DAIMONZI-X

声優/アニソンレビュー&CDデータ語り  

DAIMONZI-Xアニソン年間大賞2025

2026年03月29日 00:34 更新                  
カテゴリ: [2020’s作品][アニソンレビュー]

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はじめに

 みなさんこんにちは、アニソン狂いでおなじみ大鋼 断です。これは2025年にリリースされたアニメやゲーム、特撮、メディアミックス作品の関連楽曲の中から、ベスト・アニソンを決めて勝手に表彰してしまおうという企画です。名付けて、DAIMONZI-Xアニソン年間大賞・・・!

目次

  1. ノミネート作品リスト
  2. 新人賞
  3. 優秀賞
  4. DAIMONZI-Xアニソン年間大賞
  5. あとがき

ノミネート作品リスト

 ひとまず、2025年にリリースされた楽曲の中から「良い」と思った楽曲をノミネート作品として24曲リストアップしました。

ノミネートの条件は以下のいずれかを満たす場合。
・2025年にリリースしたCDに初収録された楽曲
・2025年に動画またはデジタル配信で初めて世に出された楽曲
・2024年以前に動画またはデジタル配信されていたが、2025年にリリースされたCDに初収録された楽曲(ただし、他の年にノミネート済の場合は除外)

クリックで画像を原寸表示します。

新人賞

 2025年にアーティストデビューした人の中で、最も素晴らしかった人に贈る賞・・・なのですが。

該当者無し

 えー、昨年に引き続き該当者無しです。

 DayRe:を選出しようかな…とも思ったんですけどね。あるいは長縄まりあも候補ですが、いい曲だなとは思ってもハマれてはいないんですよね(まぁそれを言ったら歴代新人賞の曲をどれだけ聴いたかと言われると2021年以降は…なのですが)。なかなか新人が出てくる土壌も無くなってきた気もしますし、かと思えばSMA所属声優アーティストがいつの間にかこっそりサイレントデビューしていてチェックすらできなかったり。来年も該当者無しなら新人賞自体を無くすことも検討した方がよさそうですね。

優秀賞

 贔屓目抜きに素晴らしかった楽曲たちと、贔屓せざるを得ないほどのめり込ませる楽曲たちに贈る賞です。今年は全7曲・・・!

togarhyzm(相坂優歌・前田玲奈)
VERACIOUS
作詞:中村彼方
作曲:本多友紀
編曲:本多友紀?(情報求む!)


 相坂優歌と前田玲奈のラジオのテーマソングアルバム「メリメロ」より。今年の優秀賞では唯一アニメともゲームとも関係ない曲。ラジオももう9月に配信終了していますし、このCD自体の知名度自体が相当低いのではないかと思うのですが…いやぁ勿体ない。こんな格好いい曲、簡単に埋もれていいわけがないのです。

 相坂優歌の派手な歌唱と、前田玲奈の落ち着きのある歌唱のハモりというだけでも極めてレアで聴き心地も抜群。ソロパートもじっくり聴かせてくれるから、ハモりパートが余計豪華に聴こえる。そんな歌が乗る楽曲も本多友紀作曲でクールで格好いい。傑作です。もう一度書きます。そんなに簡単に埋もれちゃダメな曲です。

遠藤正明
キン肉マン英雄(ヒーロー)
作詞・作曲・編曲:APAZZI

 アニメ『キン肉マン完璧超人始祖編Season 2』OP。聴くだけで泣きそうになる、そんなアニメソングがあるんですね。僕は歌詞は補助的なもので、基本的には曲で言いたいことを主張した方が良い…と考えているのですが、この曲ばかりは歌詞があまりに素晴らしい。

 「リングに稲妻ふたたび」というAメロの出だしに感動できるのは、「キン肉マン Go Fight!」を知っているからです。「あなたの勇気に あなたの強さに どれほど憧れただろう」というBメロに感動できるのは、キン肉マンが戦ってきた歴史を知っているからです。「これからは夢の続き共に描こうぜ」という歌詞に感動できるのは、この作品が決して昔を懐かしむためだけのものではなく、当時子供だった君達の人生に再びキン肉マンが並走するんだぜっていう極めて前向きな宣言だからです。

 …もっとも僕自身は昭和アニメの世代ではなく、平成の王位争奪戦世代なのですが、大人になってキン肉マンのコミックスは後追いしたし、CDも買ったし、今続いている連載も再開当初から見ています。だから、一番この曲に感動できる世代ではないのだけれど、想像するに容易いんですよね。世に出てくれてありがとう、と言える曲です。

