一度幻想を抱いたキャラが「普通」に堕とされるってのは、つらいことなんだよ![2026年冬アニメ視聴録]
視聴アニメリスト
- わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)(13~17話)
- MFゴースト 3rd Season (25~37話)
- エリスの聖杯
- 東島丹三郎は仮面ライダーになりたい(14~24話)
- 千歳くんはラムネ瓶のなか(11~13話)
クール総括
各話評価
わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)(13~17話)
視聴メディア:dアニメストア
えー、最終回を見て、昨年末に映画館で見た人たちが揃って「れな子が悪い」って言ってたのを今更ながらに納得してます(TVアニメ序盤の時点で言われてたような気もするけれど)。ただまぁ、悪いとは思うけど嫌いじゃないし、何ならやっぱりこのアニメではれな子が一番好きかもしれない。
いや、あの最終回、正直ステージ上にれな子を上げるあたりは共感性羞恥で悶えそうになったし、今でもあれは客席からの反応を描写しなかったのご都合主義過ぎるだろう…と思うし、途中までは、最終回は凡作だなぁ…と思っていたんですよ。でも、例え二股ではあっても、第1話から始まったれな子の物語が、最終的に恋愛感情に行き着き、それを正直に言葉にして完結したというのは感慨深かったし、まぁ細かいことは…いっか!ってなりました。
評価:4.20
全話評価:4.52
MFゴースト 3rd Season (25~37話)
視聴メディア:dアニメストア
要所要所でドッグファイトの面白さを見せるところはあるものの、特に3rd Season最終話となる37話は…相葉と夏向の1対1の対決、見たくありませんでした?結果はもちろんわかりきってるのですが、相葉が彼方にいいところを見せる機会が失われてしまい…。原作はリアルタイムで最後まで読んでいたので、その後の相葉のことも知っているのですが……やっぱりちゃんとバトルして欲しかったですね。主要キャラ以外がとことん見せ場を作れないアニメ。…それにしても相変わらず京子はいい女だ。
評価:3.76
エリスの聖杯
視聴メディア:dアニメストア
市ノ瀬加那が主演ということで何となしに見てみましたが…完全にダークホースでしたね。序盤からグイグイ惹き込まれていきました。コンスタンス・グレイル(フルネームで呼びたくなる名前!)がかわいい。かわいいだけでなく、大事なところで見せる芯の強さもいいですよね。閣下との関係も微笑ましい。
キャラクターを覚えきれなかったのも正直なところです。これはこの作品の性質上仕方がない…1つの焦点だけ見て謎解きができるわけではありませんからね。作業しながらアニメを見るタイプの僕とは相性が良くない。でも良くないなりに、置いてけぼりにはならずに楽しめたというのは、それはそれで凄い。
評価:4.50
東島丹三郎は仮面ライダーになりたい(14~24話)
視聴メディア:dアニメストア
2クール目は中尾が主人公っぽい感じでしたね。東島や一葉が感情移入の対象でなくなってしまったのはちょっと残念だったかな…。熱さを期待するシーンで笑いに走って失敗してしまった感もありますし、ユリコの出番が少なかったのも痛かった。
熱かった1クール目の貯金で見続けることができた…というのは流石に言い過ぎですが、蝙蝠男との対決にたどり着くまでだいぶ回り道をし過ぎた感があります。面白い回り道なら大歓迎なのですがね…。
評価:3.63
全24話評価:4:00
千歳くんはラムネ瓶のなか(11~13話)
視聴メディア:dアニメストア
待たせに待たせた1期のラスト3話。この3話で明日風編をやるのだろうと思っていたのですが…えぇ?2期にまたぐの!?
