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声優/アニソンレビュー&CDデータ語り  

主人公として輝いたれな子と、ヒロインとして輝いた紫陽花さん。[2025年夏アニメ視聴録]

2025年10月04日 16:34 更新                  
カテゴリ: [アニメレビュー]

視聴アニメリスト

  1. 真・侍伝 YAIBA(13~24話)
  2. その着せ替え人形は恋をする Season 2(13~24話)
  3. わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)

クール総括

  1. MVP
  2. ベスト・アニソン
  3. ベスト・アクター

各話評価

クリックで原寸表示します。

真・侍伝 YAIBA(13~24話)

視聴メディア:dアニメストア

 前クールからの続き。龍神の玉探しからカグヤ編の導入まで。基本的にはクオリティは高いんだけれども、玉探しの旅は戦う相手も強いけど小物だし、ぐいぐい引き込まれる感じではなかったかなぁ。やっぱりこの作品の一番の興味って刃と鬼丸の決着なんだけど、そこまでの過程でクエストをこなしていく感じが、連載当時流行ったRPG的ですよね。そのスタイルが今どきの1~2クールアニメとしては冗長だった気がします。

評価:3.50

その着せ替え人形は恋をする Season 2(13~24話)

視聴メディア:dアニメストア

 2022年に配信されたSeason1がとても良い作品だったので、今回も楽しみにしていました。いましたが・・・序盤の学祭編では「このアニメこんなにキャラいたっけ?」状態で、それに加えて本作特有の唐突な劇中作モード突入で、置いてけぼり感半端なかったですね。学校の外で同好の士と絡んでる時は安心して楽しめるのですが、終盤は・・・ホラーは思いっきり人を選びますね。僕はダメな方です(笑)

 あと・・・「オタクに優しい世界」が鼻につきすぎたかなぁと。1期の頃は新鮮に受け止めることができたし、見ればオタク観をアップデートできるアニメだと感じましたが、ああも続くと退屈だったかなぁと。

評価:3.58

わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)

視聴メディア:dアニメストア

 元々視聴候補には入れていなかったのですが、Xで3話あたりの評判が流れてきて、どうやら百合アニメらしいとのことで、どうせ今季は視聴本数も少なかったので見てみました。結果は・・・前クールで新記録を打ち立てたロックレディにはあと一歩及ばなかったものの、肉薄する数字を叩き出してしまいました。

 自信たっぷりなキャラ、クールキャラが好みなので、真唯とか紗月みたいなキャラにハマると思うじゃないですか。ところがどっこい、断然紫陽花さん派です。序盤からずっと。理由は自分でもよくわかりません。こういうキャラを好きになること、ほとんどないんですけどね・・・。あと、れな子。特に紫陽花さんに対して無自覚に口説いてるところも印象的でしたし、ところどころのラノベ主人公ムーブに嫌味がなかったですよね。友だちを求めている、というのが新しかったかも。

 基本的には大満足だったのですが、一つだけ残念だったのは最終回。ずっと良作画をキープしていたのに、最後の最後、それもよりによって一番大事な紫陽花さんの告白シーンで力尽きちゃいましたね。こらえてほしかったなぁ・・・。

 どうやら13~17話の制作が決定し、特別編集版を劇場上映するんだとか。それも僕の誕生日である11月21日から・・・。ただ、「新宿バルト9ほか全国公開」。多分全国って都会の数ヶ所だけなんだろうなぁ。ほんとに日本全域でやる映画で「新宿バルト9ほか」とは書かないでしょう・・・多分。

評価:4.66

クール総括

 視聴予定の全4作品のうち、3作品を完走。前クールがハイレベル過ぎた反動か本数は少ないものの、わたなれがブッチギリの凄みを見せてくれました。

MVP

 『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』の瀬名 紫陽花。クールキャラ、自信に満ちたキャラ好きの僕が、何故か真唯ではなく紫陽花さんを選ぶことに。本当に理由がわからないのですが・・・とても良いヒロインだったと思います。一つふと思ったのは、もしかしたら・・・

 次点は同じく『わたなれ 』の甘織れな子。ハイスペックヒロインに囲まれてはいるけれど、なんだかんだ一番の美少女じゃないかなぁ。あと、甘織れな子って名前が凄くいいですよね。甘織って苗字もいいけど、れな子って名前、かわい過ぎません?

 ・・・でも、このアニメ、どんなにかわいくても、れな子を愛でるアニメではなかったんですよ。パッと見れな子がヒロインたちに振り回される極めてラノベ的な作品なんだけれども、そんなれな子を誰よりも主人公として輝かせたのが紫陽花さんで、そんなれな子に誰よりも輝かされたヒロインもまた、紫陽花さんなんですよ。だから、優れたキャラクター性という意味ではれな子がNo.1でも、れな子が輝かせた紫陽花さんをMVPとしたいと思います。

ベスト・アニソン

 『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』より、ナナヲアカリが歌うOP「ムリムリ進化論」。キャラクターソングを聴いているような感覚。ナナヲアカリの名はこの曲で初めて知りましたが、この声でこのテンションで歌えるのは凄いですね。(アニソン歌ってもう7年も経ってるんだ・・・)

 次点は・・・わたなれEDの『迷っちゃうわ』、『その着せ替え人形は恋をする Season 2』OP「アオとキラメキ」、ED「Kawaii Kaiwai」。どれも甲乙つけがたいですね。この2作品は主題歌が元気なOP、小洒落たEDいずれもとても良質だったと思います。

ベスト・アクター

 『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』で甘織れな子を演じた中村カンナです。陰キャと言いつつハイテンション、ときにイケメンなれな子を見事に好演しましたよね。声も良い。とろけそうな聴き心地の良い声は、阿澄佳奈に近いでしょうか(同じではないけれども)。今後の出演作も注目していきたい。

 次点は、『真・侍伝 YAIBA』で鉄刃を演じた高山みなみ。長寿アニメの主演を2本もやってるけど、こういうアニメは久しぶり・・・と書こうと思ったけど、らんま1/2とかSHAMAN KINGとか、リメイク系に意外と出演してるんですね。

あとがき

 本数が3本くらいだと、未視聴が溜まるプレッシャーが無いのはいいですね。これくらいの本数が、少ないようで実は一番いいのかもしれません。来季の視聴予定作品は7本と、これまた多いですけどね・・・(うち1本はABEMAで無料視聴できると思いきやプレミアムだったので断念しました。ABEMAは無料で見れたり見れなかったり、よくわかんないね・・・)。特に注目しているのは福井を舞台にした作品『千歳くんはラムネ瓶のなか』。1話の先行上映会にも行ってきましたが、作画はあのクオリティがいつまでもつのか心配になるくらいレベルが高かったです。あとはストーリーが良ければ文句無しですが、どうかな・・・。

 ちなみに、前回見たいと書いた過去アニメ、『戦え!イクサー1』は全部見ました。絵がとても好みで、音楽も特に最終話EDの「永遠のイクサー1」もドハマりして、中古で廃盤CD買ったり、40年ぶりに歌われるってんで渡辺宙明音楽祭に足を運ぶくらいのめり込んだのですが・・・アニメの内容としては、結構ツッコミどころの多い作品でしたね。『機動戦士ガンダムZZ』は6話まで見ました。ルーが登場する直前。つまらない訳ではないんですけど、いつでも見れる旧作は「まぁいいや」ってなっちゃうんですよね・・・。話数も多いので、集中して見終えちゃおうって気にもなれない。でもまぁ今後余裕がある時にでも続きを見たいところ。

   
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