僕と、遠藤ゆりかと、愛梨チャンストライク。[前編]
はじめに
遠藤ゆりかに人生を動かされた人間のお話です。前編は比較的ライトなので、軽い気持ちで読んでいただければ、と思います。
遠藤ゆりかとの出会い -突撃ギャルランサー・水島愛梨-
2016年7月にサービス開始した『オルタナティブガールズ』というスマホゲームがあります。VR対応で、竹達彩奈や茅野愛衣、上坂すみれら豪華声優陣起用!そう、僕は他でもない茅野愛衣の声と、彼女演じる詩音に惹かれてこのゲームを始めたのです。いつ頃からか、メインヒロインの美弥花を差し置いてアイコンデザインが詩音であることからも、彼女が今なお多くのキャプテンを惹きつける人気No.1のオルタナであることは間違いないでしょう。
そんなオルガルに、水島愛梨というオルタナがいます。彼女のCVが遠藤ゆりかだったのです。最初に声を聴いたのはサービス開始前の公式サイトでのサンプルボイス。第一印象は・・・「あれ?この声は内田真礼?出てないよね?誰!?」でした。熱血キャラは好きだけれど、あの時点では特に興味のないキャラだったのです。遠藤ゆりかについても、名前は知っていたし、音楽活動をしていることも知っていたけれど、それだけでした。
サンプルボイスと声優からのメッセージ、2018年12月頃までは多分聴けるんじゃないかな。
CHARACTER | オルタナティブガールズ - オルガル
ところがサービスが始まってみるとどうでしょう。「愛と友情の!愛梨チャン スットラーーーイク!!!」に象徴される躍動感あふれるセリフの数々。そう、僕が声優・遠藤ゆりかに興味を持つきっかけとなったのは、あまりにも活き活きとしたギャル芝居だったのです。この感覚は、Roseliaで今井リサを好きだった人なら解ってくれるんじゃないかな。改めて公式サイトのメッセージを聴くと「昔からずっとこういうキャラをやりたいなって思ってた」と語っていますが、納得できる話です。ともかく僕はこの突撃ギャルランサーにドハマりしてしまったのです。
ファイナルライブでも歌われた水島愛梨のキャラソン「リフレイン・ウォーズ」。是非是非、声が変わる前にゲーム内でVRライブを体験してもらいたい。魅力を一言で言えば、「メチャクチャ近い」です。
Heart Cleaning/リフレイン・ウォーズ(Amazon.co.jp)
そのオルガルの公認生放送オルガルコミット・・・通称『オルコミ』に彼女は2016年10月から2017年5月までの間、レギュラー出演していました。これまたビックリですよ。いかにも愛梨チャンを演じていそうな、小洒落た・・・ちょっとチャラい雰囲気の、やたらと帽子の似合う女性。オタク受けするタイプの人ではないだろうな、と思いながらも当のオタクである僕はしっかり惹かれていたわけですが(爆)
愛梨チャンと遠藤ゆりかのオルガルでの活躍は、この動画の2:07:00あたりからを見てください。ファイナルライブにも出席していたマルコP渾身の映像、そして「リフレイン・ウォーズ」と並ぶもう一つの水島愛梨楽曲「ルナリア」を是非聴いてほしいと思います。数パターン存在する「ルナリア」のソロverで、誰よりも力強く歌っていたことも、彼女を知った頃の大きなインパクトの一つでした。
遠藤ゆりかが最後のツイートをした翌日の、マルコPとふとんちゃんのツイート。オルコミで公式とファンの中間に立ってオルガルを盛り上げ続けた2人らしい励まし。オルコミも5/29に最終回を迎えましたが、貴方達の今後も応援しています。オルコミが無かったら、僕はこんな記事を書くことも無かったと思います。
ライブで聞いた時はシンガロングで泣きかけたけど、今は前に進む気持ちをくれる曲になってる不思議。今週も頑張るどー!#Nowplaying Emotional Daybreak - 遠藤ゆりか (Emotional Daybreak) pic.twitter.com/ytXMlzvyh7
— マルコP (@nicomarcoP) 2018年6月4日
夜が明けたら 始まりは今
今日もみんな頑張ろう〜!— ふとん # 立花はる (@hu_ton_) 2018年6月4日
ふとんちゃんの6月6日のブロマガ。
遠藤ゆりかについての言及も多いので、是非是非こちらも読んでください。
ありがとう、オルコミ:ねるまが:ふとんねる(ふとん) - ニコニコチャンネル:ゲーム
