早見沙織CDデビュー！君は何年待った？2015/08/12頃発売のアニソンCD／アニメBD

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アニメ主題歌CD

　声優の音楽活動でも「聴かせる」タイプと「魅せる」タイプがいるわけです。両方楽しめるのが一番いい。

　待ちに待った早見沙織のデビューシングル。僕は2009年の『バスカッシュ！』のエクリップスで知った人間ですが、早い人だと2007年の『桃華月憚』の頃から・・・8年待っていた人もいるんでしょうかね。

　『GF(仮)』でのふんわりした歌声とも、『SHOW BY ROCK!!』での格好いい歌声とも違う、よりニュートラルな早見沙織の歌声。『セキレイ』や『バスカッシュ！』に近いけれど、少し大人になった歌声。曲はアーティスト盤もアニメ盤も同じ3曲(3曲目は「やさしい希望」の英語ver)。コンベンションライブで歌った「僕らのアンサー」「ESCOURT」「LET'S TRY AGAIN」はまた今後リリースされるシングルでカップリングされるのかな？

　2015年夏現在で言えば間違いなくトップレベルの売れっ子声優。ただまぁ、CD売上に関しては期待している人はさほど多くないでしょうね。この爽やかで落ち着きのある、実に早見沙織らしい楽曲は、評価はされても大ヒットするタイプではありません。でもまぁ、ワーナーは極めて適切な路線を選択したと思いますよ。いろんなジャンルに挑戦して欲しい気持ちもありますが、それと同時に彼女特有の品の良さは軸として大事にして欲しいし、一番の武器だとも思います。

　『赤髪の白雪姫』でまた芯の強い白雪を好演しているんですよね。深夜帯に似つかわしくなく、刺激の強いアニメではないので、話題を作りづらい作品だろうとは思いますが、早見沙織の声と芝居が好きな人ならそれだけで満足できるかもしれません。ああ見えて、ストーリーよりキャラの魅力でもってる作品だと思います。

　小倉唯5thシングル。ゆいかおりと小倉唯のソロでOPとEDを担当・・・というのは一つ成し遂げた感がありますね。念願という程ではないかもしれませんけど。OPと比べるとキャッチーで好かれやすい曲じゃないでしょうか。作詞：大森祥子、作曲：俊龍、編曲：大久保薫・・・という顔ぶれを見て納得です。

　『城下町のダンデライオン』の人気の方はどうなんでしょう。個人的には結構楽しめていますが、あまり話題になっているのは見かけない気も。早見沙織より売れるだろうな、とは思いますが、アニメの人気次第では累計2万超えしても驚かない曲だと思いますよ。

キャラソン／挿入歌CD etc

　水樹奈々と風鳴翼の違い。翼はややトーンが低いのですが、決定的な違いは音楽です。水樹奈々の本人名義での音楽活動にはないキャラクター性を持つのが翼の歌。逆に言えば、その個性を示すという大きな目的があるために、方向転換、新たな音楽性にチャレンジ・・・といった事はできません。故に、同じ歌手でも味わいが変わってくるわけです。それは水樹奈々に限らず、声優ソングとキャラソンの違いですが、キャラソンと本人名義での歌声がはっきり異なっている声優とそうでない声優がいます。後者はとかく貶されやすいのですが、微妙な味わいの違いを楽しみたいものです。

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