虹ヶ咲アニメの挿入歌シングル3枚目。例のごとく3種類のどれを買っても収録曲は同じです。

　2020年は一躍有名になった感のある鬼頭明里。まぁ鬼滅で興味を持った人のどれほどが他作品のキャラに興味を持つかと考えると、あんまり期待はできないよなーと思っています。どちらかといえばソロでのアーティスト活動には少し好影響はあるかもしれませんね。

　そんな鬼頭明里が演じる近江彼方の「Butterfly」は、劇中で披露するシーンはとても良かったです。この眠そうな美少女によるAメロの英語の部分はとりわけ素晴らしい。声のコントロールが絶妙。それから、彼方に限ったことではありませんが、ライブシーンは作画クオリティが一段も二段も上がっていますよね。

　桜坂しずく(CV.前田佳織里)。こちらは、アニメ8話のストーリーは正直イマイチだと思ったんですよ。ただ、ライブシーンは素晴らしかったです。なんと言っても曲の良さ。思えば、当ブログで（アニメ化前の）虹ヶ咲の曲で最初に称賛したのは、しずくの「オードリー」でした。

虹ヶ咲学園、内田真礼、Re：ステージ 他 2019/10/02頃発売のアニソンCD新譜

　良曲を引き寄せる何かがあるんでしょうね。ドラマ性のある曲、女優的な美を感じさせる曲、軽く匂わせるノスタルジー・・・。

　無論、映像もそんな楽曲の強さに飲み込まれないクオリティでした。ダンスもカメラワークも素晴らしかったけれど、一番好きなのは、歌い終わった後の1:27で首に巻いたタオルをグイッと引っ張ってのドヤ顔！その前のカットが犬を撫でてまったりしているシーンからのギャップで、尚のこと素敵です。

　朝香果林(CV.久保田未夢)。かつて虹ヶ咲学園のキャストが発表された時は、名前の知らない新人たちに混じって久保田未夢が混じってることに驚いたものです。

　久保田未夢という声優については、プリパラに出だした頃は「なんて正確な音程！」ってセリフがギャグになるような人でしたよね。そふぃというキャラの性質がああだし、他のアニメに出演しているところもほとんど見ることができず、これまで彼女の声優としての成長を測ることはできませんでした。1話だけ見た『グリムノーツ』では全然違う声で驚いた記憶はありますが、それは久保田未夢の魅力として受け取ることはできませんでしたし。

　で、この果林ですよ。よくぞここまで成長してくれた、と感じました。何と言っても、作中での存在感ですよ。一貫して、あのけだるげな喋り口。そこにはブレがない。久保田未夢にしか出せない果林の魅力を存分に披露している。今のキャラクターコンテンツで活躍する声優にとって一番大事なことではないでしょうか。

　・・・と、曲とあまり関係ない話を書いてしまいましたが、この「VIVID WORLD」という曲は割と退屈に感じました。映像の方も、まぁちょっと「格」を意識しすぎたきらいがあると言いますか・・・他のキャラよりステージを映す時間がかなり長かったですね。ソロというアドバンテージはありますが、価値観はこれまでのラブライブやバンドリなどの古い作品たちに近い。歌とダンスを極力そのまま見せるのが最高のエンターテインメントだという自信があったんでしょうけど・・・。他の8人のライブで見せてくれたことを果林で見られなかったのは、少し残念です。

　大橋彩香3rdアルバム。7曲目の「NOISY LOVE POWER☆」って曲の作曲が本田友紀だ！ってことで聴いてみたら、『魔法少女 俺』の主題歌じゃねぇか！懐かしい！・・・となってしまいました。アルバムリリースは実に2年半ぶり。意外だったのですが、2020年はシングルも出していないんですね。現在26歳。若さと実績のバランスのとれた1番おいしい時期にコロナ禍が被ってしまったのは残念ではありますが、この元気なアルバムのようにまた来年頑張って欲しいところです。

　今週のデレステ。2曲目が神崎蘭子(CV.内田真礼)による「Hacking to the Gate」のカバー。これはいいカバーですね。ガチではなくちょっとファン目線で、活き活きと歌っているところが想像できます。ちなみに大鋼がこの曲で一番好きなのは1番の後の間奏の最後・・・2番のAメロに繋がっていくところです。最高に格好いいんですよね。

　コナミが出しているいくつかのメディアミックス作品のうちの一つ、バンめし。佐伯伊織はNU-KO名義で歌手やビーマニの選手もやったし、コナミと縁が深いですね。せっかくスワロウに在籍していますし、ぽにきゃんでソロデビューして欲しい思いもありますし、やっぱりアニメで声優としての活躍を見たいです。その点では、2020年はいい飛躍の年になったんじゃないでしょうか。