁむしろハチナイこそ無理してる感が伝わってきますが)。

評価:3.91

異世界おじさん

視聴メディア:dアニメストア

 この、例年なら年明けには公開していた秋アニメ記事の公開が翌年3月にまでずれ込んでしまったのは、この作品のためです。この作品、元々は夏アニメだったのですが、7話まで配信したところでコロナ感染拡大の影響で中断。11月終盤に8話以降が配信されたものの、年末に予定されていた最終話は、またしてもコロナの影響で3月にまで延期。

 夏の時点では、これはもうブッチギリのNo.1夏アニメでした。滅茶苦茶面白かったし、ヒロイン陣も、エルフは無論のこと、藤宮も可愛かったし、面白かったし!これはMVPどっちを選べばいいんだ・・・超僅差で藤宮かな・・・なんて思いながら視聴していたのが懐かしい。11月から再開した後は、藤宮の活躍は落ち着き、おじさんのストーリーに本腰を入れていきましたね。エルフのツンデレ属性に嫉妬とかの感情も入り混じっていって、紛れもないシングルヒロインアニメとなっていきました。ちなみに戸松遥の声のバリエーションの中では、このエルフとかの声が一番好きです。芯の強さが素晴らしいし、それ故に、調子を狂わされた時はかわいいですよね。

 3ヶ月近くも延期された最終話・・・これは延期が無かったらまた感想も違っていたんでしょうね。緊迫した展開だけど、久しぶりに見たキャラクターたち(主にメイベル)の馴れ合いで話が進む。やっと見れた最終話でこれは残念。スタッフも視聴者も不運ですよね。日本ではようやくマスクも個人の意志で着用する方向性に決まりましたが、この作品はあまりにもコロナに振り回されすぎた。

評価:4.23

映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!

視聴メディア:映画

 鑑賞した半年後くらいにこの感想を書いているので、記憶が微妙だったりしますが・・・1本の映画として、プリキュアの恒例行事として、面白かったと思います。映画の見所どころは、やっぱりCMにも出ていたパムパムとメンメンの人間化シーンだと思いますが、個人的にはブラペの「初対面のはずだが?」のシーンも好きでした。

評価:4.00

劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ

視聴メディア:映画

 プリキュアより後に鑑賞したけど、プリキュア以上に記憶が微妙・・・。ひとまず、アスナとミト、仲直りしてよかったね!といったところでしょうか。前作は出来事の流れとしてはよくまとまったものになっていましたが、やっぱり今回のために関係性のモヤモヤをあえて残していた感があって、それがようやく・・・といったところ。まぁTVアニメにはいなかったミトが登場し続ける以上、ゲームクリア前のどこかで退場することになるのでは・・・というモヤモヤも抱え続けることになりますけどもね。

 あと、キバオウの印象がちょっと変わる映画でしたね。作者的に、惜しいキャラだと思ったのかな?この改変・・・と言うほどでもない、掘り下げは良かったと思います。

評価:4.00

クール総括

 視聴予定の6作品中5作を完走・・・というより、『異世界おじさん』が放送中断しちゃったので、実質全作完走です。おじさん、正直今期No.1で面白かったと思ってるので残念。『異世界薬局』も予想を裏切る面白さで、点数的にはともかく異世界2作品が今期のツートップだったと思っています・・・が、下記のMVPなどの候補からはおじさんは外して来期に回します。

MVP

 『異世界おじさん』のエルフ。上でも書いたように、中盤までは藤宮とかなり迷ったし、やや藤宮優勢でしたが、中盤以降は藤宮がほとんど見てるだけになってしまったので、勝負ありでしたね。芯の強いヒロインは大好きだし、そういうキャラを戸松遥が演じているというだけでポイント高いし、かわいい部分もしっかりかわいいし。

 他作品では『アキバ冥途戦争』の万年嵐子は今どきのアニメではなかなか見られない、いいキャラでしたね。P.A.Worksのアニメは時折シュールなギャグを挟んできますが、嵐子はその象徴とも言えるキャラ。10話、切なかったなぁ・・・。ベストカップル賞があったら嵐子と末広を選んでました。無いけど(爆)

ベスト・アニソン

 『アキバ冥途戦争』より、万年嵐子(CV.佐藤利奈)が歌うED「冥途の子守唄」です。この曲がいいというより、この曲しか選択肢が無かった・・・と言うべきでしょうか。続き物を除いちゃうと、TVアニメ2本、映画2本の中から選ぶことになるし、他の曲はほぼほぼ印象に残っていません。

 この曲をEDにしたのって、時代の流れも無関係ではないですよね。かつてのようにアニメでキャラソンCDを出すようなことってほとんど無くなってしまったし、主題歌ですらデジタルリリースが増えていたりします。レコード会社がアニメでのビジネスを縮小している、と言っても差し支えないんじゃないでしょうか(その代わり、ソシャゲを軸としたメディアミックスではしっかりキャラソンで稼いでいる・・・と思いたい)。どうせCDが売れないのなら、こういうインパクト重視の曲を思い切って使うのはありですよね。結果的に、一周回って濃いキャラソン主題歌の黄金時代、また来る可能性もあるんじゃないかと。

ベスト・アクター
 『異世界おじさん』でエルフを演じた戸松遥です。意外にも、2018年秋に賞を創設して以来、初のベスト・アクター選出でした。芝居の解像度の高さですよね。芯があって、かわいくて・・・というのが語彙力の少ない僕の感想ですが、戸松遥の芝居には、そんな一言では表せない細やかな何かが詰まっている。戸松遥の芝居というのも、彼女の中でのトレンドがあると思っていて、一時期は女子高生かな?と思うくらい瑞々しい芝居をしていたし、最近は軽く声を上ずらせて羞恥を表現したりもする。次は何を見せてくれるんだろう、そうワクワクさせてくれるプロ中のプロ。

 次点は、同じく『異世界おじさん』で藤宮を演じた小松未可子。すっかり常連ですね。それから『アキバ冥途戦争』で和平なごみを演じた近藤玲奈も。ハチナイで低音を頑張っていますが、本来はこの声が得意なんだろうな・・・と感じました。あとは同じく『アキバ冥途戦争』で店長を演じた高垣彩陽!お腹に赤ん坊を宿しながらあの小物キャラを演じていたのかなぁ。お母さんに似た、誠実な人に育って欲しいぞ。間違っても店長みたいになっちゃダメだぞ!

あとがき

 4作視聴断念し、ダイの大冒険は早々に完結し、3作だけを視聴していたかたち。結果的に各賞が異世界おじさんで独占されることになっちゃいました。

 これを書いてる時点で来期アニメがもう終盤に差し掛かっているのですが、『あやかしトライアングル』が配信中断したりと、やはり今でもコロナに振り回されています。プリキュアは、デパプリが完結して、ひとまず1年はお休みします。

   
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