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キミシニタモウコトナカレ[May'n]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況

2009年05月12日 11:15 更新                  
カテゴリ: [2000’s作品][シャングリ・ラ][May’n]

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収録CD

5月6日発売のシングルに収録されています。

キミシニタモウコトナカレ

背景

TVアニメ「シャングリ・ラ」OPテーマ。
「シェリル後」のMay'nの方向性を示すナンバー。

データ

歌手: May'n
作詞: 岩里祐穂
作曲: 本間昭光
編曲: 本間昭光
ギター: 林部直樹
シンセサイザー: 飯田高広
その他のインストゥルメント: 本間昭光
プロデューサー: 田村充義(tmf)
プロデューサー: 本間昭光(bluesofa)

レビュー

「マクロスF」で一気にブレイクしたMay'n。
J-POP路線に進むのかなーと思っていたのですが、すっかりアニソン界隈に馴染んでる様子。格好いい曲をちゃんとパワフルに格好よく唄えるヴォーカリストなので、こういう人にこそアニソンを唄って欲しいな、と思えます。

この曲のプロデューサーであり、作編曲を手がけている本間昭光は、ポルノグラフィティのプロデューサー・作編曲として知られていて、90年代には、今では水樹奈々の曲等を手がける矢吹俊郎・大平勉と共に、Vinkとして「スレイヤーズ」の劇伴を担当。J-POPで脚光を浴びつつ、アニメソングにもポツポツと曲を提供している彼が出てきたということは、ビクターはかなり本気でMay'nをプッシュしているんでしょう。
 (PVは、お金使ってなさそうだけどな(´ー`))
ちなみに、もうひとりのプロデューサーである田村充義もポルノのプロデューサー。

ぱっと聴いた感じでは、May'nの伸びのある歌唱のために、「本当にポルノの作曲者・・・?」と思いがちですが、Aメロの特徴的なフレーズの区切り方あたりに共通点がありますね。May'nもポルノも、一音一音を丁寧にハッキリと押し出すタイプですし(もちろん、程度の差はありますが)、May'nのプロデューサーとして本間昭光はこれ以上ない人物なんじゃないでしょうか。

岩里祐穂は、専業の作詞家さん。近年では「創聖のアクエリオン」や「ノーザンクロス」などなど、すごく個性的な詞を書く人です。FlyingDogレーベル以外でも、マジレンジャーの「呪文降臨~マジカル・フォース」なんかも担当してます。
タイトルでもある「キミシニタモウコトナカレ」というのは、与謝野晶子の有名な和歌「君死にたまふことなかれ」。端的に言えば、「死ぬなよ」という意味。日露戦争で戦場に赴く弟への思いを綴った歌は、現代のバトルアニメにも通じるというわけですね。

曲調は激しめのロックですが、May'nが割としっとりと唄っています。キーボードの音色の影響もあってか、だいぶきれいにまとめた印象。それでも貧弱にならないのは、Aメロの本間節があまりに格好いいから!このキレのあるスピード感あふれるAメロが、曲全体を爽やかにしていて、軽く聴かせてくれてます。速いだけの疾走感じゃない。フットワークの軽さは天下一品でしょう。
May'nと本間昭光のタッグは、今後要注目ですね。
(プロデュースがこの曲限りとかだったら残念ですけど・・・)

どうでもいい余談

ギタリストの林部直樹は、米米CLUBのメンバー。
この曲、ビクターのレーベルであるFlyingDogから発売されているわけですが、本間・田村がプロデュースするポルノグラフィティも米米CLUB同様、ソニー系列のSMEレコーズから曲をリリースしているわけで、かなりSMEの影響が強い曲になってます。

SMEから出るアニソンって、ほとんどJ-POPアーティストの半端なタイアップばかりなので、個人的にはあまり評価しないんですけどね。でも、この曲はライトなJ-POPリスナーもヘビーなアニソン野郎もどっぷり聴ける曲だと思いますよ。

歌詞

キミシニタモウコトナカレ May'n - 歌詞タイム

試聴

@Victor Entertainmentアーティストページ

カラオケ選曲No.(2009/05/12時点)

DAM: 3303-74
JOY: 135144
UGA: 4485-20

   
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