明日風は見るからに掘り下げると物凄いキャラクター性を持っていそうなキャラだと思っていましたが、なるほど…ミステリアスな印象を持たせておいて、その幻想を壊す。これはしてやられましたね。
アニメとかで物凄くつらいことって、例えば『マジンガーZ』が最終回でぽっと出の見たことない敵にボロクソにやられるとか、『ダイの大冒険』で軍団長まで務めたクロコダインが最終決戦ではインフレについていけずレベル外扱いだったり、或いは僕により身近な例で言えば、アイプラであんなにクールで格好いい強者オーラバリバリのLizNoirが新人同然の月ストに負けたり、それは主人公補正、ストーリー上しかたないご都合主義…という納得の仕方をしておきながら、ゲームではトリエルにまで負けて、長らく無勝、最弱扱いになってしまった、更に付け加えるなら新人2人を加えたことで得点は以前よりずっと上がっている…という、莉央と葵のLizNoir好きとしては本当どうしようもないほど惨めな思いをしていたりして…。ちょっと例を長々とかたりすぎましたが、要は最初に思いっきり期待させ、強い思い入れ、幻想を持たせておいて、それを実は全然大したことはなかったのだとひっくり返されてしまう。それがつらいんです。上述の例はいずれも他のキャラを立てる都合上の話ですが、明日風は序盤で思いっきりミステリアスな、非日常的な存在として描いておいて、この明日風編では実は全然日常的で、現実的な、スケールの小さい存在だったのだと、わざと狙って幻想を作って壊している。性格悪いですよね、本当…でも、刺さってしまうんだなぁ。明日風…明日姉のことが、前よりももっと好きになりました。
それとは別に、この3話でとりわけ印象に残ったのは明日姉の父との面談ですね。僕を含めた現代日本人の多く(これくらい主語大きくてもいいよね?)は、「他者に決められた人生」というものに拒否反応を抱く。それがいかに考慮を重ねたものであったとしても。ただ、拒否反応だけでは理屈としてひっくり返せるわけではないという現実もあって、あのシーンはまさにそれでしたね。
あと、ごくごく自然に「福大」という単語が何度も出てきたのが地味に嬉しい。言うまでもなく県を代表する国公立大学である福井大学のことですが、8番や秋吉が出てくるのも嬉しいけれど、ストーリー上の生々しい必然であり現実なんですよね、福大。(これも言うまでもないことですが、福大は無難なつまらない大学ではないです。チャラい生徒が目立つものの、実は県一二を争う進学校がモデルの高校の生徒だからこその会話です、あれは)
評価:5.00
全13話評価:4:00
クール総括
視聴予定の全8作品のうち、5作品を完走。
MVP

『千歳くんはラムネ瓶のなか』の西野明日風。上でも書きましたが、幻想的な存在からの現実的な存在に堕とされる…そんな残酷な仕打ちを見て、情がわかないはずもない。更に言えば、このアニメの作画はやっぱり圧巻で、ただひたすら可愛い。以前から僕が抱えていたチラムネベストヒロイン問題(悠月、陽、明日風)は、どうやら明日風で決着がつきそうです。
次点は『エリスの聖杯』のコンスタンス・グレイル。声に出してフルネームで呼びたい名前No.1。いや、クールの最後にチラムネの11〜13話が配信されるまではコンスタンス・グレイル一択で、選ぶつもり満々だったんですけどね。相手が悪かったですね…。
ベスト・アニソン
『MFゴースト 3rd Season』より、芹澤優が歌うOP「TIMELESS POWER feat. MOTSU」です。イントロがいいですよね。個人的に昨年中盤からハマってずーっと聴いてる「永遠のイクサー1」っぽくて…(超レアな入手困難音源ですがYouTubeにあることはあるので、興味ある方は検索してみてください)。
芹澤優の歌唱もクールだし、イントロ抜きにしても良いアニメOP。映像的な意味では、そこは笑いに走らなくていいとこだぞ…とは思いました。2nd Seasonみたいにエモくしたらバリバリに映えるであろうだけに。ブサイクを笑いにすること自体が受け入れられなくなってきている時代だとも思いますし(本当は、あまり時代が時代がと言いたくないんですけどね…。現在主流の価値観が必ずしも素晴らしいわけではないと思いますし)。
次点は無し。一択でしたね。
ベスト・アクター
『エリスの聖杯』でコンスタンス・グレイルを演じた市ノ瀬加那です。この人は8年前にダリフラで初めて声を聴いてから、印象が全く変わらないんですよね。すっかり売れっ子声優になった今でも初々しい。ここまでの実績を積んだら多少なりとも「慣れてる感」が出るものだと思うのですが、この人にはそれがまったくない。そんなついつい応援したくなる、ほっとけない声がコンスタンス・グレイルに物凄く合ってましたよね(逆に言えば、わたなれの紗月はそれが悪い方向に出ていたと感じました)。
次点は安済知佳。明日姉について上では作画の良さ、キャラクター性を称賛しましたが、やっぱり声優の腕も大きな魅力の一つですよね。表現の解像度が他のキャラと違う。
あとがき
5作品完走とは言っても、わたなれとチラムネは3~5話程度ですし一気見でしたし、毎週見ていたのは3作品です。元々視聴予定だったけど1~2話で断念したのは『貴族転生』『カヤちゃんはコワくない』『魔都精兵のスレイブ2』。良い作品に出会いたい気持ちと、本数増えて負担になるのは避けたい気持ち、両方あって、イマイチな1話を見るとちょっとホッとしてしまったりもします。
昨年から、評価に関しては突出した作品が生まれやすいインフレ状態になってます。今期は『エリスの聖杯』が4.5。評価甘くしているつもりはないんですけどね…。やっぱり単純に面白い作品が多くなってるか、運良くそういう作品と出会いやすくなっているか、どっちかだと思います。
来期は4作品視聴予定。あと合間合間で『機動戦士ガンダムZZ』見てます。(4月8日時点で12話まで視聴済み)

