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あまりに自然な佐倉綾音の鉄板芸。[2024年冬アニメ視聴録]

2024年03月31日 14:10 更新                  
カテゴリ: [アニメレビュー]

視聴アニメリスト

  1. 道産子ギャルはなまらめんこい
  2. キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編(14~25話)
  3. わんだふるぷりきゅあ!(1~8話)
  4. 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

クール総括

  1. MVP
  2. ベスト・アニソン
  3. ベスト・アクター

各話評価

クリックで原寸表示します。

道産子ギャルはなまらめんこい

視聴メディア:dアニメストア

 昨期然り、たびたびギャルアニメを見ているので今回も・・・と言いたいところですが、実は元々そこまで期待していた作品ではなくて、上田麗奈が出演しているということで見てみた作品。

 序盤は、どちらかと言えば『八十亀ちゃんかんさつにっき』のようなご当地あるあるネタのアニメかな?と思いましたが、中盤からいい感じにラブコメモードになっていきましたね。翼は本当に特徴らしい特徴のない主人公でしたが、とことん聖人でしたね。ヒロインをかわいく見せるのが良いラブコメ主人公の条件ですが、自己主張が無くても十分それを満たしていました。

 最初はなんか寄り目なキャラデザだなーぐらいに思っていた冬木さんが、見慣れるとかわいくなってくる。声は物凄くわかりやすく佐倉綾音で、ハマり役なんだけど、佐倉綾音を忘れさせてもくれる、新鮮さのような不思議な感覚もありました。

評価:4.16

キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編(14~25話)

視聴メディア:dアニメストア

 最初からアルゼンチン戦からフランス戦の延長戦終了まで。

 キャラクターとしてはファン・ディアス好きなんですけど、ストーリーとしてはアルゼンチン戦よりフランス戦がかなり面白かったです。まさに死闘という表現がしっくりきますよね。このアニメシリーズ、必殺シュート時などの無駄な演出が多くてテンポが悪くなりがちなのですが、ナポレオンのキャノンシュートの大砲演出はチャージしてる感じが迫力あってとても良かったです。あと、やっぱりピエールがテクニックの人みたいに描かれてますが、本当フィールドのどこにでも現れていて、実際は体力お化けですよね。シュート力は翼やシュナイダーほどじゃないにせよ、チームにいてピエールほどありがたい選手いないんじゃないでしょうか。

評価:4.00

わんだふるぷりきゅあ!(1~8話)

視聴メディア:dアニメストア

 戦わないプリキュア。これは歴代のプリキュアと比較して、かなり味気ないな・・・とは正直思ってます。視聴断念してもいいかな・・・とも思いましたが、そもそも見てみようと思ったのは公式ビジュアルを見てキュアリリアンがCV含めて滅茶苦茶好みだったからなので、まだ頑張って見続けようかな・・・と。

 いやまぁ、戦わないというのも作品の一つの個性として見ればありです。面白いかどうかは別問題として。ただ、なんとなーく面倒臭いオトナのかたっ苦しい理想論に忖度してはいないか?って、ハグプリ以降のプリキュアを見てて感じちゃうんですよね。今のところ悟くんの存在は面白いと思うけれど、後々プリキュアになったらまたモヤモヤを感じるのは間違いないです。シリーズを汚すなとまでは言いませんが、ずっと戦う女の子を描いてきたプリキュアブランドでそれをやるのは違うんじゃないの?とは思います。

評価:3.12

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

視聴メディア:映画館

 SEEDは初めてリアルタイムで視聴したガンダムだったし、SEED Destinyも見ていました。ただ、多くの人がそうだったように、僕もそれらの作品を肯定的にとらえてはいませんでした。述語を言わない、解決策を提示しない、一言で言えば「煮えきらない」キラが好きではなかったし、Destinyではそんなキラに対してシンがあまりに惨め過ぎた。TV放送終了後にシンをフォローするような後日談?も公開されていたようですが、そんなものの存在を知ったのは、この映画を見た後のことでしたからね。ずーーーっと長い間、僕の中でシンは惨めなままだったのです。

 中盤までは、なんて退屈な映画なんだろうと思って見ていました。相変わらず強さだけは誇示しつつ、煮えきらないキラ。そんなキラに何故か心酔しているシン。ちょっと体調崩していた中での鑑賞だったので、軽く過呼吸になりながらしんどい思いをしながらそれらを見ていました。

