5年間続いたオルガルの終了で考える、スマホゲーの運営にハッピーエンドはあるのか? 他 2021/10/06頃発売のアニソンCD新譜
今週のDAIMONZI PUSH DISC!
10月30日にサービス終了が決定している『オルナティブガールズ2』ベストアルバム。CD初収録曲として、シルビア(CV.渕上舞)の「カイゼルの花」とナタリー(CV.青木瑠璃子)の「最上級の我儘」が収録されます。
キャラクターが皆魅力的で、イベントストーリーがとにかく面白かった。VRライブも、あの近さはドキドキもの。声優的な観点では、初代・水島愛梨を演じた遠藤ゆりかのギャル芝居が素晴らしくて、ドハマりする決定打になりましたね。「リフレインウォーズ」は傑作でした。彼女のファイナルライブで歌われて、本当に良かった。結局2代目の和氣あず未が歌うことはなく、全オルタナで一人だけキャラソンがなかったのはちょっと残念でしたけど。
遠藤ゆりかの声優引退時には「愛梨ちゃんメモリアル」なる企画もやってくれました。情に厚い運営だったと思いますが、オルコミ終了あたりのゴタゴタだけは残念でしたね。オルステも良かったけれど、オルコミの頃は世間的な認知度はともかく、盛り上げようって気概は凄かった。個人的には、やっぱり1周年記念ファン感謝祭での「覚醒」のライブ映像が大好きなんですよ。キャストの3人が格好よくて、美しくて、オルコミメンバーも観客の盛り上がり方も最高で。そうそう、立花理香が面白い人だって知ったのもこの作品でした。
一つどうしても書きたかったことがあって。最後のオルステで、プロデューサーのくりPが泣いていました。「なんでこんなに応援してくれる人がいるのに終了しなきゃいけないのか」「申し訳ない」という言葉が出ました。これはやりきった感慨の涙ではないですよね。くりPを非難するつもりは全く無くて、むしろ、5年もやったのに失敗なのか?という思いです。これで失敗だとしたら、ハッピーエンドが起こり得ないじゃないですか。
QualiArtsの最新作である『IDOLY PRIDE』のグラフィック見たことあります?瞳の映り込みとか滅茶苦茶綺麗なんですよ。ハード面の進化も当然あるし、オルガルで蓄積したノウハウが活かされていることは過去のCG WORLDの特集なんかでも明言されています。逆に言えば、オルガルは5年前のゲームなんですよ。5年前のゲームが最新のゲームと戦わないといけない。無論、もはや別次元の存在のように思える『ウマ娘』だってユーザーの時間を奪い合うライバルなんですよ。そんなん無茶ですよ。
5年という数字をユーザー視点で考えれば、5年でようやくストーリーが完結したんです。5年間、実にゆったりとしたペースでメインストーリーが配信されてきました。前述したイベントストーリーは笑えるストーリーが多く、毎回楽しみにしていました。だからメインストーリーがゆったりなのは別にいいんです。ただ、ゲーム部分・・・最初は面白かったけれど、5年間ほぼ同じことをやり続けるというのは正直かなりしんどかったですね。更に言えば、やることがどんどん増えていってしまった。GF(仮)やプリコネ、ハチナイも同時にやっていたから、流石にプライベートの時間がパンクしそうになったので、タワーは諦めるとか、徐々にやることを削っていって、そうやって割り切りだした結果、最後はもう本当にストーリーを読むためだけの作業になっちゃっていました。でも、これってもう、どうしようもないでしょう。
個人的に今後のスマホゲーに望むのは、グラフィック的に色褪せない期間内で、ちゃんと寿命を決めておいて欲しい、ということです。当然、うまく収益化できず前倒しはあり得るにせよ、ダラダラと運営していてもユーザーがしんどいし、「売れなくなるまで続ける」ってスタンスでは、運営だって報われないんじゃないでしょうか。プリコネなんて世界的大ヒット作ですけど、あれユーザーはあと何年戦い続けるんですかね?いつになったら最終回を見れるんですかね?大鋼はもうやめちゃいましたけど。ハチナイなんかも、89周年目指すなんてネタで言ってますが、ちゃんと数年で今のストーリーを完結させて欲しいです。そりゃまぁ、魅力的なキャラクターと別れるのは勿論つらいですけどもね。
理想を言えば、コンシューマゲーム機みたいに続編をポンポンだしていければ、キャラクターコンテンツとしては死なずに一区切りを迎えることもできるかもしれませんが、AndroidやiOSではたしか、続編を別アプリで出すことはできないですよね?そこが難しいところですかね・・・。アプリの死=キャラクターコンテンツの死というのが、実に勿体ない。
アニメ主題歌CD
非アニメタイアップCD
雨宮天のカバーアルバム。「かもめが跳んだ日」とか「みずいろの雨」とか、滅茶苦茶キャッチーな昭和ポップスじゃないですか。まぁ大鋼が曲名知ってたのはその2曲だけですが、「異邦人」なんかは「ああこの曲ね!」ってなりました。「北ウイング」なんてのは中森明菜の曲。あの時代らしい格好良さ!選曲センスがとにかく素晴らしいですね。