『AB!』と『けいおん!!』の一騎打ち!グラフで見る2010年アニソンシングル年間売上TOP30
グラフで総決算してやんよ!
今年もニコニコに集計動画をUPされてる方がいたので、このデータを基にグラフを作ってみました。
ランキングのグラフ
2年連続の圧倒的存在感!もはや伝説と呼べる『けいおん!!』
30曲のうち、実に10曲・・・1/3が『けいおん!!』のCD(ちなみにムギのキャラソンは31位でした・・・残念!)。4枚の主題歌はすべて10万枚オーバー!2年連続で放課後ティータイムがアニメソング業界の覇権を握ったと言って過言ではないでしょう。そしておそらくは、来年公開される劇場版にも新たな主題歌が用意されるはず・・・枚数は出ないでしょうが、年間トップを取る可能性は高そうですね。
意地を見せた!けいおんを超えた最強のアニメ『AngelBeats!』
そんな『けいおん!』を差し置いて1位を獲得したのが、Liaの歌う「My Soul,Your Beats!」。200枚足らずの僅差の勝利は、アニメソング史上に残る名勝負として語り継がれることでしょう(累計枚数では、まだ勝負は決していないとも言えますが)。
ガルデモもリリースしたシングル5枚すべてがランクイン。Liaと合わせて計6枚が『AB!』のCDでした。LiSAは来年以降の活動がどうなるのか、注目です。
水樹奈々、まだまだ成長してます!声優シンガーあれこれ。
昨年は5位・6位で存在感を見せた水樹奈々は、今年は6位と9位。昨年末の紅白出演に、多くのTV出演、さらになのは劇場版・・・と最高のプロモーションを重ねて、売上を飛躍的に伸ばしました。『けいおん!!』と『AB!』が相手ではこの順位でもしょうがないでしょう。来年はいよいよシングル10万枚突破に期待したいところです。それも『なのは』以外のアニメで!
水樹奈々に続くのは、昨年から大ブレイクしているfripSide。「only my railgun」はなんと、驚異の2年連続TOP30入り。今年は合計3枚のシングルをランクインさせていますが、気になるのは3枚とも『とある科学の超電磁砲』の主題歌であるということ。これはMay'nとマクロスFの関係がそうであったように、fripSide自体の人気をぼかしてしまうため、別アニメとのタイアップでどう変わるのか、非常に気になるところです。来年はそこに注目。
29位には田村ゆかり。これは劇場版なのは効果ですね。劇場版2ndがあるなら、来年も出てきそうかな・・・?もっとも、安定して1万5000枚以上売れてる数少ないシンガーの一人ではあります。
グラフ圏外ながら、来年楽しみなのが32位にいるスフィア。順調な右肩上がりの成長を続け、「MOON SIGNAL」ではついに2万枚を突破。アイドル的な売り方である故に、fripSideとは逆に、アニメの人気に依存せずCDを売れていることもあり、来年ランクインする可能性は高いんじゃないでしょうか。
その他アニソンアーティスト
声優でないアーティストでは、12位・SoundHorizon、15位・池田彩、16位・ClariSときて19位・25位のsupercell。supercellは昨年ブレイクした勢いをキープできたと言えるでしょうかね。ClariSは俺妹効果でヒットしましたが、次回どうなるかに注目。あまり派手な曲を歌うタイプのアーティストではないと思っていますが、顔出し無しのユニットということで、ライブをしない分、今後もアニメ映像とセットの音楽ということをしっかり意識した曲作りがなされるのでは、と期待しています。
波に乗れなかった人達
昨年3曲をランクインさせたMay'nは今年は0。マクロスF以外のシングルの売上が2回連続で数千枚の酷いペースで落ちています。来年はマクロスF劇場版がありますし、またいい歌をリリースして存在感を見せて欲しいところ。ただ、本間作曲との相性はイマイチかな、と思ってますが・・・
中島愛は迷走した感が凄くありました。ランカ名義で28位にランクインしていますが、ランカですからね・・・歌声の良さはピカイチなのですが、いかんせんまったりソングばかりで・・・アルバムはいいデキでしたし、1万枚売れましたが、シングルでも売れ線の曲をシングルで出していかないと。声優業も頑張らないと注目されるのが難しいですし・・・頑張れ!
あとは平野綾や茅原実里も目立たなくなってきていますね。やっぱり、アニソンタイアップを歌っていかないと盛り上がりがないです。
総括
やはり1にも2にも、けいおんとABの主題歌と劇中歌、それにキャラソンで半分以上占められちゃいました。バンドを題材にした2大アニメ・・・ということで、アニソン史の中でも特別な存在として語り継がれることでしょう。この2作品がいなくなる来年は、いよいよ水樹奈々がTOP5以内にくるのか、それともまた京アニ作品などの主題歌がくるのか・・・何にせよ、多くの"アニソン系アーティスト"のシングルリリースが寂しいというのが本音です。アニメとの結びつきが薄いから印象に残りづらい。結びつきが濃い歌はキャラクターに歌われてしまう。それはそれで正しいのかもしれませんが・・・専業者の意地、見せようとしてるようには思います。ただ、方向性が間違っている努力は評価がされないんですよね。
ライブ参加者は盛り上がってくれます。よかった、と言ってくれます。お金も落としてくれる(ですよね?)。だからと言って、ライブのための曲を作ったって、ファンは喜んでもアニメファンは喜ばない。そうなれば、アニメファンが新たに興味を持ってくれないでしょう?目先より、もっと未来を見れば・・・どういう音楽をやってくべきか、見えてくるんじゃないかと僕は思います。