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豊崎愛生コンサート暴力事件から考える、声優/アニソン系ライブ運営サイドへの3つの提言


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カテゴリ: [声優>豊崎愛生][雑報]
タグ: [ライブ論]

目次

  • 要点の整理
  • [禁止する]やわらかな禁止
  • [分離する]オタ踊り用の完全隔離席設置(分煙ならぬ分芸)
  • [指定する]コンセプト志向のライブ
  • 最後に

注:一般的に「オタ芸」または「ヲタ芸」と表記するのが普通ですが、僕はライブ会場の客席での行為を「芸」だとは思っていません。なので、「オタ踊り」という表記で統一しています。なお、これはかつて桃井はるこが提唱した単語ですが、この言葉を作った彼女の意図まで踏襲しているわけではありません。

要点の整理

事件から既に2週間近く経過していることですし、事件とその背景・詳細については、まずは他所のサイトのまとめを読むのが手っ取り早いでしょう。
参考:愛生ちゃんライブでオタ芸した人を殴った人が語る今回の騒動まとめ|やらおん!

被害者が、殴られてしまうまでにとった周りへの迷惑行為は

・ゆっくり、ほっこり、くつろげる(ことを目指した)空間での奇声やオタ踊り
・それに付随する、近隣者へのサイリウムによる暴力行為
・MC時の大声での雑談による、近隣者への妨害行為
・近隣者及びスタッフの注意後の無反省

ざっと挙げてこんなところでしょうか。重要なのは、こういう事件が豊崎愛生のコンサートで起こってしまったということ。これが、今回の被害者を擁護しようのない根本的な理由でしょう。このコンサートは盛り上がることを目的としていなかったにも関わらず、それに気づけなかった・・・あるいは気づいていながらそれを無視した人達がいた、ということです。これは、喫茶店にまったりコーヒーを飲みに行ったら、隣で女子高生の集団がバカ騒ぎしていた時の感覚に近いんじゃないでしょうかね。これに高いチケット代+遠征費の喪失感、サイリウム攻撃も加えた感じでしょう。

 上記のことに対しての苦言は、既に至るところで色んな人が発言しています。なのでここでは、豊崎愛生を軸としつつも、彼女に限らず声優/アニソン系のライブの運営に対しての提言を書きます。

[禁止する]やわらかな禁止

 おそらく、ライブを主催する側として、また豊崎愛生のイメージを考えて「禁止」の2文字を掲げるのは抵抗があると思います。なので、「禁止」の前のワンクッションとして、ライブの注意事項として「豊崎愛生とのおやくそく」とでも題して、他の客の鑑賞を妨げるような行為をしないように自粛を促すというのはどうでしょうか。これはライブ情報にはっきりと明記する形がベストでしょう。さらに会場内で、開演直前に豊崎愛生自身によるアナウンスで、やんわりとトドメをさすのもいいでしょう。流石に本人からの直接のメッセージは、そうそう無下にはできないはずです。ただ、それ相応の準備をしてライブに来る(これは他の客同様)はずなので、やはり事前告知が一番重要。

 元々、豊崎愛生自身、ラジオなどで「森の中でほわほわ」といった感じで、リラックスムードのコンサートであるというメッセージを発信してはいました。ただ、それがコンサートの観客に浸透していなかった。あるいは、そういったメッセージはルールではないが故に、無視されてしまった。なので、今度はそれを「必ず目に入る情報」として発信すべきです。ちなみに、妖精帝國は公式サイトで、「らしいやり方」で告知しています。

[分離する]ヲタ芸用の完全隔離席設置(分煙ならぬ分芸)

 一般席とは別枠で隔離席を数量限定で設けます。ステージからはなるべく遠めで、近くの一般客が迷惑を被らないように充分に距離をとる。一階席=一般客席、二階以上の一部の席=オタ踊り客席としてもいいかもしれません。捌けるチケット枚数が減ってしまうのが運営サイドとしては難点だと思いますが、「禁止」を避けるならば、これくらいのことはやってもやり過ぎではないのではないでしょうか。文字通りの「厄介払い」ですし、かなり刺激的な案であるのは間違いありません。そもそもの話、わざわざ厄介系と呼ばれるような人が、駄席が確定しているチケットを買うのか、という問題もありますし。実験はしたいですけど、アーティストにとっても観客にとっても、1回たりとて捨てライブにはしたくないですよね・・・

