先週6月14日にデジタルリリースされたIDOLY PRIDE井川葵のソロ曲。この曲は最初の数秒聴いただけで解るでしょう。「あ、これ葵が歌ってるけど、葵が歌ってない！」と。

　キャラクターイメージソング。これは井川葵を表現した曲であって、作中で葵が歌うことはありえない曲です。葵はあくまでダンスの天才であって、歌唱力に秀でた設定ではありません。これを作中でやったら、歌もダンスもブッチギリの完璧超人になってしまう。

　でも、歌声は紛れもなく井川葵。「葵の声でここまで歌えてしまう」と「葵が歌うより葵を表現できてしまう」という矛盾した評価を両立させることができてしまう高垣彩陽はやっぱりとんでもない。This is ”表現”。傑作中の傑作です。

　でもね。凄いとか言ってテクニックに感心してる場合じゃないんですよ。ポーカーフェイスな葵の時折見せる熱い部分に触れる心地良さに溺れればいいし、あるいは・・・これは歌だけど、きっと葵のダンスはこれほど熱く激しい。目を閉じればそんな光景も見えてくるんじゃないかな？

　影山ヒロノブソロ。基本的にはこってり歌うけれど、歯切れのいい部分か大好き。

　昨年10月に『ウルトラマンデッカー』EDをリリースしていましたが、アニメ主題歌となると、2013年の『宇宙戦艦ヤマト2199』ED以来、実に10年ぶりとなります。62歳かぁ・・・、こんなパワフルな62歳になりたいものです。アニソン界のプリンスはいつしかJAM Projectで長老となり、今はなんだ？またプリンスに戻ってみてもいいんじゃないかな？

　雨宮天2枚目となる歌謡曲カバーアルバム。相変わらずいい趣味してます。個人的に好きなのはやっぱり「ダンシング・ヒーロー」。