北川理恵
Dokkin◇魔法つかいプリキュア!!Part3~MIRAI DAYS~
作詞:森雪之丞
作曲:奥村愛子
編曲:高木洋

 アニメ『魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~』OP。

 元祖まほプリは見ていなくて、主題歌も特徴的な歌い出し部分だけを知っているくらいでしたが、このPart3で初めてちゃんと聴いて、全体的に聴き心地の良い曲だな、と感じました。プリキュアシリーズのOPも早い段階で「それっぽい無難な曲」が多数を占めるようになりましたが、初代の「DANZEN~」のチャレンジングな心意気を継承している貴重な曲ですよね。変則的な二部構成のサビとか、Aメロの擬音も印象に残りやすくて、ジ・アニメソングと呼ぶに相応しい曲だと思います。

花澤香菜
やれんの?エンドレス
作詞:ケンモチヒデフミ
作曲・編曲:TAKU INOUE

 アニメ『忍者と殺し屋のふたりぐらし』OP。

 花澤香菜がこういう曲をやるんですね。最初聴いた時びっくりしました。花澤香菜の14年のソロアーティスト活動の中でもこれだけ印象に残ってる曲はなかなかありません。他に思いつくのは「大丈夫」くらいでしょうか。そういえば、どちらもサビの振り付けが印象的。MVもデキがいいですよね。

オグリキャップ(CV.高柳知葉)
BRIGHTEST HEART
作詞:真崎エリカ
作曲:市橋卓也(Cygames)
編曲:中野領太

 アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』劇中歌。アイプラ以外のソロのキャラクターソングを選出するのは実に3年ぶり(その時はキングヘイローでした)。

 楽曲の雰囲気自体が好きというのはもちろんそうなのですが、こういう雰囲気を出せること自体がソロキャラソンの醍醐味なんですよね。凛としていて格好いい。歌唱もまっすぐで、オグリキャップらしい。上の動画だと聴こえないのですが、AメロBメロの歌唱もキャラクターソングらしい、喋っているような歌い方。声の出し方が丁寧ですよね。こういう良きキャラクターソングが廃れることなくアニメシーンに現れ続けて欲しい。できることならメディアミックスコンテンツ以外のアニメからも。

VESPERBELL
一閃
作詞・作曲:VEENA
編曲:TOKYO LOGIC

 アニメ『暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが』OP。

 このアニメ、本当に2026年のアニメなのか?ってくらいキャラクターデザインが僕好みだったのですが、主題歌もよくぞこれだけの曲を出してきてくれましたね。曲も詞もしっかりOP主題歌をやっている。風格のある曲ですね。

 VESPERBELLについてはこの曲で初めて知りました。正直このテの動画サイトでのカバー曲投稿で人気を博してきたタイプのアーティストはとっつきづらかったりするのですが、歌唱力と2人のデュエットの聴き心地の良さは確か。今後ともアニメ主題歌を歌って欲しいな…と感じました。

LizNoir
Jumping! All right?
作詞・作曲:Q-MHz
編曲:Q-MHz, 齋藤大陽

 スマホゲーム『IDOLY PRIDE』より、2025年10月末のイベント曲。

 LizNoir de サンバ。ダンスに主軸を置いたイベントストーリーと楽曲であるにも関わらず3DMVが無いのは腑に落ちないのですが、それはそれとして、自由と情熱の曲。LizNoirらしいかと言うとダークな魅力のある曲ではなく、いわゆる本流ではない、けれど、昨年選出した迷走の象徴「Shiny Mystery Tour」とは異なり、LizNoirらしさの枠内にはある…「The Last Chance」に近い立ち位置でしょうか。あるいは、LizNoirというユニットの本流ではないけれど、4人体制以降の井川葵らしいと言えばとてもらしい曲ですよね。そんな葵からの挑発であり提案。「こういうのもいいんじゃない?」っていう。

 どんなに陽気に振る舞っても力強さはある。「Shiny~」との決定的な差はそこじゃないでしょうか。ただ歌詞で「熱くはじける」って言ってるからではなくて、どこを切り取ってもエネルギッシュだし、ちゃんと曲自体が力強い。もちろん、この曲の一つ前にちゃんと「LizNoir本流中の本流」が世に出ていたからこそ受け入れることができるのかもしれませんが…

 

DAIMONZI-Xアニソン年間大賞

大鋼が選んだ2025年No.1アニソンはお前だ!

LizNoir
情熱だけで生きてみろ
作詞・作曲:Q-MHz
編曲:Q-MHz, 大和

 スマホゲーム『IDOLY PRIDE』より、2024年12月末のLizNoir番外編2章完結に合わせて公開された劇中歌(音源の配信は翌年1月だったため2025年にノミネートしています)。LizNoirとしては2年ぶり4回目の年間大賞受賞になります。赤崎こころ(CV.豊崎愛生)は昨年の「天使と悪魔」も含めて5年連続5度目の受賞。V5ですよV5!

