Spring is here[スフィア]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況
Spring is hereとは
スフィア2ndアルバム「Spring is here」第1曲にして表題曲。
春はここに・・・2011年の、日本の春はここにあるんだ・・・!
データ
歌手: スフィア(寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生)
作詞: rino
作曲: rino
編曲: 虹音
プロデューサー: 櫻井優香
ディレクター: 菅谷夏樹
A&R: 佐藤和孝
チーフプロモーター: 松村起代子
プロモーター: 鈴木めぐみ、太田淳
セールスプロモーター: 佐橋計、臼倉竜太郎
アーティスト・マネジメント: 宮本朋律、中林太郎(ミュージックレイン)
レーベル: GloryHeaven(ランティス)
発売日: 2011/03/16
レビュー
「Spring is hereはFuture Streamのアナザーストーリーです」 by 戸松遥
東日本大震災の5日後に発売されたアルバムの表題曲。それはあまりにも時代との因果を感じさせずにはいられないものでした。以下、1番のBメロの歌詞を引用します。ここに、東日本大震災の全てが詰め込められています。
「鳴り止まぬ鼓動のRHYTHM」 → 大地震と、長く続く余震
「波打つ笑顔の声」 → 津波
「熱くなる心に」 → 炉心溶融
「いつも素直でいたいから」 → 隠蔽体質や悪質なデマ
不謹慎だと言うのではありません。人間の心身というのは森羅万象を凝縮したものと言っても過言ではありません。このBメロから読み取れることは、一つの言葉の、想像力による意味の増殖。ポジティブなイメージで生み出された言葉も、ネガティブな現実を示すことになり得る。逆もまた然り。
Aメロとサビで繰り返される「UNIVERSE」とは、宇宙であり、森羅万象を示す。広大な宇宙と、その永い歴史の中では、あの大惨事でさえもちっぽけなこと。逆に、一人の被災者からすれば、人生を一変させるに足る、あまりにも大き過ぎる出来事。マクロとミクロ。このあまりにも因縁めいた事件と時を重ね、おそらくこの曲は、作詞・作曲を担当したrinoの意図しない重みを持つことになります。
曲は極めて爽やかで、希望に満ちたものになっています。だとすれば、この曲は先述したネガティブからポジティブへの切り替えスイッチ。逆はありません。素晴らしき未来への片道切符。
ゆったりとしたイントロにAメロ、そこからいいテンションでBメロとサビを突き進んでいく。暖かげで、けれど涼しげで、爽やかな空気感。始まりの季節・・・春。希望の2文字があまりにもよく似合う。そして、サビの最後からズンズン鳴っていくドラム。まさに高鳴る鼓動そのもので、むしろ始まりのドアを開いたような感覚を覚えます。最後なのに終わりじゃない。
この曲のAメロにはメンバーの名前が埋めこまれています。この4人の表現者の力を一つにしたなら、それこそ森羅万象・・・生み出せないものはないのかもしれない。けれど、そこには意志が存在します。彼女らはこれからもポジティブを表現し、生み出していくことでしょう。
Amazonのレビューもどうぞ。
アニプレックス (2011-03-16)
売り上げランキング: 34
どうでもいい余談
あえて最後にひとつだけ。この曲の歌詞に「もっと」という言葉を入れることの意味を考えて欲しかった。一言ならば戸松遥の代名詞ですが、連呼すればJAM Projectの代名詞。この曲はスフィアの曲。スフィアがこの世界に、時代に向けて発信する、「未来を迎えに行く」曲。ならば先駆者へのオマージュなんて過去を振り返るようなことは、しなくていい。するべきじゃない。
ひまわりは、放射性物質を吸収するんだとか何とか。ひまわりと言えば戸松遥。2011年、戸松遥は何かどでかいことをやってのけるかもしれませんね。
歌詞
カラオケ選曲No.(2011/05/13時点)
DAM: 3375-97
JOY: 106935 期間限定PV付き: 700914(~2011/07/17)
UGA: 6862-42(無印UGAでは配信未定)