『IDOLY PRIDE』13ヶ月ぶり4枚目となるアルバム。奇跡→約束→未来と来て、今回はChronicle。次は収録曲のほとんどはデジタル配信済ですが、いくつか今回初めて音源として世に出る楽曲が収録されています。

　まずはZepp tourにて披露されていた星見プロの新曲「MELODIES」。すっきり爽やか。これまでの全体曲の中では好みな部類。

　次に、ゲーム内で雪ミクコラボ楽曲として実装されている「星のように夜を照らせ」のLizNoir ver。雪ミクパートをこころが歌っています。正直、オリジナル版は雪ミクパートのキーが高すぎて無理して歌ってる感がちょっと面白かったのですが、あれが無かったら無いでちょっと物足りなさも感じてしまいますね。こころは、ときにオクターブを下げたりしつつもミクに寄せて淡々と歌っていますが、そこはこころらしく歌って欲しかった。・・・おそらく高垣彩陽であればあのキーを巧く強く歌い切れますが、それではLizNoirではなくなってしまう。結局は雪ミクの高音ありきのバランスで作られている楽曲。異なる個性の持ち主がそれを埋めるのは難しいですね。

　せっかくなのでミクありverも載せておきます。こっちは音源化されないのかなぁ・・・。

　そして完全新曲の小美山愛のソロ曲「Slurp It Up」。ラーメンについて歌っている元気で可愛い曲。いや、曲が可愛いのではなく歌っている寿美菜子演じる愛が可愛いんですよね。「メーン！」然り「おいしー！」然り、星見プロの誰よりもコミカル。愛はルックスで言えばむしろクール寄りだし、もちろんクールなパフォーマンスにも定評のある寿美菜子ですから、個人的には格好いい愛を見てみたい気持ちもかなり強いのですが、このコミカルなキャラクターソングをこうも歌われると、どうやら格好いい愛は当面期待できないな・・・と納得せざるを得ませんね。

　配信済みの曲で言えば、やはり井川葵の「スフォルツァート」、franの「CHOOSE ME CHOOSE ME」は聴いてもらいたい。あとはTRINITYAiLEの「Victoire」ですか。トリエル曲はこのCDに3曲もあるし、2023年のイベントストーリー数もブッチギリだったし、作中の立ち位置含め、この優遇っぷりはリズノワ好きとして色々思うところはありますが、まぁ超えるべき壁として見れば、あるべき姿だとは思います。