 僕にとってはアプリリリース…いや、アニメ放送時からずっと待ち望んでいた、LizNoirが星見アイドルからの初勝利を飾った曲。そんな約4年越しの念願を果たした楽曲だから良いのではありません。この念願を果たすに相応しい、IDOLY PRIDE史上ブッチギリの熱量で、極めて素晴らしいかつ僕にとって理想的な楽曲で勝てたから素晴らしいのです。説得力のない楽曲で果たした念願なんて全然嬉しくないでしょう。点ではなく線で考えても、この曲は今後のLizNoirはこうだ、ということを示す楽曲でもあったわけですからね。だから方向性、クオリティがものすごく大事だったわけです。

 「すべてをぶつけるよ!」で始まる曲。うおおおお…と叫ぶ曲。LizNoirの元来の魅力は冷たさと熱さを併せ持つスタイルだったけれど、この曲は冷たさ1割熱さ9割と言ったところでしょうか。1割は冷たいのがキモです。それが3Dライブのサビ前の莉央の表情だったり、サビを「証」で終えるところだったり。存在そのものが格好よければ、格好よく振る舞う必要なんて無い。堂々と熱く激しくをやればいい。それを照れずにやれることが格好良さ。

 2026年3月7日Zepp Hanedaにて、この曲が初めてリアルライブで披露されました。僕はこの曲を味わうために足を運んだと言って過言ではない。それほど楽しみにしていましたが、同時に不安も感じていました。「この曲が初めに来てしまったらどうしよう…」と。

 この嫌な予想は見事に当たってしまいました。そりゃそうだ、ライブの始まりを告げるBGMが終わり、一瞬訪れる静寂の中に響き渡る「すべてをぶつけるよ!」の声。演者側からしたら、この出だしの難しい曲。前のBGMを利用しない手はないし、1曲目としてとても映える曲ですからね。

 ライブ終了直後は「いいライブだった!」的なことをXでも書いたしリアルで話したりもしていましたが…正直に書きます。この曲が終わって、2曲目以降ほぼほぼ楽しめませんでした。これほどのメインディッシュを味わった後で、何聴いたって味なんてしませんよ。僕の中で、この曲を終えてなお楽しみにできる曲はただ一つ「Shock out, Dance!!」だけですが、昼の部では歌われず、夜の部でも3曲目に早々と歌ってしまう…(でもあの曲を「LizNoirにとって大切な曲」だと言ってくれたことは嬉しかったのですよ!)。

 思い入れが強いが故に、強烈な楽曲が持つ副作用をモロに味わってしまった。これは次回への大きな未練になりました。次回があるのかもわからないけれど、この未練はこの楽曲への思い入れを更に強いものにしてしまいました。思えば、僕にとってのLizNoirはずっとそうです。「不幸せな今」を抱えながら「幸せな次」を求める中で思い入れが強まっていく。ほっとけないんだ、まったく…!

 

あとがき

 優秀賞7曲の中でアニメ主題歌は4曲。劇中歌が1曲。アイプラ曲が1曲。声優のノンタイアップが1曲。アイプラ曲が減りましたね。LizNoir、ⅢX以外への思い入れが年々なくなっている実感はありますし、アイプラ以外のメディアミックスもほぼ追えていないこともあり、回り回ってアニメ主題歌率が高くなってきました。

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 世間的には…米津玄師が上位独占?ジークアクスもメダリストもチェンソーマンもよく話題を見かけるものの視聴しておらず。なかなか縁が無いんですよね。この人がブレイクして随分年月が経過しているにもかかわらず、いまだピンときていなかったり。まぁそれはそれとして、ランキングを見るに本格的に声優アーティストも(一部のバンド系を除いて)キャラクターソングも大人しくなっちゃいましたね。もはやCDリリース自体が現代人のリスニングスタイルに合ってないんでしょうけど、CDリリースっていうトピックが無いと話題作りが難しい…というジレンマもありそう。

 年間大賞ノミネート曲が年々減っている…これは良い曲が減ってるというよりも僕に余裕がなくて試聴数が減っているというのが大きいです。そんな中でも今回年間大賞、優秀賞に選んだ曲はどれも聴いていてワクワクさせてくれる良質なアニソンでした。業界全体で、また新人が育ってくるといいな、と思いつつ来年も馴染みの人たちの音楽を軸に聴いていくことになりそうです。

   
カテゴリ: [2020’s作品][アニソンレビュー]
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