オルガルはキャストの変更が2018年12月頃の予定で、メモリアル特設サイトの公開も9月に予定されています。運営にここまでさせてしまうのは、ユーザーだけではなく、運営もまた遠藤ゆりかの演じた水島愛梨に魅了されていたということでしょう。
遠藤ゆりかの低音躍動 -Melody and Flower-
2017年4月にRoselia「BLACK SHOUT」発売。2017年7月に『天使の3P!』放送開始。ベースを武器に、とうとう彼女のブレイクが始まる・・・そう感じていました。とりわけ『天使の3P!』でのレギュラー出演は嬉しかったなぁ。オルガルからの戦友・大野柚布子が一緒だったことも嬉しかった。ただ、この頃の僕はあまりにものうのうとし過ぎていました。この時スルーしていた出来事が、後に後悔を生むことに、この頃はまだ気づいていなかったのです。
少しだけ僕個人の話をします。僕は2017年4月に大きな転機を迎えました。何年もの間、短時間のバイト生活と引きこもりを繰り返していたのですが、一念発起し、正社員として再び社会に復帰していたのです。
そんな2017年4月に、1枚のCDが発売されました。「BLACK SHOUT」?いいえ、その1週間後に発売された・・・数ある遠藤ゆりかの楽曲の中でも僕が最も愛してやまない名曲「Melody and Flower」です。
僕は、このCDを買いませんでした。まだ初任給すら受け取っておらず手持ちが無かったからなのか、YouTubeで試聴できることに満足していたのか、それとも仕事で忙殺されて余裕を失っていたせいなのか、今ではもうわかりません。しかし、一方でブログにこんな記事を書いてもいたのです。
遠藤ゆりかも芹澤優も、戦闘力は約1700です。2017/04/26頃発売のアニソンCD新譜
知らない人もいると思うから補足しておきましょう。当サイトでは毎週アニソンのリリース記事を書いています。2010年6月2日に最初の記事があるから、もう8年もの間続けている、一種のライフワークです(以前はそれに加えて毎週CDの売上グラフ記事も書いていました)。で、この記事。中身を見ればこの頃既に彼女に好感を持っていたことがわかるのですが、タイトル・・・煽るなぁ(爆)冒頭では芹澤優に対して「いつもi☆Ris応援してた連中はどこにいったのか」と書いていますが、これもブーメランです。引退発表してから騒ぎ出した自分などは「どこから湧いて出たのか」と言われても仕方がない。
ともかくとして、この「MaF」はヒットしなかったのです。3万枚を超えるヒットを果たした「BLACK SHOUT」の1週間後というこれ以上ない時期に発売されたにも関わらず・・・。理由は簡単です。かれこれ2年もの間、ほとんどTVアニメに出演していなかった上にCDも出していなかったのです(厳密には2015年11月に「はじまりのうた」をきゃにめ.jp限定でリリースしていますが)。
遠藤ゆりかの引退発表
2017年12月17日、衝撃の引退発表。当時発表された「お知らせ」の全文をここに引用させていただきます。
スワロウ所属、遠藤ゆりかが2018年5月末日をもちまして、声優活動、アーティスト活動など、一切の芸能活動から引退をすることとなりましたこと、ご報告を致します。
以下、遠藤ゆりかのコメントを記載させていただきます。
「いつも応援して下さっている皆様へ。
突然の発表で皆様を驚かせてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。
ちょうど5年前の今頃、在学中にオーディションの合格が決まり、卒業と同時に大好きだったこの世界に足を踏み入れ、一つ一つ挑戦できることを見つけながら日々生きてきました。
大変なこともあれど、恵まれた環境の中で楽しいことや幸せなこと、普通では経験できないような沢山のステージに出会いました。大好きな音楽の中で皆様と過ごせた時間は、本当に夢のようだったと思います。ステージに向かって伝わってくる思いは温かくて、どんな時も私の頑張る理由でした。
そんな中で、環境の変化に身体が追い付かないと感じる瞬間が増え、体調不良が重なってしまうこともありました。心から真摯に努めたい作品やキャラクターに対して、120%の力を注げない自分に対してとても不甲斐なく、悩む日々も続きました。何年も考え、何度も沢山の方とお話しさせて頂きながら、今一度この先の人生を見据えて、前向きに歩んでいくための決断として、今回廃業という選択肢を選びました。これまで支えてきて下さった皆様に応えられず、そして担当させて頂いたキャラクターや作品に最後まで向き合うことができず、本当に申し訳なく思っております。