 流れが変わったのは、SNSでも話題を全部かっさらっていましたが、ズゴックに乗ったアスランが登場してからですね。あの・・・アスランってすっかりそういうキャラ扱いになっていますが、SEEDやDestinyの放送当時、決してそういうキャラではなかったですよね。作中でも、視聴者の間でも、特段ネタとして扱われるキャラではなかった。後に、なにかのゲームで戦闘時のボイスがなんか面白かったのは知っていますが、せいぜいそれくらいでしたよね。まぁ結果として、放送終了から長い長い年月を経て生まれたアスランのイメージの変化を最大限に有効活用した映画だったのは間違いないです。アスランのやることなすこと全てが面白かったですよね。

 小ネタも面白かった。ドラグナーのキャバリアー0型が登場したり、サイやカズイが一瞬出てきたり、知る人ぞ知るキャラだったシホ・ハーネンフースが喋ったり、そういうところは素直に嬉しかったです。

 中盤の絶望的な状況から、終盤の戦闘は一気に畳み掛けましたね。これもとても良かったです。シンのデスティニーのやりたい放題感も良かったし、これまで約20年もの間ずっと煮えきらない姿を見せ続けてきたキラがラクスと強い思いをぶつけたのがオルフェとのラストバトルだったんじゃないでしょうか。

 結局戦争は終わっておらず、第三国が一つ潰れただけ。けれどキラとラクスが全裸で海で立ってればこのストーリーはハッピーエンドなんだ・・・というあたりがいかにもSEEDらしいんだけれども、まぁいいんじゃないでしょうか。この映画のテーマは「長年のうっぷんを晴らす」。それが大事だし、それで十分なんです。欲を言えば、もうちょっとディアッカの活躍を見たかったかな、くらい。

 前半退屈だったので迷いましたが、4.6の四捨五入で評価は5としました。甘いかもしれないけど、まぁよく公開までこぎつけましたよね。

評価:5

クール総括

 視聴予定の全5作品のうち、3作品を完走。『ダンジョン飯』は決してつまらない作品ではなかったのですが、転職して1ヶ月、ストレスのピークで少しでも予定を減らしたい中、やむなく断念しました。

MVP

 『道産子ギャルはなまらめんこい』の冬木美波。まさかの2期連続ギャル選出ですが、今期は作品数が少なかったのでやむなしでしょう。まぁギャルヒロインって人懐っこい上に、なおかつ自分の意見もしっかり言う芯の強さなんかも持ってることが多くて、そういう面で魅力的に映るというのはあるかなぁとは思います。

 次点らしい次点はいませんが、『キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編』のエル・シド・ピエールの体力お化けっぷりは凄かったし、あとは途中で視聴断念しましたが『ダンジョン飯』のセンシもいいキャラでしたね。昔っからああいうキャラは好きです。それと、かわいいという点では『わんだふるぷりきゅあ!』の犬飼いろは。キャラデザはいいんですよね、本当・・・。

ベスト・アニソン

 『道産子ギャルはなまらめんこい』より、オーイシマサヨシが歌う「なまらめんこいギャル」。こういう、主題歌として逃げ場のないアニメソングっていいですよね。そしてとことんキャッチー。イントロもBメロもサビもそれぞれ聴き心地が良い。OP映像ラストのダンスに合わせての「めんこい道産子ギャルなまらめんこい道産子ギャル~」が結構クセになりますよね。これ多分カラオケで歌うと「めんこいどさんこ」の「ど」が難しいんだろうなぁ・・・。

ベスト・アクター

 『道産子ギャルはなまらめんこい』で冬木美波を演じた佐倉綾音です。上でも少し書きましたが、いかにも佐倉綾音らしい鉄板芸なのに、何故かいつものように佐倉綾音を堪能しようって気にならなくて、冬木さんいいな・・・になっちゃう。鉄板芸を通り越して、自然でしたね。

 次点は無し。やっぱり視聴作品数が少ないと一強になりがちですね。いや、一人だけでも挙げられる人がいて良かったと言うべきか・・・。

あとがき

 まさかの2クール連続ギャルアニメの天下。本数が少ない上に、どれもあまり肩肘張らずに作業しながら見ていましたが、当面はそれくらいの感覚で見るのがいいかな・・・と。

 来期は継続のキャプ翼、ぷりきゅあを含めて5作品視聴予定。本命は『声優ラジオのウラオモテ』。あとはキャラデザが好みな『シャニマス』、週末にまったりながら観しようと思っている『バーテンダー』。本当はもっと見たい作品がいくつかあって、『ささやくように恋を唄う』なんかキャスト実力派がズラリと並んでてヤバいですし、『夜のクラゲは泳げない』はクリエイターが題材っぽくて興味深いですし、『響け!ユーフォニアム3』は戸松遥も出演するし、元々気になっていたシリーズなんですけど、1日1本ペースとかそれ以上だと、どうしても未視聴分が溜まってしまい、ストレスになってしまう。精神的に余裕が出たら、どれか追加で見てみようかな・・・。

   
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