スフィア(戸松遥、寿美菜子、高垣彩陽、豊崎愛生)の歴史年表・黎明編(2003~2008年)
2005年1月~2008年12月までの4年間、さらにミュージックレイン所属前の4人の経歴を年表にしました。
学業等の芸能活動と関係の無い情報も記載していますが、校名は公表されておらず、点々と存在する情報の真偽の確認がとれないのと、単純にプライバシーの観点から記載は差し控えます。
年表
年/月 | 出来事 |
2003/04 | 豊崎愛生、四国放送『土曜はナイショ!!』レポーター出演。 |
2004/04 | 高垣彩陽、音楽大学入学。 寿美菜子、中学入学。 |
2005/01 | 寿美菜子、映画『火火』出演。 |
2005/02 | |
2005/03 | 豊崎愛生、高校卒業。 |
2005/04 | 豊崎愛生、短大入学。 戸松遥、高校入学。 ミュージックレイン設立。 |
2005/05 | |
2005/06 | |
2005/07 | |
2005/08 | 寿美菜子、出演映画『HINAMI』撮影開始。 |
2005/09 | |
2005/10 | スーパー声優オーディション応募締切り。 |
2005/11 | |
2005/12 | |
2006/01 | 戸松遥、東宝芸能「シンデレラ」オーディション最終選考に出場。選考会の司会はニッポン放送吉田尚記アナであった。スーパー声優オーディションでやったことで有名な『千と千尋』のモノマネはここでもやっていた。 寿美菜子、出演映画『HINAMI』上映開始。 スーパー声優オーディション合格者決定。 |
2006/02 | |
2006/03 | |
2006/04 | 高垣彩陽、『桜蘭高校ホスト部』で声優デビュー。 |
2006/05 | |
2006/06 | |
2006/07 | |
2006/08 | 豊崎愛生、戸松遥、寿美菜子がかつてオーディションの審査員を務めていた田中理恵のラジオ『有楽町アニメタウン』第69回のドラマコーナーで声優デビュー。なお、田中は審査について「ルックス重視もそうですし、可愛いし、演技もできるし」とコメントしている。 |
2006/09 | |
2006/10 | 豊崎愛生、寿美菜子『RED GARDEN』でアニメ声優デビュー。 |
2006/11 | |
2006/12 | |
2007/01 | 高垣彩陽、『Venus Versus Virus』で初主演。 戸松遥、『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』でアニメ声優デビュー。 |
2007/02 | |
2007/03 | 豊崎愛生、短大卒業。 寿美菜子、中学卒業。 『有楽町アニメタウン』第98回でラジオドラマが最終回を迎える。 |
2007/04 | 戸松遥、『神曲奏界ポリフォニカ』で初ヒロイン。 寿美菜子、高校入学。 |
2007/05 | |
2007/06 | |
2007/07 | 豊崎愛生、『ケンコー全裸系水泳部 うみしょー』で初主演。 |
2007/08 | |
2007/09 | |
2007/10 | 高垣彩陽レギュラー出演、『機動戦士ガンダム00』放送開始。 |
2007/11 | 公式ウェブサイト開設。Playlogにてブログ開始。 初トークイベント「ミュージックレイン秋の感謝祭 in こまば」開催。 |
2007/12 | |
2008/01 | 高垣彩陽メインヒロイン出演、『true tears』放送開始。後に、舞台の南砺市観光大使となる。 戸松遥、ドラマ『RHプラス』で女優デビュー。 |
2008/02 | |
2008/03 | 高垣彩陽、音楽大学卒業。 戸松遥、高校卒業。 |
2008/04 | 「豊崎愛生の超ラジ!Girls」放送開始。 戸松遥、大学入学、上京。 |
2008/05 | 高垣彩陽、インターネット動画番組『スタチャちっく!』配信開始。 |
2008/06 | |
2008/07 | 寿美菜子、2006年の映画『GHOST OF YESTERDAY』がPFFアワード2008審査員特別賞受賞。 |
2008/08 | コミックマーケット74 ミュージックレイン握手会開催。 |
2008/09 | 戸松遥、デビューシングル「naissance」発売。 「豊崎愛生の超ラジ!Girls」放送終了。 高垣彩陽、『スタチャちっく!』第19回にて伝説のホットケーキを作る。 |
2008/10 | 戸松遥、『かんなぎ』で初主演。2ndシングル「motto☆派手にね」発売。累計で26000枚を売り上げる。 |
2008/11 | 戸松遥、3rdシングル「産巣日の時」発売。 初ライブイベント「ミュージックレインGirls 秋の収穫祭」開催。 |
2008/12 |
メンバーごとに活動の特徴分析
寿美菜子は中学生時代から、さらにミュージックレイン所属後もたびたび映画出演(主演含む)しています。後の2010年のCDデビューもノンタイアップでしたし、アニメ業界外での活動が一番活発なのが彼女。逆に、声優としては『けいおん!』出演までブレイクを待つことになりますが、高校3年(2009年)になるまで神戸の学校に通っていたのも理由の一つでしょうね。
(なおWikipediaに、スーパー声優オーディションは前所属プロダクションの社長推薦での合格と書かれていますが、ソースが見つかりません。どなたか情報持っていたら提供お願いします。多分ガセでしょうが・・・)
