伊藤かな恵ファンはランティスに怒っていい。グラフで見るオリコンウィークリー[2012/11/26付]

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お題

・伊藤かな恵は7枚目のシングルでも安定して低調。
・戸松遥はミューレソロで初の3万枚突破！
・今週の大台突破。

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アニメソングシングル売上分析

　伊藤かな恵の7thシングル「COLORS！」が初動約2100枚。今回はノンタイアップですが、伊藤かな恵はタイアップでもあまり売れないんですよね。声優としてはここ数年を代表する一人と言っていいですし、仕事量に見合った人気もあるかと思いますが、歌手としてはシングル7枚出しても売上は伸びていません。

　歌手としてのスタートダッシュに失敗したせいか、アイドル的な印象が弱いからですかねぇ・・・別にアイドルらしくある必要はありませんよ、ただ、ポップな音楽性も声質重視のヴォーカルも競合している竹達彩奈は、ソロ活動用の公式サイトもありますし、シングルでもミュージックビデオが作られていますし、彼女のファンが満足できる仕掛けをスタッフがしっかり作っています。花澤香菜の場合はそれに加えてラジオで連動企画もやっていますし。

　伊藤かな恵はと言うと、ソロ活動用の公式サイトはもちろん、「COLORS！」の特設ページも存在しません（5thシングルや1stアルバムのはあるのに！）。試聴ができるわけでもなく、そもそも曲を聴いて欲しくないのでは、と思えるレベル。YouTubeのランティスのチャンネルでは、他のアーティストの宣伝動画は沢山配信されているのに、伊藤かな恵の動画はここ9ヶ月の間音沙汰無しです。こういう飼い殺し状態には、ファンは怒っていいと思います。

　そんな状況の中、ランティスは新しいレーベルを立ち上げようとしています。儲からない仕事を増やして、一体誰が得をするんでしょうか。誰が考えた？こんな企画・・・

アルバムのCM動画はいい感じなんですよねぇ。1年前にUPされたものですが・・・

　戸松遥の「ユメセカイ」は3万枚突破。スフィアメンバーのソロ活動では初の快挙です。声優としてヒロインを務める作品の主題歌を歌ってヒットする・・・声優シンガーとしては理想形ですよね。

　ただ、そういう理想的な活動ができるのは20代・・・御三家や茅原実里レベルの評価をされれば30代なかばでも可能かもしれませんが、アニメ作品の中心に立つことが難しくなるのは自然なこと。（結婚してリタイアするならともかく）声優が声優業だけで生きていくことは難しいから、若いうちに音楽や舞台など仕事の幅を拡げていくのは大事なこと。それらの活動が話題性の維持やアニメスタッフとの出会いに繋がり、声優の仕事に結びつくこともあるでしょうし。

　が、伊藤かな恵の場合は・・・というと、何か状況に流されているだけの音楽活動、という印象。「次」への期待ができない。もっともそれは、デビュー以来3枚連続で曲のインパクトが弱いシングルを出してしまった花澤香菜にも言えることですが・・・上述したように、しっかり宣伝ができているから売れることは売れます。ただし「どうせ次も似たようなやつなんだろ」とは思ってしまうし、それが現実となれば購入者はまたガクンと減るでしょう。点でも線でも考えないといけない。プロデューサーは大変ですね。ただ、彼女ら自身も変わらないといけないのかもしれません。

今週の主な大台突破。

ロングセラーランキング。

織田信奈のキャラソンは素晴らしかったです。間違いなく。

主なアニメソングアルバム売上

関連リンク：オリコンランキング情報サービス「you大樹」