[指定する]コンセプト志向のライブ

 これはソロ・コンサートに限らず、アニソンフェスに対してもいずれ強く主張したいと考えていたことですが、「このライブはこういう風に楽しもうぜ!」と、あえて積極的に、ポジティブに縛りを設けるという考えです。1つ目の提言と若干かぶりますが、これならばアーティストのイメージも損なうこともありませんし、ライブでのゴタゴタの根本的原因である「楽しみ方が人それぞれ」であるという問題を排除でき、多くの人がより安心して参加できるはずです。逆に、オタ踊り肯定派のアーティストのライブであれば、まったり客がいなくなることで、よりエキサイティングなライブにすることもできるでしょう。周りにぶつかることのなさそうな動きを明示して「あらかじめ予習してこいよ!」とすることも可能。

最後に

 僕が心配しているのは、「どういう理由であれ殴ってはいけなかった」とは、僕は思いませんが、殴ってしまったことで彼らが反省するどころか、被害者意識しか持てないのではないか、という点です。彼らのmixiの日記などを見るに、まさにそういう状態に陥っているように思えます。これ、仮に自分が同じ立場だったら・・・やっぱり同様に被害者意識のみにとらわれてしまう可能性は否定できません。

 まぁ、「厄介系」なんて名乗ってる人達は、要はロッカーや暴走族、あるいは成人式で問題を起こす人々と似たような感覚なんだろうな、と想像してます。彼らにとって、ライブとは、アーティストとは何なのか。せっかく会場に来ているのに、何故アーティストに目も耳も傾けることなく己の行為に没頭するのか・・・結局のところは、そんな自分に酔っ払ってるだけのお話。酔っ払ってるから、それを正そうなんて思わない。思えない。オタ踊りの是非以前に、精神的に「観客」ではない・・・のだろうと、僕は想像しているのですが、あくまで想像なので「それは違う」という意見はどんどんください。

 いずれにせよ、「ライブ=オタ踊りをする場」だという固定観念があるなら、捨てるべき。僕としては、JAM Projectだろうが豊崎愛生だろうが等しくサイリウムを振る今のアニソン系ライブの凝り固まったスタイルにも疑問を抱いているくらいですが、自分なりの楽しみ方があるのは当然としても、少なくともまず、「場」に対して最低限の礼儀は払いましょうよ、と。フランス料理店にワサビ醤油を持ち込むようなマネはよしましょうよ、と。で、そういう輩に制裁を加える仕事を、客にやらせちゃいけない。仮にそういうスタイルでライブをするなら、あのチケット代は高過ぎです。

 今度、戸松遥のライブツアーで神戸に行きますが、少なくとも以後のミュージックレインのライブでは今回の件を踏まえて、何らかの事前告知があっていいと思います。彼女の場合は、豊崎愛生のライブとは趣きが異なるはずですし、単純に「オタ踊り禁止」にはならないでしょうけど、観客が他の観客の足を引っ張るような事態をなるべく避けられるように考慮して欲しい。そうでなければ、悲劇が繰り返されることは無論のこと、他人に迷惑かけない範囲で動きたい、と思っている人も必要以上に萎縮して、充分に楽しめない恐れがある。

 上でちょっと書いたように、ライブには人それぞれの楽しみ方があり、なおかつ「盛り上がりたい人」と「聴きたい人」は真逆の存在で、片方が片方の妨げになる。とりわけ後者が、過激な前者「騒ぐ人」に感じる迷惑度は、ライブをほぼ100%台無しにするレベルのもの。そういう悲劇を生まないために、「禁止する」、「分離する」、「指定する」の3つの対策案を今回挙げてみました。僕みたいな現場経験が全然少ない人間が一人で考えたものより、できればアーティスト全通したりするレベルの人の意見なんかも聞いて、改めてまとめられたらな、と思ってます。

古:花咲くいろは 第12話「じゃあな。」感想
新:花咲くいろは 第13話「四十万の女 ~傷心MIX~」感想

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