戸松遥は、一番遅くアニメ声優デビュー。他の3人はTVや映画出演、大学での声楽専攻等、芸能活動に関する何らかの下地があったのに対し、一人だけゼロからのスタートだったためでしょう。一方でブレイクは早く、ソロ歌手デビューも他の3人よりかなり早い段階から達成しています。長いレッスン期間でじっくり鍛えられた故か、元々の価値観故かはわかりませんが、各種インタビュー等では演じるということについての意識がメンバーの中でも一際目立ち、実際、テクニシャンの印象は強いです。また、『かんなぎ』での山本寛(ヤマカン)の厳しい指導があったことも大きかったのかもしれません。
他のメンバーと比較して、かなり早い段階でラジオの冠番組を持っていたのが豊崎愛生。トークに限らずブログ等でもそうですが、「自分の言葉で、自分らしく伝える」スペシャリストですよね。徳島でレポーターをやっていたので、トークのキャリアは長いですし。強すぎる個性故に、「キャラ作り過ぎ」と揶揄されることもありますが、素であろうとなかろうと、そのほっこりした雰囲気を常に保っているのは確か。ただ、当時は一方的に伝えることに卓越している一方で、他人との輪に溶け込むことを苦手としていた印象はあります(あくまで印象ですが)。
高垣彩陽はオーディション合格からデビューまでの期間が極端に短いです。理由はいくつか考えられます。まず、実家が東京で、精神的・肉体的負担が最も軽かった点、メンバーで唯一、幼い頃から明確に声優を志望していたという点、そしておそらく最大の理由は、音楽大学で声楽を専攻していたため発声能力がメンバーの中で群を抜いていたからではないでしょうか(その歌唱力が評価されるのには数年を要することになりましたが・・・)。また、非常に真面目で礼儀正しい人で、最年長であることから、3人をリードしてもらおう、という信頼が既にあったのかもしれません。
2006年の1年間は4人とも完全に下積み。2007年は高垣彩陽が先行して声優として安定した仕事を獲得。2008年は戸松遥が声優としてブレイク。ドラマ出演、ソロシンガーデビューを果たし、アイドル的雰囲気を纏い始めました。豊崎愛生も声優として頭角をあらわしつつ、ラジオ・パーソナリティーとして冠番組を手にしています。3人に先んじてデビューした高垣彩陽は+αと呼べるものが無く、料理・・・ではなく、芝居の評価を高めていた段階。寿美菜子はまだ神戸との往復を続けていた高校生。まだ声優としても頭角をあらわす段階ではありませんでした。・・・この時点でスーパー声優の「声優+α」の+αを見出し始めたのは戸松遥と豊崎愛生の二人。
マネージャー・宮本朋律とは。
ミュージックレインで4人のマネージャーを務めてきたのは、元マウスプロモーションの宮本朋律。1999年に『デ・ジ・キャラット』のオーディションに合格し、養成所に通うことなく声優デビューした沢城みゆきが、2001年にマウスに所属。以後、宮本がマネージャーを担当した経緯があります。マウス付属の養成所で演技の再指導を受け、その後の沢城が声優として高く評価されているは言うまでもありません。宮本が彼女にどの程度関与していたのかはわかりませんが、それが現状ネット検索で調べることができる、数少ない彼のミュージックレイン移籍前の実績。しかし、新参の声優事務所にもかかわらず、高垣彩陽をすぐさまデビューさせてしまうあたりは、彼の人脈とノウハウあってこそのはずで、かなりの実力者であることは間違いなさそうです。
表舞台に出てくることはなく、メンバーも彼らスタッフとの「舞台裏」について語ることはほとんどありません(せいぜい寿美菜子が関西弁を禁止されているくらい)から、全ては推測・・・印象でしか語ることはできませんが、彼女らを慎重に守りながら育ててきた印象があります。「養成所に通い多くのライバルと共にレッスンを受ける→認められて事務所に所属」という一般的プロセスと、「オーディションで認められる→少数精鋭でレッスンを受ける」というミューレ方式のプロセスでは、必然的に後者がより濃密なレッスンになるはず。そんな英才教育をベースに、各々の個性に沿った+α。歌にせよラジオにせよ、決して本人の個性に見合わない仕事はさせていないんですよね。声優業では内容無視で手当たり次第にオーディションを受けているでしょうけど。
上記の年表の終わり・・・2008年12月時点では、彼女らはまだはっきりと「スーパー声優」と呼べる活躍はしていません。2009年には中林太郎(2010年9月9日で27歳の誕生日を迎えた若手?のマネージャーさん)を加えたマネージャー2人体制となり、スフィアの結成、各声優業のレギュラー本数増加に対応していくことになりますが、2009年以降の歴史については、また別の機会に触れたいと思います。
参考資料
- 報告します☆|戸松遥オフィシャルブログ「ハルカレンダー」Powered by Ameba 戸松遥、大学進学の報告。
- そつぎょうしき。|高垣彩陽オフィシャルブログ「あやひごろ」Powered by Ameba 高垣彩陽、大学卒業の報告。
- TAKA's Data Library - ギャラクシーエンジェル (BROCCOLI)音響制作に宮本朋律(マウスプロモーション)との記載。
- あれ? | Sakura Frequency 「ぷちこのおしえて!はっけみりん。 2001夏。」にて宮本朋律が沢城みゆきのマネジメントをしているとの記載。ちなみに、沢城のマウスプロ所属前のマネージャーがブロッコリーの櫻井優香(2011年3月現在、ランティスでスフィアのプロデューサーをしている)であるという点も興味深い。
- 声優アニメディア 2011年 04月号 [雑誌] 宮本朋律のインタビューが掲載。
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