DAIMONZI-X

声優/アニソンレビュー&CDデータ語り  

fripSideとMay'nに見るタイアップの強い影響。グラフで見るオリコンウィークリー[2010/10/25付]

2010年10月20日 18:35 更新                  
カテゴリ: [CD売上]

お題

・fripSIde、順位はいいけど、売上は・・・。
・初動でつまずいたMay'n、映画のデキ次第で化けるか・・・?
[考察]タイアップ効果と固定ファンとアニソン歌手の売り方
・ピコすごいよピコ。
・工藤真由が6週目。頑張れ。
・今週いなくなったCDたち。

アニメソングシングル売上分析

アニメソングオリコンウィークリーグラフ(2010/10/25付)

 fripSideが4位。売上的には過去2作と比べてだいぶ少ない数字ではあります。注目度の薄いOVA『超電磁砲』の主題歌なので、これはしょうがないですね。逆に、TV版のタイアップ効果がいかに大きかったかも示し、まだユニット本来の人気は未知数といったところ。1stアルバムがどれだけ売れるか注目ですね。

 一方、タイアップの差が如実に表れてしまったのが14位のMay'n。実写映画『インシテミル』のタイアップで、先週土曜上映開始ということもありますが、その後も順位が上がっておらず、映画の人気が今後どうなるかでかなり売上が左右されそう。うまくいけば一般層の支持も増えそうなんですけどね。

[考察]
 fripSideにもMay'nにも言えるのは、水樹奈々や田村ゆかり、スフィアら声優シンガーと比べるとタイアップ作品に売上が左右されやすい。つまり、無条件でCDを買ってくれる固定ファンが少ないということ(南條愛乃は声優ですが、声優として人気を得ているとも言い難いですし)。もっとも、声、ビジュアル、担当キャラへの愛着さえも武器になるアイドル声優と比べるのは酷ですし(J-POPでも売れてるのはアイドルですしね)、CDを買わせるために姑息な商法をとることを望む人はいないでしょう。

 何となく、シングルCDというのはアニソン歌手のメインの収入源としては考えられてないのかな、という気がします。かつてのライオンの初動が5万枚で、今回は5千枚。こんな調子では何枚CD生産するかってのも難しい。でも、アルバムは比較的売れるんですよね。それから、ライブ。つまりは違法アップロードの手の届かないところでの商売。May'nはまた武道館でやるようですし、3Dのドキュメンタリー映画もやるみたいですし(爆)武道館のキャパは約1万3000人。シングルCDが売れなくても、生でMay'nを観たいという潜在的なファン数は少なくともこれくらいは必ずいる、という確信。

 その点では、まだ生での歌唱力に難のあるfripSideは厳しいでしょうか。アニソン歌手はTVの前で歌を聴いてもらうことが一番重要・・・というのが僕の持論ですが、もちろん歌手として生き残って欲しいですし、本質を忘れてライブを曲作りの軸にさえしなければ、どんどんやって欲しい。頑張れナンジョルノ。

 ・・・まぁ、この辺のことは機会があったら1度業界の人に聞いてみたいところですね。ひょっとしたら結構的外れなことを書いてる気がしないでもないです。

 ニコニコで人気の両声類・ピコが12位。試聴してみましたけど、これは凄い。両声類でこんなに力強い声を出せる人がいるとは思いませんでした。売れてるのも納得です。まぁ、アニソンじゃないですけど(爆)

 何気に83位の工藤真由が粘ってます。初登場から6週目ですね。27日には、ついにノンタイアップのデビューミニアルバム「My way」が発売されますが、こちらも成功するといいな・・・この人の歌声は大好きなので、応援してます。

 今週100位圏内から脱落したのは、ソーマ、アグニ、G.Addict、手塚国光、新谷良子、小桃音まい。お疲れ様でした。

 来週はスフィアに坂本真綾、ClariSなどなど1万枚超えそうなアーティストがぞろぞろ出てきます。KOTOKOも新曲出ますし、いいグラフになりそう。

   
カテゴリ: [CD売上]