Don't say "lazy"[桜高軽音部(放課後ティータイム)]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況

2009年08月26日 12:30 更新

カテゴリ: [2000’s作品][けいおん！][桜高軽音部（放課後ティータイム）]
タグ： [けいおん][試聴][レビュー][カラオケ][歌詞][Don't say "lazy"][秋山澪]

Don't say "lazy"とは

TVアニメ「けいおん！」EDテーマ。
2009年を代表するアニメソング。

Don't say "lazy"のデータ

歌手: 桜高軽音部[平沢唯･秋山澪･田井中律･琴吹紬]（CV.豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子）
作詞: 大森祥子
作曲: 前澤寛之
編曲: 小森茂生
プロデューサー: 小森茂生
発売日: 2009/4/22

Don't say "lazy"のレビュー

　ご存知、2009年を代表するアニメソング。オリコンデイリー4日連続1位などの、獲得した数々の快挙はwikipediaを参照してもらうとして、ともかくこの曲のヒットの要因は、京アニ作品であるというガッチリとした土台があった上で、良くも悪くもオタクっ気を排除した、幅広く受け入れられるであろうサウンドだった･･･ということでしょう。ここからは推測になりますが、普段アニソンを聴かない層が買った･･･というより、「この曲なら堂々と聴ける」と感じたライトなオタク層、そして、この曲をビッグにしてやろうという心意気を胸に、ＣＤに資金を惜しみなくつぎ込んだコアなオタク層が増加したのが大きな要因でしょうね。

　決してアニソンらしくないわけではないのですよ。アニメーション黎明期より、良きアニメソングというのは、子供でも覚えやすいキャッチーなフレーズ、ハッキリとした聴き心地が魅力だったし、子供向けでない、深夜アニメ全盛の現代であっても、その特徴を残したままアニメソングは育っている。この曲がお店の有線で流れていても違和感は無い･･･と考える人は多いかもしれないけれど、最初のサビの後の間奏や、あるいはサビが流れたところで「おっ、この曲面白いな」と、つい音楽に耳を傾ける人も多いはず。

　コテコテのロック･サウンド。ダルい感じのＡメロの後にくるＢメロの、なんて疾走感。「それだけでなんか達成感」の「だけ」が、この曲で一番好きなのは僕だけでしょうか？澪の声質は良く言えば正統派ヒロイン、悪く言えば平凡だけど、こういう曲でもまどろっこしい腐った歌い方にならないところは、流石声優。澪のイメージを損なわない演技とヴォーカルテクニックのバランスが絶妙ですね。それから、忘れちゃいけない、このバンドのキモがキーボード。この軽音部にムギがいなかったら、この曲はここまで魅力的なものにはなりえない。ロックというのは、基本的には暑苦しい音楽。その中に、たった一つキラキラとした音が混じっているだけで、なんて清涼感。Bメロのヴォーカルの"間"を埋めるフレーズがたまらない。

　アニメの雰囲気の視聴者への印象付けを担当するOPと、「このアニメはガールズロック･アニメだ！」という自己主張を担当するED。実際のところ、このED曲は『けいおん！』の他の曲と比べて異質だし、かなり浮いた存在であるのは間違いない。ただ、"音楽へのこだわり"を率直に表した･･･という意味で、この曲の果たした役割は極めて大きい。この曲からアニメを見始めた人は多いはずですから。