私自身の進む道は変わってしまいますが、キャラクターには新しい命が吹き込まれ、今迄と何も変わらずその世界に生きています。どうか愛情をそのままに注いで下さると幸いです。
既に発表されているイベントへの参加は勿論のこと、最後に皆様と過ごせるソロライブの機会を頂戴しました。伝えたいことは全てこの日に込めて、今まで通り楽しい時間を共有して、楽しい気持ちを届ける為に歌います。
これまでご一緒させて頂いた関係者の皆様、支え続けてくれた家族や友人やマネージャー、そして何より応援して下さっているゆりか組の皆様へ、感謝の気持ちを一杯に込めて。残された半年間も誠心誠意一つ一つ取り組んでまいりますので、
見守っていただけると嬉しいです。2017.12.17 遠藤ゆりか 」
引用元:スワロウ
「廃業」という刺々しい単語。ここ数年は、AKBの強い影響からか、巷では引退ではなく「卒業」をするアイドルがほとんどだと思いますが、彼女はそんな言葉を使いませんでした。志半ばでの見切り・・・成し遂げていない実感があったからだと思います。それで、そんな衝撃を目の当たりにした自分はと言うと・・・
ふぅ・・・ pic.twitter.com/UQgHAcAUHl
— 大鋼 断「ダイコウ・ダンはエモブレを聴く」 (@daimonzi_x) 2017年12月17日
「ふぅ・・・」じぇねぇよ。遅ぇよ。
この言葉が今日ほど突き刺さった日は無い・・・まぁ売れないから引退するわけではないとは言え。 pic.twitter.com/G0350KZUNG
— 大鋼 断「ダイコウ・ダンはエモブレを聴く」 (@daimonzi_x) 2017年12月17日
本当にこの画像が全てを表しています。引退が決まってからようやく動き出したのは僕だけではなかったようで、ニコ生『今夜もユリーカ』には大量のメールが届いたんだとか。ともあれ、僕はここにきて、かつて「Melody and Flower」を買わなかったことに後悔したのです。興味を持つのが遅れてしまったのは仕方がない。興味を持っていたにも関わらず、何故買わなかった・・・たかだか2000円にも満たない安価なシングルを。
ファイナルライブは絶対に行くつもりでした。それだけではない、CDのリリースイベントも、『今夜もユリーカ』の公開生放送も抽選に応募しました。そして結果は・・・ユリーカが外れ、ファイナルライブも外れました。抽選だから、こればっかりは仕方がない・・・この時点で僕はもう、リリースイベントも諦めていました。キャパ的に一番倍率が高そうだと思っていましたからね。「縁がなかったんだ・・・」と諦める他無かったのです。ちなみに、Roseliaは彼女が歌うわけではないからスルーしていたし、AJNightは知った時には既に遅し、マチアソビもそうだったかな・・・僕にとって遠藤ゆりかはfavoriteな声優アーティストでしたが、彼女がメインでないイベントまで追いかけるのは流石に経済的に無理でした。1回行くだけで新幹線代は25000円を超える・・・そう気楽に何度も行ける場所ではないのです、東京は。
そんな諦めのいい僕のもとに、吉報が届きました。リリースイベント当選のメールです。最初で最後の、遠藤ゆりかに会うチャンスを掴んでいたのです。ファイナルライブで最後を見届けることはできないけれど、いい記念をつくることができる・・・そう思いながら、僕はあの2018年5月26日を迎えたのです。
後編へ続きます。・・・が、その前に、とても大事なお話です。ファンの有志の方々が行っている遠藤ゆりかファイナルライブ円盤化の署名運動に協力していただけないでしょうか!遠藤ゆりか名義の曲は無論のこと、キャラソンも沢山歌っていて、特筆すべきは『天使に3P!』の「HOWLING!」でベースも弾いたことでしょう。僕が調べた限り・・・あのアニメは、声優に楽器をやらせてライブまでやったというのに、そのライブ映像は一切残っていません。これはあまりにも勿体無いんじゃないでしょうか。このライブはあくまで遠藤ゆりか1人だけども、僕の願いはあくまで彼女が燃え尽きる様を見届け、それを手元に残しておきたい・・・それだけだけども、あのライブの価値がそれで片付くレベルのものではないことはセットリストを見ればわかります。どうか貴方の力を貸していただきたい・・・
注:2018年7月14日0時をもって署名活動終了しました。協力してくれた方々、本当にありがとうございました!